「もっと早く投資を始めていれば、今頃は…」
将来のお金のことを考え始めたあなたなら、一度はそう思ったことがあるかもしれませんね。
私も、何度も何度もそう思ってきました。
中国のことわざに、こんな言葉があります。
「木を植える最高のタイミングは20年前だった。二番目に良いタイミングは、今である」
これを投資に置き換えたのが、今回のテーマ「最高のタイミングは『昨日』。二番目に良いのは『今日』。」です。
この記事を読んでくださっているあなたは、きっと将来への漠然とした不安や、資産形成への興味をお持ちなのだと思います。
- 「投資っていつ始めるのが正解なの?」
- 「今は株価が高い気がする…もう少し待った方がいい?」
- 「損するのが怖くて、なかなか一歩を踏み出せない…」
その気持ち、よくわかります。周りが始めていると聞くと焦るし、かといって何から手をつけていいか分からない。そんなあなたの悩みを、この記事でスッキリ解決できたら嬉しいです。
こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
この記事では、なぜ投資を始める最高のタイミングが「昨日」で、次に良いのが「今日」なのかを、私の実体験も交えながらお伝えしていきます。
なぜ「昨日」が最高のタイミングだったのか?
なぜ過去が最高のタイミングと言われるのか。その最大の理由は、資産形成における最強の味方「時間」と「複利の力」を最大限に活用できるからです。
最高のエンジン「複利」の効果
複利とは、投資で得た利益を元本にプラスして再投資し、その合計額に対してさらに利益を得ていく仕組みのこと。雪だるま式に資産が増えていくイメージですね。
この複利の効果は、時間が長ければ長いほど絶大なパワーを発揮します。
例えば、毎月3万円を年利5%で積み立て投資した場合のシミュレーションを見てみましょう。
| 期間 | 元本 | 運用収益 | 最終資産額 |
| 10年後 | 360万円 | 約106万円 | 約466万円 |
| 20年後 | 720万円 | 約513万円 | 約1,233万円 |
| 30年後 | 1,080万円 | 約1,417万円 | 約2,497万円 |
(出典:金融庁「つみたてシミュレーター」)
見てください。20年後には運用収益が元本の半分以上に、30年後にはなんと元本(1,080万円)を上回る1,417万円の利益が生まれています。
もし始めるのが10年遅れて、運用期間が30年から20年になってしまったら…最終資産額の差は約1,264万円にもなります。
これが、「昨日」、つまり1日でも早く始めるべき最大の理由です。早く始めれば始めるほど、「時間」という強力なエンジンを長く回し続けることができるのです。
でも、多くの人が「今日」始められない理由
理論では分かっていても、なかなか一歩を踏み出せない。その主な原因は2つあると私は考えています。
- 「暴落が怖い」という恐怖心
- 「もっと良いタイミングがあるはず」という期待
暴落への恐怖と、私の失敗談
「もし始めた直後に暴落が来たらどうしよう…」この恐怖は、誰しもが感じるものです。
実は私自身、投資を始めた当初、タイミングを計ろうとして失敗した苦い経験があります。
「もう少し下がったら買おう」と待っていたら、あれよあれよと株価は上昇。結局、最初に買おうと思った時よりも高い価格で買うことになってしまいました。
投資の世界では、未来の株価を正確に予測することは誰にもできません。
大切なのは、市場がどう動くかではなく、市場に居続けることです。歴史を振り返れば、〇〇ショックのような暴落は何度も起こりました。
しかし、世界経済は長期的には右肩上がりに成長し、株価もそれを乗り越えて上昇を続けてきました。
暴落は「資産を安く仕込めるバーゲンセール」と捉え、コツコツと買い続ける胆力こそが、長期投資家にとっての武器になります。
タイミングを計る難しさと「ドルコスト平均法」
「一番安い時に買って、一番高い時に売りたい」というのは誰もが夢見る理想ですが、それはプロでも至難の業です。
そこで初心者の方にぜひ知っておいてほしいのが「ドルコスト平均法」という考え方です。
これは、毎月1日になど、決まったタイミングで、決まった金額を買い続ける手法のこと。
- 株価が高い時 → 少ししか買えない
- 株価が安い時 → たくさん買える
これを続けると、自動的に平均購入単価を平準化してくれる効果があります。
感情に左右されず、高値掴みのリスクを減らしながら、淡々と資産を積み上げていける、非常に再現性の高い手法です。
つまり、「いつ始めるか?」というタイミングの悩みから解放してくれるのが、このドルコスト平均法なのです。
「今日」が、人生で一番若い日
ここまで読んで、「やっぱり早く始めた方がいいんだな…」と感じていただけたでしょうか。
でも、過去は変えられません。「昨日」始めなかったことを悔やんでも、時間は戻らないのです。
だからこそ、二番目に良いタイミングである「今日」、行動することが何よりも大切になります。「今日」は、これからのあなたの人生で一番若い日だからです。
10年後のあなたが今日のあなたを見た時、きっとこう思うはずです。「あの時、始めておいて本当に良かった」と。
私が「今日」始めて良かったと心から思う理由
私は社会人になってから高配当株投資とインデックス投資を本格的に始めました。
当然、「もっと早く、学生時代から始めていれば…」という後悔はあります。
でも、それ以上に強く思うのは「あの日の自分が勇気を出して一歩を踏み出してくれたから、今の自分がある」という感謝の気持ちです。
- 毎月コツコツ積み立てた資産が、少しずつ育っていくのを見る楽しさ。
- 配当金という形で、企業から利益の分配を受け取る喜び。
- 経済ニュースが「自分ごと」として捉えられるようになり、世界が広がった感覚。
これらはすべて、あの「今日」という日に始めたからこそ得られたものです。
お金が増えたことはもちろん嬉しいですが、それ以上に、将来への漠然とした不安が、「自分で未来を作っていける」という自信に変わったこと。これが、投資を始めて得られた最大の資産かもしれません。
「今日」から始めるための具体的な3ステップ
「よし、始めてみよう!」と思ってくださった人へ、具体的な最初の一歩を3つのステップでご紹介します。
難しく考える必要はありません。一つずつクリアしていきましょう。
ステップ1:証券口座を開設する(無料)
まずは、株や投資信託を買うための銀行口座のようなものである「証券口座」を開設しましょう。おすすめは、手数料が安く、スマホで手軽に始められるネット証券です。
- SBI証券
- 楽天証券
この2つのどちらかを選んでおけば、まず間違いありません。開設する際は、税金が優遇される「NISA(ニーサ)」口座も必ず一緒に開設してください。非課税の恩恵は絶大です。
【少額投資にピッタリ】おすすめネット証券のメリットと選び方解説!
ステップ2:月々1,000円から積み立て設定をしてみる
口座が開設できたら、いきなり大金を投じる必要はありません。まずは月々1,000円でも、5,000円でも、無理なく続けられる金額で積み立て設定をしてみましょう。
大切なのは「金額の大きさ」よりも「早く始めて、長く続けること」です。
ステップ3:全世界株式インデックスファンドを選ぶ
「じゃあ、何を買えばいいの?」という疑問が湧きますよね。
初心者の方に私が最もおすすめするのは、全世界の株式にまるっと投資ができる「インデックスファンド」です。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)。これ1本で、世界中の成長企業の株主になることができ、世界経済の成長の恩恵をまるごと受け取ることが期待できます。
個別企業の業績を分析する必要もなく、これ以上ないほどシンプルな「ほったらかし投資」が可能です。
まとめ:自分の未来は「今日」の一歩から始まる
最高のタイミングは「昨日」でした。でも、私たちは過去には戻れません。
だから、私たちに残された最良の選択肢は、二番目に良い「今日」という日に始めることです。
- 時間は最強の味方。複利の力を最大限に活かそう。
- タイミングは計れない。ドルコスト平均法でコツコツいこう。
- 今日が、セカンドベスト。
将来への不安は、何もしなければ消えることはありません。しかし、今日、ほんの小さな一歩を踏み出すことで、その不安は少しずつ未来への楽しみに変わっていきます。
証券口座の申し込みは、スマホで10分もあれば完了します。
一緒に、明るい未来への種を「今日」という日に蒔いていきましょう!
【少額投資にピッタリ】おすすめネット証券のメリットと選び方解説!
「でもやっぱり投資って難しそう…」と一歩踏み出せずにいませんか?
最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。


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