- 「高配当株投資に興味があるけど、どの銘柄を選べばいいんだろう…」
- 「毎年もらえる配当金がどんどん増えていったら最高だな!」
こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
投資の勉強を始めると、必ずと言っていいほど目にする経営指標、ROE(自己資本利益率)。多くの本やブログで「ROEが高い企業は優良企業だ!」と紹介されていますよね。
確かにその通りで、ROEは企業の「稼ぐ力」を示すとても重要な指標です。
そして、「稼ぐ力が強いなら、株主への還元、つまり配当も増えやすいんじゃないの?」と考えるのは、自然な流れだと思います。
しかし、もしあなたが「よし、ROEが高い順に株を買っていこう!」と考えているなら、少し待ってください。
実は、ROEの数値だけを見て投資をするのは、ちょっと危険な「落とし穴」にはまってしまう可能性があるんです。
この記事では、10代から投資を始め、数々の企業の決算書とにらめっこしてきた経験から、
- なぜROEが高いと増配しやすいと言われるのか?(基本のキ)
- ROEだけを見て投資すると危険な3つの理由
- 未来の増配株を見つけるための「ROE+α」の視点
について、投資初心者の方にも分かりやすく、解説していきます。
それでは行きましょう!
そもそもROEってなんだっけ?(1分でおさらい)
すでにご存知の方も多いと思いますが、簡単におさらいしましょう。
ROE(Return On Equity:自己資本利益率)とは、一言でいうと「企業が自分のお金(自己資本)を使って、どれだけ効率よく利益を生み出したか」を示す指標です。
計算式はこうです。
ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
例えば、あなたがパン屋さんを開くとします。元手となる自分のお金(自己資本)が100万円あって、1年間で20万円の利益(当期純利益)を上げたとします。この場合のROEは…
20万円 ÷ 100万円 × 100 = 20%
となります。
もし、同じ20万円の利益を出すのに、元手が200万円かかっていたらROEは10%です。元手が少ない方が、効率よく稼げていると言えますよね。
一般的に、ROEは10%を超えると優良、15%を超えると超優良と言われることが多いです。
「ROEが高い=増配しやすい」は、半分ホントで半分ウソ
では、本題です。「ROEが高い企業は増配しやすいのか?」
結論から言うと、「増配する可能性は高い。でも、それだけで判断するのは危険」です。
◆ なぜ可能性が高いのか?
理由はシンプルです。
ROEが高いということは、「稼ぐ効率が良い」ということ。効率よく利益を生み出せるので、手元にお金(利益剰余金)がどんどん貯まっていきます。
この貯まったお金が、
- さらなる事業成長のための投資(設備投資や研究開発)
- 借金の返済
- 株主への還元(配当や自社株買い)
の原資になります。つまり、増配するための「原資」が豊富にある状態なんです。企業が利益を出し続け、その利益が積み上がっていけば、株主への配当を増やしてくれる可能性は高まりますよね。これは紛れもない事実です。
◆ なぜそれだけでは危険なのか?
ここからが本番です。ROEの数字は、時に私たち投資家を惑わせることがあります。私が特に注意して見ている「ROEの裏側」を3つご紹介します。
見ているポイント1:借金でROEは操作できる!「自己資本比率」をセットで見る
先ほどのパン屋の例を思い出してください。元手100万円で20万円の利益を上げた場合、ROEは20%でした。
では、もしあなたが「自己資金は50万円しかないけど、銀行から50万円借りて、合計100万円で事業を始めた」場合はどうでしょう?
生み出した利益は同じ20万円でも、計算の元となる自己資本は50万円です。
この場合、ROEは2倍に跳ね上がります!
これは「財務レバレッジ」と呼ばれる効果で、借入金を活用することでROEを高めるテクニックです。
もちろん、成長のための適切な借金は必要ですが、過度な借金は経営を圧迫します。
もし業績が悪化したら、利息の支払いや返済が重くのしかかり、増配どころか減配、最悪の場合は倒産のリスクさえあります。
【チェックポイント】
ROEと必ずセットで「自己資本比率」を見ましょう。これは、会社の全財産(総資産)のうち、返済不要の自分のお金(自己資本)がどれくらいの割合を占めるかを示す、会社の健全性を示す指標です。
業種にもよりますが、一般的に40%以上あれば健全と言われています。ROEが高くても自己資本比率が極端に低い(例えば20%未満)企業は、少し注意が必要です。
見ているポイント2:その利益、今年だけじゃない?「過去5年の推移」で実力を見抜く
ある企業のROEが「30%」という驚異的な数値だったとします。
「すごい!超優良企業だ!」と飛びつきたくなりますよね。でもその高い利益は、本当に「本業で稼いだ実力」によるものでしょうか?
例えば、
- 持っていた土地や建物を売却して、一時的に大きな利益が出た(特別利益)
- たまたまその年に歴史的な大ヒット商品が生まれた
といった理由で、一過性の利益によってROEが急上昇している可能性があります。これでは、来年以降も同じ水準の利益を維持できるとは限りませんよね。
【チェックポイント】
必ず過去5年程度のROEの推移を確認しましょう。
本当に稼ぐ力のある企業は、景気の波に左右されながらも、安定して高いROEを維持し続けています。単発の高い数字ではなく、アベレージの高さと安定感を重視することが大切です。
見ているポイント3:稼いだお金の使い道は?「株主還元方針」を確認
「ROEが高く、財務も健全で、利益も安定している。…完璧じゃないか!」
しかし、最後の関門があります。
それは、「会社が、稼いだ利益を株主に還元する気があるか?」です。
企業によっては、「今は成長段階だから、利益はすべて事業投資に回します。配当はしません(または、ごくわずかです)」という方針の会社もたくさんあります。
これは成長を目指す上で合理的な戦略ですが、配当を期待する投資家にとっては、目的がずれてしまいますよね。
【チェックポイント】
企業の「株主還元方針」を必ず確認しましょう。これは、企業のIRサイトにある「決算説明資料」や「中期経営計画」といった資料に書かれています。
ここで注目したいのが「配当性向」です。
これは、その年の利益のうち、何%を配当に回したかを示す指標です。
「配当性向30%を目安とします」「DOE(自己資本配当率)2%以上を目指します」「累進配当政策を維持します(減配しない方針)」といった具体的な目標を掲げている企業は、株主還元への意識が高く、将来の増配も期待しやすいと言えます。
【まとめ】未来の増配株は「ROE × 財務 × 還元姿勢」で見つけよう!
さて、ここまでROEと合わせてチェックするポイントについて詳しく見てきました。
もう一度、重要なポイントをおさらいしましょう。
未来の増配株を見つけるためには、ROEの高さに加えて、
- 財務の健全性(自己資本比率をチェック!目安は40%以上)
- 収益の安定性(過去5年のROE推移をチェック!安定して高水準か)
- 株主還元の姿勢(配当方針をチェック!具体的な目標があるか)
この3つの視点を掛け合わせることが、とても大切です。
【上級者向け】もう一歩先へ!EPSの成長も確認しよう
これらに加えて、もう一つだけ付け加えるなら、「EPS(1株あたり利益)が成長しているか」も見てみてください。
EPSが右肩上がりの企業は、1株あたりの稼ぐ力が年々増している証拠であり、増配の最も強力な原動力となります。
投資は、数字の表面だけをなぞるのではなく、その裏にある企業のストーリーや姿勢を読み解く、非常に奥深いゲームです。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、今日お伝えした視点を持って企業の決算情報を見てみてください。きっと、今までとは違った「お宝銘柄」が見えてくるはずです。
まずは身近な企業のIR情報から、今日の3つのルールを当てはめてみてはいかがでしょうか?
一緒にがんばっていきましょう!
「でもやっぱり投資って難しそう…」と一歩踏み出せずにいませんか?
最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。

コメント