「投資の勉強、面白いですよね!」
NISAの仕組み、インデックスファンドの魅力、複利の魔法…。知れば知るほど、未来への期待が膨らんで、なんだかワクワクしてきませんか?
私もその一人で、最初の頃は夢中で本を読み、関連動画を見漁っていました。
でも、ある日ふと気づいたんです。
「あれ、私、運転教本を隅から隅まで暗記したのに、一度も運転席に座ってないじゃないか…」と。
こんにちは!ぐーです。いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
かつて私は知識という「学科教習」ばかりを延々と受け続け、肝心な「路上教習」に出るのが怖くてたまらないペーパードライバーでした。
「頭ではわかっている。でも、体が動かない」
この、もどかしくて、自己嫌悪に陥るような感覚。もしあなたが今、同じ気持ちを抱えているなら、この記事はきっとお役に立てるはずです。
アクセルとブレーキを踏み間違えるのが怖いのは、あなただけではありません。
なぜ、私たちは路上に出るのが怖いのか?3つの「初心者あるある」
路上教習が怖いのは、至極当然のことです。だって、そこには「失敗」の可能性があるから。
投資における「失敗」とは、つまり「損をすること」。この恐怖の正体を、もう少しだけ分解してみましょう。
- 「いきなりポルシェ」を目指してしまう
車の運転を学ぶ時、誰もがいきなりF1マシンに乗ろうとは思いませんよね。まずは、安全な教習車で、基本的な操作を覚えるはずです。
でも、投資になると、私たちはなぜか最初から「完璧な一台(ポートフォリオ)」を求めてしまいます。
- 「米国株と全世界株の比率は…」
- 「新興国も入れた方が…」
- 「リバランスの頻度は…」
と考えているうちに、どんどん動けなくなる。
これは、近所のスーパーに買い物に行きたいだけなのに、新車のポルシェが納車されるのを待っているようなもの。本当は、今ある自転車でも、歩いてでも行けるのに。
- 「ちょっとこする」のが許せない
路上教習では、ポールにちょっとこすったり、縁石に乗り上げたり、小さな失敗はつきものです。でも、その「ヒヤリ」とした経験こそが、運転技術を上達させてくれます。
投資も同じです。最初に買った数万円が、数千円マイナスになる。この「こすり傷」が怖くて、私たちはハンドルを握ることすら躊躇してしまいます。
シミュレーションでは、資産は綺麗に右肩上がりに増えていきますが、現実の道はもっとデコボコしています。一度もこすらずに、どんな悪路でもスイスイ走れるベテランドライバーなんて、どこにもいないのです。
- 情報が多すぎて「ナビ」がパニック
今の時代、情報は簡単に手に入ります。でも、それが逆に私たちを混乱させることも。
- 「あっちの道(米国株)が近道だよ」
- 「いや、こっちの道(全世界株)の方が景色がいい」
- 「今は渋滞(高値)してるから、動かない方がいい」
まるで、カーナビが「右です!」「いえ、斜め左です!」「300m先、Uターンです!」と同時に叫んでいるよう。これでは、どの道に進めばいいかわからず、エンジンをかけたまま固まってしまうのも無理はありません。
さあ、路上へ!仮免ドライバーのための「最初の路上教習マニュアル」
では、どうすればこの恐怖心を乗り越え、最初の一歩を踏み出せるのでしょうか?
いきなり首都高を走る必要はありません。まずは、教習所内のコースを時速10kmで走ることから始めましょう。
Step1:教習車を選ぶ(口座と銘柄)
まずは、乗る車を決めましょう。クセがなく、安全装備が全部ついている、一番オーソドックスな教習車で十分です。
- 車体(証券口座): ネット証券(SBI証券や楽天証券など)がおすすめです。スマホひとつで、自宅から手続きできます。
- エンジン(投資信託): 「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などの、全世界の株式に広く分散されたインデックスファンド1本だけでOKです。これは、言わば「オートマ限定免許でOKな、衝突被害軽減ブレーキ付きの優良車」。あなたが寝ている間も、世界中の優良企業があなたの代わりに働いてくれます。
【少額投資にピッタリ】おすすめネット証券のメリットと選び方解説!
Step2:ガソリンを入れる(入金する)
車があっても、ガソリンがなければ走りません。まずは証券口座に、路上教習のためのお金(ガソリン)を入れましょう。
金額は、「1ヶ月分のランチ代」くらいで十分です。5,000円でも、1万円でも構いません。この「なくなっても、まあ仕方ないか」と思える金額でOKです。
Step3:駐車場で、1mだけ動いてみる(100円だけ買ってみる)
いよいよ運転席に座ります。でも、いきなりコースを一周する必要はありません。
まずは、駐車場の中で、アクセルをそっと踏んで、車が「ブルンッ」と1mだけ動く感覚を掴んでみましょう。
多くのネット証券では、投資信託を「100円」から買うことができます。
そう、たった100円です。
この100円で、先ほど選んだ全世界株式の投資信託を買ってみる。これが、記念すべき「初路上」です。
たった100円。でもこの100円分は、Appleの株主であり、トヨタの株主であり、世界経済の当事者になるのです。
教本を1,000回読むより、この「100円分の実感」の方が、何倍も価値のある経験になります。
ハンドルを握れば、世界の見え方が変わる
この「100円教習」を終えたら、仮免許を持った、立派なドライバーの卵です。
少しずつ運転に慣れてくると、不思議なことが起こります。
- 今まで聞き流していた経済ニュースが、自分の「ガソリン代(資産)」に関わることとして聞こえてくる。
- 道路の混雑状況(市場の変動)を、少し楽しめるようになる。「道が空いてる時(株価下落時)に走ると燃費がいいな」なんて思えるようになる。
- 遠くの街(将来の目標)までの、具体的なルート(資産計画)を考えられるようになる。
「知ってる」だけの知識が、「やってみる」という体験を通して、血の通った「知恵」に変わる瞬間です。
この楽しさこそが、資産形成を長く続けるための、何よりのモチベーションになります。
はじめから完璧に運転できる人なんていません。私は何度も事故ってきました(笑)。
大切なのは、運転席に座り、シートベルトを締め、そっとアクセルに足を乗せてみること。
あなたの素晴らしいドライブは、その1mから始まります。
一緒にがんばっていきましょう!
「でもやっぱり投資って難しそう…」と一歩踏み出せずにいませんか?
最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。


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