- 「老後2,000万円問題」
- 「止まらない円安」
- 「増え続ける国の借金」
…将来のお金に関する不安なニュースばかりで、「このまま日本に資産を置いておいて大丈夫なのかな?」と漠然とした不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
今回は「もし日本経済が本当にヤバくなったら、どう資産を守る?」という、少しドキッとするけれど、誰しも一度は考えるべきテーマについて、具体的に解説していきます。
まずは現状認識:日本経済の「ヤバい」ってどういう状態?
いきなり「ヤバい」と言われても、具体的にどんな状況を指すのかイメージが湧きにくいですよね。
考えられるシナリオはいくつかありますが、主に以下のような事態が挙げられます。
- ハイパーインフレ:
モノの値段が急激に上がり続け、日本円の価値が暴落してしまう状態。昨日まで100円で買えたジュースが、翌日には1,000円、1万円になるようなイメージです。現金や預金の価値が実質的になくなってしまいます。 - 財政破綻:
国の借金(国債)が返済不能になり、国の信用が失われる状態です。「国の借金」と聞いてもピンとこないかもしれませんが、これは私たちの生活に直結する問題です。財務省の発表によると、2025年7月時点で国の借金は約1,281兆円、国の経済規模(GDP)の2倍を超えています。1 これは先進国の中でも突出して高い水準であり、将来的なリスク要因とされています。
もちろん、明日すぐに破綻するわけではありません。しかし、この事実を知った上で対策を考えることが重要です。 - 金融危機:
大手銀行が連鎖的に倒産し、金融システム全体が機能不全に陥る状態。預金の引き出し制限や、企業の倒産が相次ぐ可能性があります。
歴史を振り返れば、経済危機はいつの時代、どの国でも起こり得ることです。「万が一」に備えて、正しい知識と対策を身につけておくことが大切です。
大切な資産を守るための5つの具体的なアクションプラン
では、いよいよ本題です。私が実践している、そして皆さんにもぜひ知っておいてほしい5つの具体的な対策をご紹介します。
1. 資産を「円」だけで持たない!外貨への分散 💵
最も基本的で、かつ重要な対策が「通貨の分散」です。
私たちは普段、日本円で給料をもらい、日本円で生活しているので、資産のほとんどが「円」になっている方が多いはずです。
しかし、日本経済が危機に陥れば、その「円」の価値が大きく下がってしまうリスクがあります。そこで有効なのが、米ドルやユーロといった外貨で資産の一部を保有することです。
例えば、1ドル150円の時に15,000円を100ドルに両替したとします。その後、円の価値が暴落し、1ドル300円になったとしましょう。この時、持っている100ドルを円に戻すと30,000円になり、円だけで持っていた場合と比べて資産価値が2倍に増えたことになります。
ちなみに、あくまで私個人の考え方ですが、投資用の金融資産については「日本円資産:外貨建て資産(米ドルなど)= 6:4」を意識しています。
給与は日本円で受け取っているので、投資では意識的に外貨の比率を高めることで、全体的なバランスを取るという考え方です。
この比率が正解というわけではありませんが、自分なりのルールを持つことが、いざという時の安心に繋がります。
具体的なアクション:
- 外貨預金: 銀行で手軽に始められます。金利も円預金より高い傾向にあります。
- FX(外国為替証拠金取引): レバレッジを効かせることで大きなリターンも狙えますが、リスクも高いため初心者の方はあまりおすすめしません。
- 外国株式・投資信託: 後述する「投資先の分散」にも繋がります。
2. 投資先を「日本」だけに絞らない!世界へ目を向けよう 🌍
通貨の分散と合わせて行いたいのが「投資先の分散」です。
日本の株式や不動産だけに投資していると、日本経済の動向と一心同体になってしまいます。そこで、世界の株式や債券に投資することで、日本のリスクを軽減することができます。
具体的なアクション:
- 全世界株式インデックスファンド: これ1本で世界中の企業に分散投資できる優れもの。「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などが有名です。
- 米国株式インデックスファンド: 世界経済の中心である米国の主要企業(S&P500など)にまとめて投資できます。
3. 「紙幣」から「実物資産」へ!インフレに強い金(ゴールド) ✨
ハイパーインフレのように、お金の価値そのものがなくなってしまう事態に強いのが「実物資産」です。その代表格が金(ゴールド)です。金はそれ自体に価値があるため、国の信用不安や通貨の価値下落が起こった際に「安全資産」として買われる傾向があります。
メリット:
- 価値がゼロになりにくい
- インフレに強い
デメリット:
- 金利や配当を生まない
- 価格変動リスクがある
具体的なアクション:
- 純金積立: 毎月コツコツと少額から金を購入できます。
- 金ETF: 株式と同じように手軽に売買できます。
4. 不動産という選択肢:インフレヘッジと安定収入 🏠
不動産もインフレに強い実物資産の一つです。インフレで物価が上がれば、家賃も上昇する傾向があるため、インフレヘッジとして機能します。
また、安定した家賃収入は、経済が不安定な時期の心の支えにもなります。
具体的なアクション:
- 実物不動産投資: 実際にマンションなどを購入して貸し出す方法。専門的な知識が必要です。
- REIT(不動産投資信託): 少額から始められ、プロが運用してくれる手軽さが魅力です。
5. 最強の資産は「自分自身」!自己投資を怠らない 💪
どんな経済状況になっても価値が下がらない、最強の資産。それは「自分自身の稼ぐ力」です。
特定の会社や国に依存しなくても、自らのスキルや知識で収入を得られる力があれば、経済危機を乗り越える大きな助けになります。
具体的なアクション:
- 専門スキルの習得: プログラミング、WEBデザイン、語学など。
- 副業を始める: 収入の柱を複数持つことで、リスクを分散できます。
- 健康への投資: 心身の健康がなければ、稼ぐこともできません。
まとめ:不安を煽るのではなく、未来への「備え」を
今回は「もし日本経済が本当にヤバくなったら」というテーマでお話ししましたが、決してみなさんを不安にさせたいわけではありません。
むしろ、「正しく備えることで、過度に恐れる必要はない」ということをお伝えしたかったのです。
ご紹介した5つの対策は、特別な知識や莫大な資金がなくても、今日から始められることばかりです。
- 通貨の分散(外貨を持つ)
- 投資先の分散(世界に投資する)
- 実物資産(金)を持つ
- 実物資産(不動産)を検討する
- 自己投資(稼ぐ力を高める)
これらの対策を組み合わせ、自分に合ったポートフォリオを構築していくことが、将来のいかなる変化にも対応できる「しなやかな資産」を築く鍵となります。
未来のことは誰にも予測できません。しかし、備えることはできます。
この記事が、あなたの資産と未来を守るための参考になったら嬉しいです。
一緒にがんばっていきましょう!
参照情報
- 財務省『日本の財政関係資料(令和7年4月)より』 ↩︎
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