今回はMonotaRO(以下「モノタロウ」)を紹介します。
優待を楽しみつつ成長期待銘柄であるモノタロウのこれまでの株価や配当、業績をみていきましょう。
さっそく、今回の結論から見ていきましょう。
- メーカー向けの通販を主力にしている企業
- 約30%の高い収益性
- 配当性向約30%を維持しながら11期連続増配中
- 100株以上保有で株主優待あり(※半年以上保有が条件)
- 優待を楽しみつつ長期保有もできる成長株
配当【安全水準で11期連続増配中】
配当についてのポイントは3つあります。
- 配当利回り:0.4%(2021年2月6日時点)
- 配当性向30%程度
- 2011年から11期連続増配中
配当利回りは正直非常に低いです。
ただし、これは株価が急伸していることを考慮すると、しょうがないと言えなくもない数字です。
実際、増配も実施されます。
次にモノタロウの配当方針をチェックしましょう。
安定的かつ継続的な業績成長に見合った成果を配分。
「2020年12月通期決算説明資料」より引用
こうした方針のもと、これまで配当性向30%程度を維持しながら、2011年から11期連続増配しています。

今後も業績が伸びていけば、その分増配してくれる可能性は十分あると個人的には思います。
さらに、超長期的には高配当銘柄に化ける可能性もなくはないかと。
親会社が米国企業ということもあり、株主還元は日本企業より期待してしまいます!
株主優待【グレードアップあり】
工具や日用品などから選んでもらえます。モノタロウのプライベートブランド商品もあります。
また、継続保有期間に応じて、優待内容がグレードアップします。
継続保有 | 優待 |
半年以上 | 3000円相当 |
3年以上 | 5000円相当 |
5年以上 | 7000円相当 |
現在の株価5820円(2021年2月6日時点)での優待利回りは約0.5%になります。
現在の株価が高い位置にいるので、計算上利回りは低くなってしまいますが、それを十分カバーできる程度にはこれまで株価が伸びてきました。
このあたりも考慮して自分の投資先として合う合わないの判断をしたいところですね。
業績【これまでとこれから】
次にこれまでの業績をチェックしましょう。
売上高と利益率をまとめてみました。
2016/12 | 2017/12 | 2018/12 | 2019/12 | 2020/12 | |
売上高 | 696億4700万円 | 883億4700万円 | 1095億5300万円 | 1314億6300万円 | 1573億3700万円 |
売上高総利益率 | 31.4% | 30.5% | 29.2% | 28.2% | 28.4% |
売上高営業利益率 | 13.6% | 13.4% | 12.6% | 12.0% | 12.5% |
売上高当期純利益率 | 9.1% | 9.6% | 8.7% | 8.4% | 8.8% |
参照:「主な経営指標(収益性)」と「業績ハイライト」(2021年2月6日利用時点)
- リーマンショックの頃から毎年高い利益率を維持し続けている
- 高い利益率を維持したまま、過去5年間で売上高が約2.3倍になっている
上の表の範囲外になりますが、リーマンショックの頃から高い利益率を維持し続けています。
次年度の計画についても、売上高や利益額などの項目で+20%以上の数字を発表しています。
利益率も今の水準を維持の見通しのようです。
リーマンショックも乗り越え、10年以上高い収益性を維持している事実も踏まえると、妥当な予想だと個人的には思います。
株価【爆伸】
業績の伸び方も右上がりで素晴らしかったですが、株価はそれ以上です。
- 長期相場:上昇トレンド
- コロナショックでの安値:2243円
- 上場来高値:6520円
- 現在値:5820円
チャートをデフォルメするとこんなかんじになります。

1050円くらいのところが2016年12月です。今年6520円まで到達しました。約6.5倍になっています。
また、コロナショックから最高値までをみると、約2.9倍になっています。
注意点【株式分割の実施】
モノタロウは先日の決算発表で、株式分割を発表しました。
2021 年3月31日を基準日に、1株→2株になります。
つまり、今100株もっているとして、4月になった場合は200株になります。
これは単に保有株数が増えてハッピー!なわけではありません。
今の1株の価値が下がります。今回の場合、1株→2株なので、価値が半分になるということです。
例えば、1株5820円が、2株で5820円になります。
つまり、1株2910円ということです。
今回の株式分割の目的は、「投資単位当たりの金額を引き下げること」なので、このように数値的に株価が下がります。
「投資先が株式分割したら損するのか?」というと、そうとも限りません。
投資しやすくするということは、それだけ投資家やトレーダーから集まるお金が増えるということなので、分割後に株価がいっそう伸びやすくなる可能性もあります。
まとめ
改めて今回の記事のまとめです。
- メーカー向けの通販を主力にしている企業
- 約30%の高い収益性
- 配当性向約30%を維持しつつも、11期連続増配中
- 100株以上保有で株主優待あり(※半年以上保有が条件)
- 優待を楽しみつつ長期保有もできる成長株
株式分割の件は注意しなければなりませんが、高い収益性と連続増配は魅力的です。
配当重視だとどうしても資金効率はよくないので、リスク許容度の範囲内で成長株も織り交ぜたポートフォリオが理想的です。
配当重視の私もポートフォリオに加えたい銘柄のひとつです。
ただし、優待も狙うなら投資時期は4月以降がよさそうです。今買っても株式分割してしまうからです。
株式分割することによって株主優待制度も変更されるのか、今後注目です。
合わせて読みたい
高配当や株主優待、投資ノウハウの記事をまとめました。ご興味があれば、ぜひ読んでみてください。
コメント