- 「キヤノンの株価や配当の今後について気になる」
- 「キヤノンに注目してるけど、どう考えればいいか?」
- 「チャートの見方を分かりやすく知りたい」
この記事では、こうしたことについて私の考えを図解しながら紹介します。
キヤノンの企業概要
「キヤノンってどんな事業をしている企業か?」というのを、まとめました。
参照:「キヤノンについて」>「事業情報」(2021年1月16日利用時点)
デジカメやレーザープリンターは世界シェアNo.1。
時価総額は2兆9,990億円です。(2021年1月16日時点)
キヤノンの配当
次に配当について説明します。
これまで30期以上減配しなかったキヤノンが、昨年まさかの減配発表がありました。
前期1株配当160円から80円と半分になってしまいました。
減配して、現時点での予想配当利回りは3.56%と高水準。
いっけん悪くない数字なのは、減配した配当に対し、それだけ株価が下がったためです。
ちなみに株主優待はありません。
- 配当利回り(予想):3.56%(2021年1月16日時点)
- 1株配当:80.00円
- 配当権利確定日:6月末と12月末
- 株主優待:なし
キヤノンの配当性向
今期の1株あたり利益は49.53円の予想です。今期の配当性向は100%超と危険水準です。
配当性向が異常値になってしまうのは、「このご時世だししょうがないかな…」と他の銘柄なら私は思ってしまうのですが、キヤノンの場合は少しちがいます。
キヤノンの事業は約半分がオフィス関連です。オフィス離れが進むご時世、この点は考慮しておくべきです。
配当は業績に左右されやすいので、「今後の業績はどうなんだろう?」という点もチェックしておきましょう。
「キヤノン株式会社2020年第3四半期決算説明会」の資料によると、2020年4Qの業績は回復予想とのことです。
しかし、もともと長期的に業績は右肩下がりでした。
そこに大打撃を受けてるため、ちょっと回復しても楽観はできない…という印象です。
そのため、今期だけの減配で済むのか、あるいはもっと減ってしまうのか、不安は残ります。
キヤノンの株価
次にキヤノンの株価について見ていきましょう。背景と現在値は下記の通りです。
- 最高値:約4500円
- サポートライン:約2700円
- 最安値(これまで):約2300円
- 現在値:2248.5円(2021年1月16日時点)
キヤノンの全体チャートの略図を作るとこうなります。
これまでの最安値2300円をブレイクしたところから現在V字回復中です。
キヤノンが週足でみると底脱出しにきてますね。脱出したら面白い。
— ぐー@日本高配当株📶 (@guakw_fx) January 14, 2021
昨日は終値で+8.39%超でした。(ツイートは日中時点)
キヤノン+7%!
— ぐー@日本高配当株📶 (@guakw_fx) January 15, 2021
面白くなってきましたね((o(^∇^)o)) https://t.co/M5o9Trv8me pic.twitter.com/TiXKzICUnG
チャートの重要ポイントである2300円をブレイクした直後について詳しくは、こちらに詳しく書いています。
では、今後のシナリオを予想してみます。
結論をいうと、やや下にいきそうな印象です。
理由は、上場来最安値であった2300円をブレイクしてしまっているからです。
現時点では、今勢いがあって急騰したといっても、やはりこの事実には敵いません。
3000円くらいまで一回上がらないと「上がっていく」イメージが個人的にはしづらいです。
そして、こうした「上がる方も微妙だし…下がる方もなんだかなぁ…」という局面は、方向感が出づらく、レンジになりがちです。
こうしたところで「上?下?」とふり回されて余計な損をださないよう注意したいですね。
まとめ
結論としては、今後の株価予想はやや下です。配当も現時点ではまだ不安です。
よって、投資するにしてもまだ様子見です。
「いつまで様子見なのか?」というと、今高値になってしまっている2300円が安値に転換してから検討するのが無難かと思います。
また、配当狙いの場合、次回配当は直近で6月末なので、業績はもちろんコロナも含め、状況がもっとクリアになるまで、焦らずじっくり検討したいですね。
一方で、
- 投資資金に余裕がある
- ナンピンしていく覚悟がある
のであれば、ちょっと買ってみるのもアリかもしれません。
次回の決算発表予定日は1月28日です。楽しみですね。
合わせて読みたい
ポイントであった2300円のライン付近での攻防を詳しく書いてます。良ければ読んでみてください。(下の記事ではより細かいチャートを使用しているので、2400円にラインを引いています)
コメント