こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
この記事を読んでくださっているあなたは、きっと投資の勉強にとても熱心な方なのでしょう。
「将来のために資産形成しなきゃ!」
そう思って、本を何冊も読み、YouTubeを見まくり、気付けば有料のセミナーや教材にまで手を出して…。でも、ふと我に返って、こう思っていませんか?
- 「あれ…知識は増えたけど、まだ1円も投資できていない…」
- 「いざ証券口座を開いても、どのボタンを押せばいいのか分からない…」
- 「失敗するのが怖くて、結局『もっと勉強しなきゃ』と本屋に逆戻り…」
もし一つでも当てはまったなら、きっと「知識メタボ」の状態です。
大丈夫です。株式投資歴15年以上の私も、最初は全く同じでした。インプットばかりで頭でっかちになり、最初の一歩がとてつもなく重かったのです。
そして、勉強代は、決して無駄にはなりません。
この記事では、勉強しすぎるとなぜ行動できなくなってしまうのか、その原因を解き明かし、今日から実践できる「知識メタボ」の解消方法をご紹介します。
なぜ?真面目な人ほど「知識メタボ」に陥る3つの罠
頑張って勉強しているのに、なぜか行動できない。それは意欲が足りないからではありません。むしろ、真面目すぎるからこそハマってしまう「3つの罠」があるのです。
罠1:完璧主義の罠:「100点の銘柄」を探し続けてしまう
- 「せっかく投資するなら、絶対に損したくない」
- 「将来10倍になるような、最高の銘柄を見つけたい」
そう思うあまり、勉強したあらゆる指標を分析し、全企業の決算書を読み込まないと投資できない…なんて思っていませんか?
残念ながら、投資の世界に「100%の正解」は存在しません。
未来の株価は、ウォーレン・バフェットのような投資の神様でさえ正確に予測することは不可能です。100点の銘柄を探す旅は、永遠に終わりません。
罠2:損失への過度な恐怖:「1円も損したくない」という思い
勉強すればするほど、暴落の歴史や失敗談が目に入り、「損をするのが怖い」という気持ちが雪だるま式に膨らんでいませんか?
投資において、価格の変動は呼吸と同じくらい自然なことです。どんな優良企業の株価であっても、一時的に値下がりすることは必ずあります。損失を過度に恐れるあまり、リターンを得る機会まで逃してしまうのは、非常にもったいないことです。
罠3:情報の洪水:「選択肢が多すぎて」選べない
最初は数冊の本で学んでいたはずが、今ではSNS、ブログ、YouTubeと情報源が爆発的に増え、頭の中が情報の洪水状態になっていませんか?
Aさんは「インデックス投資が最強」と言い、Bさんは「高配当株でキャッシュフローを」と言い、Cさんは「今は成長株だ!」と主張する…。情報が多すぎると、脳は処理能力の限界を超え、「思考停止」に陥ってしまいます。これが、「分かっているのに動けない」最大の原因の一つです。
朗報:勉強は「最強の保険」です!
「じゃあ、今まで勉強してきた時間と費用は無駄だったの…?」
いいえ、全くそんなことはありません。
むしろ、それは私たちがこれから投資の荒波を乗り越えていくための「最強の保険」であり「ワクチン」です。
なぜなら、知識をインプットした私たちには、こんな力が備わっているからです。
- 詐欺的な投資話を見抜く力: 「月利20%保証!」のような、あり得ない儲け話に騙されることはないでしょう。金融庁も注意喚起しています1が、知識があるからこそ、自分の資産を怪しい話から守れます。
- ハイリスクな投資を避ける力: 信用取引やFXのレバレッジ取引など、初心者が安易に手を出すと大やけどする可能性がある投資手法の危険性を、すでに理解しているはずです。一般的に「投資」と「投機」の違いすら知らない方が多いでしょう。
- 長期的な視点を持つ力: 一時的な価格の上下に一喜憂せず、「長期・積立・分散」が資産形成の王道であることを、私たちは知っています。
こうした知識は、無駄どころか、大きな失敗を防ぎ、私たちの資産を10年後、20年後も守り続けてくれる土台そのものです。
ただ一つ足りなかったのは、その知識を「経験」に変える、ほんの小さな一歩だけです。
ではその一歩をどう踏み出すか、次に見ていきましょう。
知識メタボ解消!たった3つの実践ステップ
ここからが本題です。頭でっかちな状態から抜け出し、行動する投資家になるための、具体的で簡単な3つのステップをご紹介します。
ステップ1:「目的」を紙に書き出す
まず、パソコンもスマホも閉じて、一枚の紙とペンを用意してください。
そして、「自分は、なぜ投資をしたいのか?」という目的を、自分の言葉で書き出してみましょう。
- 「30年後に2000万円貯めて、安心して老後を迎えたい」
- 「毎年もらえる配当金で、年に一度家族旅行に行きたい」
- 「会社の給料だけに依存する生活から抜け出したい」
どんなことでも構いません。目的が明確になれば、情報の洪水の中から「自分にとって今必要な情報」だけを選び取れるようになります。インデックス投資か、高配当株投資か、という手段は、目的が決まって初めて見えてくるものです。
ステップ2:「100円」で株を買ってみる
次に、証券口座にログインしてみましょう。
「銘柄を選ぶのが難しい」と感じるなら、無理に選ぶ必要はありません。
まずは「100円」だけ、投資信託や株を買ってみてください。
最近は、PayPay証券のように100円や1株(単元未満株)から株を買えるサービスがたくさんあります。楽天証券やSBI証券でも、ポイントを使えば実質0円で投資を始められます。
銘柄は、例えば日経平均やS&P500に連動する投資信託でOKです。全世界の成長に投資できる『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』のようなものも人気です。
ここでの目的は利益を出すことではありません。
「株を買うというボタンを押し、約定する」という経験をすることが、何よりも重要です。
この「100円投資」を経験するだけで、
- 「なんだ、株を買うってこんなに簡単だったのか!」
- 「自分の資産が101円になった!嬉しい!」
- 「99円に下がった…。これが価格変動か。」
と、本を10冊読むだけでは得られなかった気づきを「体感」して学べます。この体感が、次の行動への自信に繋がります。
ステップ3:「自分だけの投資ルール」を3つ決める
100円投資で行動のハードルを壊せたら、次は「自分なりの基準」で銘柄を選んでみましょう。完璧な銘柄を探すのではなく、勉強した知識の中から「これだけは譲れない」というルールを3つだけ作ってみましょう。
例えば、私のような配当金が好きな投資家なら、こんな感じです。
- 配当利回りが3.5%以上であること(税引前)
- 自分が事業内容を理解でき、応援したいと思える企業であること(例:よく買うお菓子のメーカー、好きなゲーム会社など)
- 10年以上、減配(配当金が減ること)していないこと
この3つのルールに当てはまる銘柄を、まずは1株だけ買ってみる。
これなら、できそうな気がしませんか?
この「自分ルール」で投資を始めると、たとえ株価が下がっても、「自分で決めたルールに従ったんだから仕方ない」と納得感が持てます。この納得感が、長期的に投資を続けていく上で、心の安定剤になってくれます。
まとめ:今日があなたの「投資デビュー記念日」です
インプットに時間もお金も費やせるほどの、真面目で勉強熱心な方が行動できなかったのは、能力が低いからでも、意欲がないからでもありません。
ただ、完璧を求めすぎて、最初の一歩が少しだけ重くなっていただけです。
学んだ知識は、詐欺から守り、無謀な投資を避けさせ、正しい道へと導いてくれる最強の羅針盤です。
今日で、その「知識メタボ」は卒業しましょう。
- 投資の目的を書き出す
- まず100円でいいから買ってみる
- 自分だけの3つのルールで選んでみる
この記事を読み終えたら、ぜひ証券口座にログインして、100円分の投資信託を買ってみましょう。
そのクリックが、勉強コストを、未来の大きな資産へと変えるための、最も価値のある「最初の一歩」になります。
一緒にがんばっていきましょう!
参考情報
- 金融庁「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」などで、正規の業者か、警告を受けている業者かを確認できます。 ↩︎
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