今回は高配当かつ人気株主優待を実施しているオリックス(8591)を紹介します。
さっそくですが、まとめるとこんな感じです。
オリックスの事業
- リース
- 不動産
- 輸送機器
- 銀行
- 保険
- 環境エネルギー
など合計10のセグメントがあります。
業績は、コロナ禍で特に輸送機器(航空機)がダメージを受けていますが、金融系が支えているようです。
こうしたリスクヘッジがきくのが、幅広い分野で事業を展開しているメリットですね。
ちなみに、時価総額は2兆2,661億円です(2021年2月11日時点)。
配当について
それではオリックスの配当について見ていきましょう。ポイントは4つです。
- 配当利回り(予想)4.31%(2021年2月11日時点)
- 1株配当(予想):76円
- 10年以上増配傾向
- 安全水準な配当性向
これまで実施された配当をチェック
年間の配当と配当性向をまとめました。
※下表とグラフはオリックスHPの「配当状況」をもとに作成。
2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | |
1株配当(年間) | 7.5 | 8 | 9 | 13 | 23 | 36 | 45.75 | 52.25 | 66 | 76 | 76 | 76 |
配当性向 | 20.9 | 13 | 11.6 | 12.6 | 15.6 | 20.1 | 23 | 25 | 27 | 30 | 32 | 50 |
2013年からの配当の伸びがすごいですが、配当性向をみると堅実にペースアップしていったようです。
つまり、利益が伸びたってことですね!
今期の配当方針
堅実に配当性向を上げてきたオリックスですが、これまでに比べると今期は強気な方針です。
当社は、今期の配当につきましては、配当性向 50%もしくは 1 株当たり通期配当金 76 円のいずれか高い方を採用し、通期配当予想を決定することにしました。
「剰余金配当(中間配当)および期末配当予想に関するお知らせ」より
つまり、76円以上は確実に実施されるということです。
過去データを見てもわかる通り、けっして無茶をするような企業ではなさそうです。
コロナ禍の影響もある中で、素晴らしいですね。
株主優待
オリックスの株主優待は2つあります。
- ふるさと優待
- 株主カード
最近株主優待を廃止したり、改悪する企業が続出していますが、オリックスは継続されます。
ふるさと優待というカタログギフトがもらえます(100株以上保有)。
さらに、3年以上継続保有でグレードアップします。
株主カードを使うと、オリックスグループの各種サービスが割引されます。
株価
現在の株価は1762.5円です(2021年2月11日時点)。
チャート的には上値の目安は約2,000円です。
まとめ
あらためて今回のまとめがこちらです。
オリックスは自社株買いも実施しました。
今後も積極的な株主還元の方針をとっていくのではないでしょうか。
しかし、高配当かつ優待銘柄として非常に良いオリックスですが、少しだけ気になる点があります。
それは来期以降の減配や株主優待改悪の可能性です。
コロナ禍の影響で今期利益が約40%減の予想になっています。
先日発表された’21年の3Qの決算ですが、進捗約75%ですから、このままのペースでは前年比マイナス確定です。
決算翌日のオリックス
— ぐー@日本高配当株📶 (@guakw_fx) February 9, 2021
終値1753.5円
▲4.75%
・ぼちぼち決算でぼちぼちの反応
・もしくは人気銘柄なので買い支えられたか
まぁこんなもんかなという印象でした。 pic.twitter.com/okPJTW70QB
まずは利益を出さなければ、株主還元は元も子もありません。
今期の踏ん張りをピークに減配や株主優待の改悪に傾いていかなければいいのですが…。
この点では、しっかり売上も利益も伸ばしているKDDIの方が、高配当と人気株主優待を狙うなら総合的には良いと判断できます。
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