「高配当株投資を始めたけど、やっぱり株価が気になって仕方ない…」
「『長期目線で』『狼狽売りはダメ』…そんなことは頭で分かってる!でも、スマホを開くたびに心がザワザワするんだ!」
こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
投資を始めたばかりの頃の私は、たった5万円の含み損で、夜中に目が覚めるほどの「超」豆腐メンタルでした。高名な投資家の本を読んで「これだ!」と感動し、しかし翌日には自分の口座の真っ赤な数字を見て、心臓がキュッと縮む。そんな情けない日々の繰り返しでした。
この記事は、そんな「わかっているけど、できない」という、かつての私のような方向けに書きました。
教科書に載っている綺麗事は、いったん本棚にしまっておきましょう。その代わり、私の15年の試行錯誤の末にたどり着いた、効果抜群だった「メンタル強化術」をご紹介します。
なぜ、ありきたりな精神論は効かないのか?
私のブログでも「株価を見ないように」と言っていますが、なかなか難しいですよね。それは、ある意味では仕方がありません。大切なお金を投じているのですから。その感情に無理やりフタをしようとしたら、苦しくなります。
大切なのは、感情を消すことではなく、感情が揺れることを前提に、それでも”ブレない自分”でいられる「仕組み」と「視点」を、あらかじめインストールしておくこと。
これからご紹介するのは、そのための具体的な4つの方法です。
心を消耗しないためのリアル・メンタル強化術4選
方法1:「タイミング予想」を捨て、『資産育成ゲーム』に没頭する
「あの時買っておけば…」「なんであんな高値で…」この後悔は、投資家の心を最も蝕む猛毒です。
【対処法】比較対象を「他人」から「過去の自分」へ強制的に切り替える
この呪いを解く唯一の方法は、「タイミング当てゲーム」から完全に降りることです。
そのための最高の仕組みが「毎月定額」などの時間分散ですが、これを「タイミングを考えなくても良い」と自分を許すための免罪符だと捉えましょう。
そして、ここからが本番です。Googleスプレッドシートで、あなただけの『投資日誌』を作りましょう。
記録する項目:
- 「日付」
- 「投資元本(累計)」
- 「資産評価額」
- 「配当金(月別)」
- 「配当金(累計)」
SNSで他人の爆益報告を見るのは今日で終わり。比べる相手は、画面の向こうの見知らぬ誰かではありません。見るべきは、あなたがコツコツと育てている、この「自分だけの投資日誌」です。
株価が下がり評価額が凹む日も、嵐の日の記録として残ります。しかし、配当金の累計グラフだけは、あなたが投資を続ける限り、裏切ることなく右肩上がりに伸びていく。 このグラフを育てること自体が目的になれば、日々の株価の揺れは、自分の物語を彩る「イベント」に過ぎなくなります。
経験値(投資元本)を積み、アイテム(配当金)を集め、自分のキャラクター(総資産)をレベルアップさせる。このゲームに、きっとあなたもハマるはずです。
方法2:「漠然とした不安」を、『具体的な数字』で射抜く
「暴落が来たらどうしよう…」という不安。これは「未知」への恐怖です。
【対処法】「お化け屋敷のマップ」を先に手に入れてしまう
怖いなら、その正体を具体的に見てしまいましょう。名付けて、「我が家のストレステスト」です。
これは、お化け屋敷に入る前に「ここからオバケが出ますよ」とコースを知っておくのと同じ。絶叫しながらも、どこか楽しめますよね。
ペンと紙に、正直に書き出してみてください。
- もし、あなたの投資資産が半分(-50%)になったら、評価額はいくらですか?
- その時、年間の配当金が3割減ったら(-30%)、月々の受取額はいくらになりますか?
- その配当金は、あなたの月々のスマホ代や光熱費と比べて、大きいですか?小さいですか?
- 最悪の事態でも、あなたの生活は破綻しますか?
この数字を実際に目にすることで、漠然とした恐怖は「対処可能なリスク」に変わっていきます。「なんだ、最悪でもこの程度か。なら生活は大丈夫だ」と思えれば儲けもの。「これだと厳しい」と思えば、今から対策が立てられます。
一度「最悪」を具体的に知っておくこと。 それが、いざという時の冷静さを担保する最強のお守りになります。
実際書き出してみると、「最悪」と思っていたものが、意外と大した事がないことに気づけました。なので、私はよりリスクを取れるようになりました!
方法3:「含み損」という呪いを、『配当貢献度』で解き放つ
ポートフォリオに真っ赤なマイナスがあると、見るたびに気分が沈みますよね。
【対処法】評価基準を「株価(人気投票)」から「稼ぎ(実力)」へ変える
その銘柄の評価を「含み損か、含み益か」という短期的な人気投票で見るのを、やめてみましょう。私たちが監督として見るべきはただ一つ。「その選手(銘柄)が、自分のチームにどれだけ貢献しているか?」です。
バスケチームをイメージしてみてほしいです。シュート成功率はイマイチでも、毎年安定してチーム最多の得点を叩き出す選手っていますよね。
つまり、株価は含み損でも配当金でしっかり利益をもたらしてくれているかもしれません。そうなるとチームに欠かせない、エース級の選手ですよね。
この「配当貢献度」という物差しを持てば、感情的な「塩漬け」から解放されます。含み損でもチームに貢献しているなら感謝し、貢献度が低いなら、たとえ損失が出ても、よりチームを強くする選手と交代させる(損切りして乗り換える)。極めて論理的で、強い監督の判断ができます。
方法4:「受け身の恐怖」を、『ハンターの興奮』に塗り替える
「暴落は買い場だ」と誰もが知っています。しかし、実際に渦中に入ると、怖くて買えません。それは、私たちが暴落を「いつか来る怖いもの」と受け身で待っているからです。
【対処法】「買い物リスト」を事前に作成し、暴落を心待ちにする
マインドを180度転換させましょう。暴落という「嵐」におびえるのではなく、嵐の後に現れる「宝」を狙うハンターになりましょう。
そのために『お宝銘柄・買い指値リスト』をつくっておきましょう。
普段から、自分が欲しい優良銘柄をリストアップし、「もし、このバーゲン価格まで下がったら絶対に買う」という価格(指値)を書き込んでおくのです。
そして暴落が始まり、世間が恐怖で震えている時こそ、あなたの出番です。「よし、買い物リストにあるものを買い漁るぞ!」と、怯えるどころかワクワクして暴落を待つことができます。
恐怖は、興奮と期待に変わる。この「攻め」の姿勢こそ、凡人が資産を大きく増やすための、数少ないチャンスをものにする秘訣だと私は思います。
まとめ:完璧な投資家ではなく、昨日の自分より賢い投資家へ
ここまでお伝えしてきた4つの方法は、すべて「不確実な未来」を「自分でコントロールできる領域」に引きずり込むための技術です。
- 『投資日誌』 で、自分の成長だけを追いかける。
- 『ストレステスト』 で、未知の恐怖を既知のリスクに変える。
- 『配当貢献度』 で、感情ではなく実力でチームを評価する。
- 『買い物リスト』 で、恐怖を待望のチャンスに変える。
資産運用のプロでもない私たちが、完璧な投資家になんて、なる必要はありません。
大切なのは、昨日より少しだけ賢い自分になることです。今回ご紹介した方法を一つでも身につけて、昨日より少しでも心穏やかに、そして力強く資産形成の道を歩んでいくきっかけになれば嬉しいです。
一緒に、強くなっていきましょう!
「でもやっぱり投資って難しそう…」と一歩踏み出せずにいませんか?
最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。
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