「将来のためにお金を増やしたい。投資の勉強、始めなきゃな…」
「でも、毎日仕事でクタクタ…。家に帰ったら何もする気が起きない。勉強なんて、とてもじゃないけど時間がないよ!」
その気持ち、よくわかります。
私自身もそうでした。平日は仕事、休日は寝だめして、たまった家事や友人との付き合い。勉強用に買ってみた本が何冊も積み重なっている…なんてことも一度や二度ではありませんでした。
でも、もし「投資の勉強には、まとまった時間が必要だ」と思っているなら、それは少しだけ勘違いかもしれません。
実は、投資の勉強に関しては「1日10分」のスキマ時間で十分始められます。
そして、その小さな一歩が、10年後、20年後の資産に、とんでもなく大きな差を生むことになるのです。
この記事では、「時間がない」を味方につける、超効率的な7つの勉強法を、私の実体験を交えながらご紹介します。
そもそも、なぜ「今すぐ」始めた方がいいの?
具体的な勉強法の前に、少しだけ「なぜ忙しい私たちが、今すぐ投資の勉強を始めるべきなのか」についてお話しさせてください。
答えは、「複利」という人類最大の発明を、最大限に活用するためです。
すごく簡単に言うと、複利は「利子が利子を生む」雪だるまのような仕組みのこと。時間をかければかけるほど、雪だるま(あなたの資産)はどんどん大きく転がっていきます。

- Aさん(25歳からスタート):毎月3万円を、年利5%で40年間積み立てた場合
- Bさん(35歳からスタート):毎月3万円を、年利5%で30年間積み立てた場合
毎月の積立額は同じ「3万円」です。投資した元本は、Aさんが1,440万円、Bさんが1,080万円。元本の差は360万円です。
では、40年後、65歳になった時の資産額はどうなるでしょうか?
- Aさんの資産:約4,448万円
- Bさんの資産:約2,446万円
なんと、資産の差は約2,000万円です。
スタートがたった10年違うだけで、これだけの差が生まれるのです。これが「時間」の持つパワー。だからこそ、「時間がない」と諦めてしまうのは、あまりにももったいないです。
なので、今すぐ始めることが重要です。
「時間がない」は最強の味方!スキマ時間でできる投資の勉強法7つ
お待たせしました!ここからは、忙しい私たちでも今日から実践できる、具体的な勉強法をご紹介します。ポイントは「ながら学習」と「1アクション完結」です。
1. 耳からインプット!「YouTube」で“ながら学習”
もはや鉄板ですが、最強の勉強法です。
通勤中、ランチ中、お風呂の中、ジムで運動しながら…。スマホとイヤホンさえあれば、そこが自分の教室になります。
最初は「投資 初心者」などで検索して、興味を持った動画を1本見てみるだけでOK。私が特にお世話になったのは、
- 両学長 リベラルアーツ大学:アニメーションで、お金の知識全般を体系的に学べます。
- 中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY:投資の専門チャンネルではありませんが、難しい経済ニュースや書籍をエンタメに昇華して解説してくれるので、シンプルに面白く、活字が苦手な方でもスッと頭に入ってきます。
ポイントは「全部理解しようとしない」こと。 BGMのように聞き流しているだけでも、不思議と知識は蓄積されていきます。
2. 5分で世の中を掴む!「ニュースアプリ」の経済タブを眺める
「経済ニュースなんて難しそう…」と思いませんか?
でも、これも「理解する」のではなく「眺める」だけでいいんです。
NewsPicksなどのニュースアプリで、経済やビジネスのタブを上から下まで、見出しだけでもいいのでサッと眺めてみましょう。
「日経平均が上がったんだな」「円安が進んでいるのか」「〇〇っていう会社が新しいサービスを始めたんだ」
最初はこれだけで十分。毎日続けていると、点と点が線で繋がる瞬間が必ず来ます。
社会の大きな流れ(メタトレンド)がわかると、どの分野に投資すべきか、自分なりの仮説が立てられるようになります。
3. 1日1単語でOK!「わからない」を解消する“辞書引き”習慣
ニュースやYouTubeを見ていると、必ず「知らない言葉」の壁にぶつかりますよね。「PER?」「NISA?」「インデックスファンド…?」そんな時、思考停止してしまうのは本当にもったいない!
そこでおすすめなのが、「1日1単語だけ、検索してみる」という超簡単な習慣です。
電車を待つ30秒、コーヒーを淹れる1分。その時間で「PER とは」と検索するだけ。
全部を覚えようとしなくて大丈夫です。「ふーん、株価の割安さを示す指標なんだな」くらいの理解でOK。
これを続けるだけで、1ヶ月後には30個の金融用語を知っている自分になっています。言葉がわかると、今まで宇宙語に聞こえた経済ニュースが、驚くほどスッと頭に入ってくるようになります。
私は最近AIの活用方法の勉強も兼ねて、AIに聞いたり、ディープリサーチしてもらってます。
4. 自分の「好き」をヒントにする!身の回りから投資先を探す“宝探し”
「そもそも、どの会社に投資すればいいのか、さっぱりわからない…」
これ、投資を始めようとする誰もがぶつかる大きな壁ですよね。
でも、難しく考える必要はありません。最高のヒントは、あなたの「好き」という気持ちの中にあります。
やり方は簡単。あなたの身の回りを見渡してみてください。
- いつも飲んでいるコーヒーは?→スターバックスやコメダ
- 夢中になっているゲームの会社は?→任天堂やサイバーエージェント
- お気に入りの服のブランドは?→ユニクロ(ファーストリテイリング)やユナイテッドアローズ
自分が普段からお金を払っていて、「このサービス良いな」「この会社を応援したいな」と心から思える企業こそ、あなたにとって最高の投資対象候補です。
何より、自分の好きな企業について調べるのは、ワクワクして楽しいはずです!
今日、あなたが「お金を払って良かった」と感じたものは何ですか?その会社の名前を検索してみる。それが、未来の資産につながる「宝探し」の第一歩です。
5. 読書の時短革命!「本の要約サービス」で一流の思考に触れる
「投資の勉強といえば、やっぱり読書。でも分厚い本を読む時間なんて…」「そもそも活字が苦手…」
そんなあなたには、本の要約サービスがピッタリです。
「flier(フライヤー)」などのサービスを使えば、話題のビジネス書や投資の名著が、1冊わずか10分で読める要約としてまとめられています。
通勤電車の中や、寝る前のちょっとした時間に、一流の投資家たちの思考のエッセンスだけを効率的にインプットできるんです。月額料金はかかりますが、本を1〜2冊買うのと同じくらいの値段で、何冊もの知識に触れられるので、コストパフォーマンスは抜群です。
まずは無料体験で、気になっていたあの投資本をチェックしてみてはいかがでしょうか。
6. 究極の勉強法!「100円」から始めるリアル投資体験
最後にして、これがベストの勉強法です。
それは、「実際にやってみること」。
今の時代、ネット証券なら、投資信託がたった100円から始められます。ジュース1本我慢すれば、あなたも立派な投資家です。
実際に100円でも投資をしてみると、
「あれ、私の100円が110円になってる!ちょっと得した!」
「90円に下がっちゃった…なぜかな?気になる…」
というように、自分のお金が動くことで、経済ニュースが他人事ではなくなります。
この「自分事化」こそが、学習効率を爆発的に高める最強のエンジンです。
失敗したって、たった100円。これほどコスパの良い勉強はありません。
7.【最初の一歩】おすすめネット証券で口座を開設してみる
「やってみたいけど、どの証券会社がいいのか分からない…」
多くの投資家に選ばれている、初心者におすすめのネット証券を2つだけご紹介します。口座開設は無料で、スマホだけで完結できます。
① SBI証券【迷ったらココ!総合力No.1】
業界最大手で、手数料の安さや取扱商品の豊富さはトップクラス。Tポイント、Vポイント、Pontaポイントなど、普段使っている多くのポイントで投資を始められるのが最大の魅力です。どこにするか迷ったら、まずSBI証券を選んでおけば間違いありません。
② 楽天証券【楽天ユーザーなら絶対お得!】
楽天市場や楽天カードなど、楽天のサービスをよく使う方なら楽天証券が断然おすすめです。楽天ポイントを使って投資信託や株式が買えるだけでなく、取引に応じてポイントが貯まるので、楽天経済圏で生活している方はメリット絶大です。アプリの使いやすさにも定評があります。
【少額投資にピッタリ】おすすめネット証券のメリットと選び方解説!
完璧を目指さない。0を1にすることが、何よりも大切
いかがでしたでしょうか?
「これならできそう」と思えるものが、1つでも見つかっていたら嬉しいです。
大切なマインドセットは、「完璧を目指さないこと」。
最初から全てを理解する必要なんて全くありません。というか、不可能です。私も投資を始めて15年以上経ちますが、いまだにわからないことだらけです。
でも、昨日まで何もしていなかった「0」の状態から、今日、YouTubeを1本見た「1」の状態になること。
この「0→1」の変化が、何よりも大事な一歩です。
「時間がない」は、裏を返せば「スキマ時間を有効活用する才能がある」ということかもしれません。
ぜひ、この記事を読み終えた今、7つのうちのどれか1つを試してみてください。スマホで「NISAとは」と検索する。それだけでも十分です。
一緒にコツコツ、楽しみながら資産を育てていきましょう!
「でもやっぱり投資って難しそう…」と一歩踏み出せずにいませんか?
最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。

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