SBI・VシリーズにVYMが新登場して約2ヶ月が経ちました。
実際に運用が始まり、情報も集まってきました。
私自身も楽天VYMに投資しているので、今回はSBIVYMと楽天VYMどっちに投資すべきかを改めて考えてみました。
6月15日SBI VYM登場!🎉
— ぐー@節約&高配当株 (@guakw_fx) May 29, 2021
信託報酬0.1238%程度!
楽天VYMに投資してるので注目しています!😃
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そもそもVYMとは?【米国高配当ETF】
SBIにしても楽天にしても、投資対象としているVYMがどんなものなのか簡単におさらいしておきましょう。
VYMは、米国の大型株・バリュー株のなかでも、高配当銘柄をメインに投資したETF(上場投資信託)です。
現在は株高の影響もあり、配当利回りが低くなっている状況です。
VYMは米国高配当ETFの中で一番歴史のある銘柄です。
VYM1つに投資するだけで米国の高配当銘柄410銘柄に投資することと同じというわけです。
さらに、HDVやSPYDなどの他の人気な米国高配当ETFと比べても経費率は一番安いです。
ちなみにHDVやSPYDは70~80銘柄で構成されています。
VYMはその5倍もの銘柄数で構成されているにも関わらず、このコストの安さとなっています!
こうしたVYMを投資対象としているのが、SBIVYMと楽天VYMというわけです。
より詳しくは下の記事で説明しています。
こちらではVYMのデメリットも説明していますので、読んでみてください。
>>VYMはETFか投資信託どっちで買うべきか?【投資方法の選び方|メリット・デメリット解説】
実際にVYMを買ってみた時の記事はこちらです。
この時買ったVYMは今も保有しています。
>>【米国株は簡単に始められる】日本株歴10年以上で初めてVYMを買ってみた
なぜVYMそのものではなく、SBIVYMや楽天VYMに投資するかというと、ETFより投信の方が簡単だからです。
そのあたりについては下の記事を見てみてください。
SBI・V・VYMとは?
SBI・V・VYMは「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」が正式名称です。
愛称は「SBI・V・米国高配当株式」らしいです。(ここでは「SBIVYM」と略させていただきます)
注意しなければならないのは、現在はSBI証券でしか買えないということです。
つまり、SBI証券で口座をもっていないといけません。
たとえば楽天証券でSBIVYMを買うことはできないというわけです。
SBI証券の口座開設はこちらからできます。(※外部サイトに飛びます)
楽天VYMとは?
「楽天VYM」は通称です。
「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」が正式名称です。
楽天VYMは楽天証券以外でも購入可能です。
つまり、例えばSBI証券でも購入できます。
実際の運用結果に興味がある方は下の記事も見てみてください。
>>【VYMの投資信託】「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」ってどうなの?|3ヶ月後の結果
SBIVYMと楽天VYMのファンドの目的と特徴を比較
まずはSBIVYMのファンドの目的を見てみましょう。
米国株式市場の高配当銘柄の動きを捉えることをめざす『FTSEハイディビデンド・イール
投資信託説明書(交付目論見書)(2021年8月29日時点)
ド・インデックス(円換算ベース)』に連動する投資成果を目標として運用を行います。
続いて、こちらが楽天VYMになります。
当ファンドは、米国株式市場における高配当銘柄の動きをとらえることを目指して、FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目標として運用を行います。
投資信託説明書(交付目論見書) (2021年8月29日時点)
いずれも為替ヘッジは行われません。
つまり、どゆこと??
要するに同じです!!
SBIVYMと楽天VYMの比較まとめ
SBIVYMと楽天VYMの主な特徴をまとめると下表のようになります。
SBIVYM | 楽天VYM | |
証券コード | 89312216 | 9I311181 |
株価 | 10,211円 | 13,195円 |
信託報酬 | 0.1238% | 0.192% |
純資産残高 | 42億4,300万円 | 50億9,300万円 |
設定日 | 2021年6月29日 | 2018年1月10日 |
資金流出入(1ヵ月) | 19億5,200万円 | 6,300万円 |
決算頻度 | 年1回(7月11日) | 年1回(7月15日) |
株価は違いますが、最近の前日比のパーセンテージをチェックしていると直近の連動性はほぼ同じです。
つまり、どちらも基準(VYM)との連動性は問題なさそうです!
上の表から押さえておきたいポイントは3つです。
- 信託報酬はSBIVYMの方が約0.07%安い
- ファンドとしては楽天VYMの方が運用実績がある
- この2銘柄だけに限れば、圧倒的にSBIVYMに投資資金が流れている
それぞれ説明しますね。
信託報酬はSBIVYMの方が約0.07%安い
SBIVYMの方が信託報酬がわずかに安いです。
この点がこの新登場のSBI・Vシリーズの特徴ですね。
とはいえ、0.07%っぽっち。
「え、めっちゃお得やん!楽天VYMよりこっち買わな!」と思うほどではないところは微妙なところです。
ファンドとしては楽天VYMの方が運用実績がある
楽天VYMは2018年から現在まで約3年半もの間運用されてきたという、ファンドとしての実績があります。
SBIVYMはまだ2ヶ月経ったくらいのひよっこです。
実際SBIVYMの「投資信託説明書(交付目論見書)」の「運用実績」を読んでみると、
「該当事項はありません」ばかりで参考になるデータが何一つありません。
新しいファンドなのでもちろんしょうがないのですが、投資する側としては、これではちょっと不安ですよね…。
たとえば、隠れコスト。
楽天VYMは、2020年7月15日決算の「運用報告書(全体版)」によると、総コストが0.23%だったそうです。そのうち0.098%が隠れコストでした。
運用実績があれば、こうした隠れコストも分かります。
どうやったら隠れコストがわかるの?
総コスト-信託報酬で分かります!
この2銘柄だけに限れば、圧倒的にSBIVYMに投資資金が流れている
資金流出入を比べるとSBIVYMが19.5億円、楽天VYMが0.6億円。
圧倒的な差ですね。
それだけ注目度が高かったというわけですね。
SBIVYMに投資すればいいのか?【投資する前に注意点をチェック】
あのSBIの商品ですし、コストも安く人気も出ているSBIVYMの方が良さそうに見えます。
ですが、いくつか注意点があります。
じゃSBIVYMに投資すればいいのか!
判断はもう少し待ってください!
SBIVYMに投資すると決める前に下記3つの注意点は押さえておきましょう。
- たった0.07%しかコストは変わらない(※隠れコストは考慮せず)
- ポイント還元では楽天の方が高い(SBI証券は0.5%だが楽天証券は1%)
- 出来たばかりのファンドと3年半運用実績あるファンド
コストが安いといっても、たった0.07%程度にすぎません。
しかもSBI証券でしか買えません。
ポイント還元ではSBI証券より楽天証券の方が0.5%も高いです。
ついでに、多くの方は楽天サービスの方が利用シーンが多いのではないでしょうか。
となると、楽天ポイントをもらえた方が便利ですよね。
そしてSBIVYMは出来たてほかほかのファンドゆえに、データも何もありません。
またこの2商品に限れば、今は圧倒的にSBIVYMが注目されていますが、このペースが今後も維持されるかはわかりません。
純資産残高では、まだ楽天VYMの方が大きいという事実もあります。
このあたりは、今後の注目ポイントですね。
目先のわずかなコストの安さに釣られず、こうした点も検討してSBIVYMに投資するか考えていく必要があります
まとめ|【SBI・V・VYMと楽天VYM】どっちに投資すべきか?
今回の内容をまとめていきます。
SBIVYMと楽天VYMの主な特徴をまとめると下表のようになります。
SBIVYM | 楽天VYM | |
証券コード | 89312216 | 9I311181 |
株価 | 10,211円 | 13,195円 |
信託報酬 | 0.1238% | 0.192% |
純資産残高 | 42億4,300万円 | 50億9,300万円 |
設定日 | 2021年6月29日 | 2018年1月10日 |
資金流出入(1ヵ月) | 19億5,200万円 | 6,300万円 |
決算頻度 | 年1回(7月11日) | 年1回(7月15日) |
- たった0.07%しかコストは変わらない(※隠れコストは考慮せず)
- ポイント還元では楽天の方が高い(SBI証券は0.5%だが楽天証券は1%)
- 出来たばかりのファンドと3年半運用実績あるファンド
SBIVYMは現状、 SBI証券でしか買えません。
3年半の運用実績のある楽天VYMの方が信頼できますので、0.07%この程度のコスト差なら許容範囲です。
SBIから低コストの商品新登場!ということで期待を膨らませていましたが、蓋を開けてみれば意外とたいしたことなかったので残念でした…。
もう一つくらい好材料がほしかった、というのが正直な感想です。
では次に、今楽天VYMに投資している人とこれから楽天VYMやSBIVYMに投資しようか考えている人がどうしたらいいかも触れておきます。
今楽天VYMに投資している人は様子見でいいかも
「SBIVYMいいな」と思った方は、これからの積み立て分を変更するのもアリですし、もちろんスパっと乗り換えるのもアリです。
ただ、私と同じように今楽天VYMに投資している人はいったん様子見でいいかもしれません。
楽天ポイントの使い勝手の良さと3年半の実績を私は選びました。
なので、私みたいな楽天ユーザーにとっては、楽天VYMにやや軍配が上がるのではないでしょうか。
また、投資信託は金融商品とはいえ、長期で付き合うパートナーみたいなものとも言えます。
楽天VYMに投資すると決めた時、コロコロ投資先は変えないつもりでした。
今はまだ、その投資プランを守ろうと思います。
ただし、SBIVYMが魅力的な商品なのは間違いないので、少なくとも1期目だけは様子を見ようと考えています。
そしてSBIVYMのいろいろな結果が出そろってから改めて検討します。
そのへんは柔軟にいきたいです。
>>10年以上株を続けてわかった長期投資を続ける5つのコツ【強力なサポート機能の活用術も紹介】
私と同じように楽天VYMに投資している人は、楽天VYMからSBIVYMに乗り換えるか悩むのは、時間の無駄になってしまうだけかもしれません。
これまで見てきたように、トータルで考えるともはや誤差しかないからです。
とはいえ、今後もアンテナは張っておきつつ、何かGOODニュースがあればすぐ動ける準備だけしてはおきたいところですね。
SBIVYMも楽天証券で買えたらベストですが、そうさせてくれないのは大人の事情ですかね…。
いつか楽天証券でSBIVYMが買える日が来ることを待ち望んでいます!
これから投資するならSBIVYMでも楽天VYMでも、どっちでもいい
これから投資するならSBIVYMでも楽天VYMでも、どっちでもいいと思います。
両方少しずつ買っていくのもアリだと思います。
そのくらい甲乙つけがたいのが今の状況です。
楽天の方が他の楽天サービスと連携できるから使い勝手がよさそう
それなら楽天にしましょう!
これまでSBI証券使ってきたし、SBIの方が好み!
それならSBIにしましょう!
今回は以上です。
みなさんはどうしますか?
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