【ゆるっと解説】高配当株のコトバ、これだけ知れば大丈夫!投資初心者の不安を解消!

投資知識
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こんにちは!ぐーです。

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!

突然ですが、

  • 「将来のお金、どうしよう…漠然とした不安がある…」
  • 「投資って難しそうだし、損するのが怖くて一歩踏み出せない…」
  • 「ニュースで『株』って聞くけど、専門用語ばかりで頭に入ってこない…私には関係ない世界の話かな…」
  • 「周りが投資してるって聞くと、置いていかれる気がして焦るけど、何から始めていいか全く分からない…」
  • 「失敗したらどうしよう…ネガティブに考え始めると、もう何も手につかなくなる…」

こんなふうに思った事はありませんか?

この記事では、そんな投資初心者さんに高配当株の世界でよく聞くキーワードを分かりやすく解説していきます!

「投資って意外とシンプルなんだな」「自分にも理解できるんだな」と感じてもらえるはずです。

それでは行きましょう!

高配当株の世界で有名な言葉をゆるっと解説!

高配当株投資をしていると、色々な言葉に出会います。最初は「???」となるかもしれませんが、大丈夫です!

一つずつ、自分のペースで見ていきましょう。

1. 配当金(はいとうきん)

これはもう、高配当株投資の主役中の主役!私たちのモチベーションの源泉と言っても過言ではありません!

会社は利益を出すと、その利益の一部を株を持っている人たちに分けてくれることがあります。これが「配当金」です。

高配当株投資家は、この配当金をたくさん、そして安定的に出してくれる会社の株を買って、定期的にお小遣いをもらうことを目指します。

年に1回、2回、会社によっては3回や4回もらえることもありますよ!

会社によって配当金を出す時期は決まっているので、自分のポートフォリオからいつ頃配当金がもらえるかを確認するのも、高配当株投資の楽しみの一つです。

この配当金が、あなたの銀行口座にチャリンチャリンと入ってくる…想像しただけでワクワクしませんか?

働いて稼ぐお給料とは別に、自分が持っている資産が勝手にお金を生み出してくれる感覚。これが、高配当株投資の大きな魅力であり、経済的なゆとりを生み出す第一歩となるんです!

2. 配当利回り(はいとうりまわり)

「配当金」がもらえるお小遣いの「金額」そのものだとしたら、「配当利回り」は、そのお小遣いが、株を買った金額に対してどれくらいの「割合」でもらえるかを示したものです。

つまり、「投資した金額に対して、どれだけ効率よく配当金をもらえるか」を示す数字ですね。

計算式はこんな感じ。

配当利回り(%)= 1株あたりの年間配当金 ÷ 1株あたりの株価 × 100

例えば、

  • A社の株価が1000円で、年間配当金が50円だとします。
  • 配当利回り = 50円 ÷ 1000円 × 100 = 5%
  • B社の株価が2000円で、年間配当金が50円だとします。
  • 配当利回り = 50円 ÷ 2000円 × 100 = 2.5%

この場合、もらえる配当金の金額は同じ50円ですが、株価に対してより高い割合で配当金をもらえるのはA社です。つまり、A社の方が「配当利回りが高い」ということになります。

同じ金額を投資するなら、配当利回りが高い方が、より多くの配当金を受け取れる可能性が高いということです。

高配当株投資家は、この配当利回りが高い株を探すことが多いです。一般的に、配当利回り3%以上が高配当株と呼ばれることが多いですが、明確な定義はありません。

でも、ただ利回りが高ければいいというわけではないので、そこは注意が必要です。(これについては後で少し触れますね!)

あまりに高すぎる配当利回りは、一時的に業績が急回復したことによる一時的なものだったり、あるいは逆に会社の経営が不安定で、株価が大きく下落した結果として相対的に利回りが高くなっているサインであることもあります。

最近の銀行の普通預金金利は、メガバンクだと0.2%とかの世界です。それに比べて、高配当株の中には配当利回り3%、4%、5%!

例えば、配当利回り4%の株に100万円投資したら、年間4万円の配当金が期待できる計算になります。銀行に預けるより、ずっと効率的にお金を増やせる可能性があるんです。

3. 連続増配(れんぞくぞうはい)

これは、高配当株投資家が大好きな言葉の一つです!まるで、毎年お給料が上がるような、嬉しい響きですよね!

「連続増配」とは、会社が「毎年、前の年よりも配当金を増やし続けている」状態のことです。

1年だけでなく、2年、3年、そして10年、20年と、途切れることなく配当金を増やし続けている会社を指します。

例えば、

  • 2020年:1株あたり10円
  • 2021年:1株あたり12円
  • 2022年:1株あたり15円
  • 2023年:1株あたり17円
  • 2024年:1株あたり20円

というように、毎年ちゃんと配当金を増やしてくれる会社のことです。

なぜこれがすごいかというと、配当金を増やし続けるということは、それだけ会社が毎年しっかり利益を出していて、さらにその利益を株主にも還元しようという強い意思がある、ということだからです。

会社の業績が安定していて、将来に対する自信があるからこそできることなんです。長期投資家にとって、連続増配は将来的な配当収入の増加を意味します。毎年もらえるお小遣いが増えていくイメージですね!

さらに、増えた配当金を再投資することで、より多くの株を買い増しでき、複利効果によって資産が雪だるま式に成長していくというメリットもあります。

毎年昇給させてくれる、社員を大切にする優良な会社みたいですよね!こういう会社は、経営が安定しているだけでなく、株主を大切にする文化が根付いていることが多いです。

連続増配を長く続けている会社は、「この会社はこれからも安定して成長して、配当金も増やしてくれる可能性が高いな」という信頼の証になります。特に、不況の時でも増配を続けられる会社は、それだけビジネスモデルが強固であると言えます。

アメリカには、なんと50年以上も連続増配を続けている「配当王」と呼ばれる会社もあるんですよ!日本でも、20年、30年以上連続増配している会社がいくつかあります。こうした「連続増配企業」は、長期投資の観点から非常に魅力的な投資先として注目されています。

こういう会社を見つけると、「お宝発見!」って気分になります(笑)。

長期で保有することで、自分が投資した金額に対する配当利回りが、購入時よりもどんどん上がっていく、という嬉しい現象も起こりえます。

4. 減配(げんぱい)

「減配」は、「配当金が前の年よりも減ってしまう」ことです。

これは、会社の業績によって起こりうる変化の一つです。会社の業績が悪くなったり、大きな損失を出してしまったり、あるいは将来の成長のために大規模な投資が必要になり、利益を配当に回す余裕がなくなったりすると、配当金が減ってしまうことがあります。

減配が起きると、会社の将来に対する不安から、株が売られて株価が下がってしまうこともあります。

だからこそ、減配リスクを理解し、リスクの低い会社を選ぶことや、複数の会社に投資する分散投資をすることが大切になります。会社の業績や財務状況をチェックすること(少し難しく聞こえるかもしれませんが、慣れれば大丈夫!)も、減配リスクを判断する上で役立ちます。

でも、減配したからといって、すぐにその会社がダメになった、というわけではありません。一時的な業績の悪化だったり、将来のための前向きな投資だったりすることもあります。

大事なのは、なぜ減配したのか?をちゃんと理解することです。

減配が起きた場合に確認すべき情報源としては、会社のIR(Investor Relations:投資家向け広報)情報、決算短信や有価証券報告書といった公式な発表、そして信頼できるニュース記事などがあります。

これらの情報から、減配の理由が一時的な要因(例:特定のプロジェクトの費用増、一時的な市場の低迷)なのか、それとも構造的な問題(例:ビジネスモデルの陳腐化、競合との競争激化)なのかを見極めることが重要です。

一時的な要因であれば、将来的に配当が回復する可能性もありますが、構造的な問題の場合は、その会社の将来性自体を慎重に判断する必要があります。

5. ポートフォリオ

「ポートフォリオ」とは、持っている株やその他の投資資産の「組み合わせ」全体のことです。自分がどんな会社の株を、どれくらいの数、どれくらいの割合で持っているか?それを一覧にしたものがポートフォリオです。

例えば、A社の株を100株、B社の株を50株、C社の株を200株持っているとします。この「A社の株100株、B社の株50株、C社の株200株」という組み合わせ全体を、あなたの「ポートフォリオ」と呼びます。

さらに、もしあなたが投資信託や債券なども持っていれば、それらも含めた全体の組み合わせがポートフォリオになります。

ポートフォリオは、投資の世界ではとっても大事な考え方です。

なぜなら、「一つのカゴにすべての卵を盛るな」という有名な格言があるように、一つの会社の株だけに集中して投資するのはリスクが高いからです。

もしその一つの会社が倒産してしまったり、業績が急激に悪化してしまったりしたら、あなたの投資した大切なお金が大きく減ってしまう可能性があります。

そこで、色々な会社の株を組み合わせることで、リスクを分散させます。これが「分散投資」という考え方で、ポートフォリオを作る目的の一つです。

異なる業種、異なる国、異なる規模の会社に投資することで、どこか一つの調子が悪くても、他の投資先でカバーできる可能性が高まります。

例えば、あなたが食品会社の株と、IT企業の株と、自動車会社の株をバランス良く持っていたとします。もし食品会社の業績が悪くなっても、IT企業や自動車会社の業績が良ければ、全体の損失を小さく抑えることができます。

まるで、色々な種類の野菜や果物をバランス良く食べるように、色々な資産に分散して投資することで、栄養(リターン)を安定させ、リスク(損失)を減らすイメージです。

ポートフォリオは、投資の「設計図」のようなものです。どんな会社の株を、どれくらいの割合で持つか?を考えるのが、ポートフォリオ作りです。

自分のリスク許容度や投資の目的に合わせて、最適なポートフォリオを考えることが、成功への鍵となります。

私も、色々な業種や国の高配当株を組み合わせて、自分だけのポートフォリオを作っています。まるで、自分だけのチームを作るみたいで楽しいですよ!

定期的にポートフォリオを見直して、バランスを調整するのも大切な作業です。

6. 分散投資(ぶんさんとうし)

先ほどのポートフォリオの話でも少し触れましたが、「分散投資」は、投資におけるリスク管理の基本中の基本、とっても大事な考え方です。「リスクを減らすための魔法の呪文」と言ってもいいかもしれません。

具体的には、

  • 色々な会社の株を買う(業種や規模を分ける)
    食品、IT、自動車、銀行、製薬、エネルギー…など、景気の影響を受けやすい業種もあれば、比較的影響を受けにくい業種もあります。
    色々な業界の会社に投資することで、特定の業界の不振がポートフォリオ全体に与える影響を小さくします。
  • 色々な国の株を買う
    日本だけでなく、経済成長が著しい国や、成熟した安定した経済を持つ国など、アメリカや他の国の株にも投資します。
    世界の異なる地域の経済状況に分散することで、カントリーリスク(特定の国の経済や政治の変動によるリスク)を減らします。
  • 買うタイミングを分ける
    ドルコスト平均法」とも呼ばれる方法ですが、一度に大金を投資するのではなく、毎月〇万円ずつ、と決めてコツコツ積み立てるなど、買う時期をずらします。これにより、高値掴みのリスクを減らし、平均購入単価を抑える効果が期待できます。

このように、投資先やタイミングを「分散」させることで、もしどこかで何か問題が起きても、全体への影響を小さくすることができます。例えば、ある国の経済が悪化しても、他の国の投資先が好調であれば、ポートフォリオ全体の損失を抑えることができます。

分散投資は、投資初心者にとって、特に大切な考え方です。

「どこに投資したらいいか分からない…」「リスクが怖い…」と不安になったら、まずは「分散」を意識してみてください。

最初から完璧な分散は難しくても、まずは2つ、3つの異なる会社の株を買ってみることから始めてみましょう。

7. インカムゲイン

投資で利益を得る方法には、いくつか種類があります。そのうちの一つが「インカムゲイン」です。

これは、「資産を持っているだけで、定期的にもらえる収入」という、とっても嬉しいものです。

インカムゲインとは、「資産を持っていることで、定期的にもらえる収入」のことです。

高配当株投資におけるインカムゲインは、まさに「配当金」のことです!株を持っているだけで、会社から定期的にお小遣いがもらえる。これがインカムゲインです。

働かなくても入ってくる収入なので、「不労所得」とも呼ばれます。

他に、不動産投資で家賃収入を得たり、債券投資で利息を得たりするのもインカムゲインです。これらの収入は、給与所得のように働くことによって得る収入とは異なり、資産が資産を生み出す仕組みです。

高配当株投資家は、このインカムゲイン(配当金)を主な目的として投資を行います。定期的に振り込まれる配当金は、生活費の足しにしたり、趣味に使ったり、あるいは再投資してさらに配当金を増やしたりと、様々な使い道があります。

8. キャピタルゲイン

インカムゲインとセットで覚えておきたいのが「キャピタルゲイン」です。こちらは、「資産を売買することで得られる利益」のことです。

キャピタルゲインとは、「資産を買った時の値段より、売った時の値段が高かった場合に得られる利益」のことです。

例えば、1000円で買った株が1500円に値上がりした時に売ると、500円の利益が出ますよね。この500円がキャピタルゲインです。逆に、買った時よりも値段が下がってしまった場合に売ると、損失(キャピタルロス)が発生します。

不動産を安く買って高く売ったり、FX(外国為替証拠金取引)で為替差益を得たりするのもキャピタルゲインの一種です。

高配当株投資でも、会社の成長や市場全体の動きによって株価が値上がりすればキャピタルゲインを得ることはできますが、主な目的はインカムゲイン(配当金)を得ることです。もちろん、キャピタルゲインも得られれば嬉しいボーナスですが、高配当株投資のコアはあくまで配当金によるインカムゲインです。

株価の上がり下がりを気にしすぎず、定期的に入ってくる配当金を楽しむのが、高配当株投資のスタイルと言えます。もちろん、株価が上がれば嬉しいですけどね!長期で保有することで、株価の値上がり益と配当金の両方を得られる可能性もあります。

9. NISA(ニーサ)

これは、投資を始めるなら絶対に知っておきたい、とってもお得な制度です!国が私たち国民の資産形成のために作ってくれた、素晴らしい仕組みなんです。

NISAとは、「少額投資非課税制度」のことで、NISAの口座を使って株などを買うと、そこで得られた利益(配当金や株を売って出た利益)にかかる税金が「ゼロ」になるんです!

通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかるので、これがゼロになるというのは、本当に大きなメリットです。

通常、株の利益には約20%の税金がかかります。例えば、10万円の利益が出たら、2万円は税金で持っていかれちゃうんです…。でも、NISA口座を使えば、この税金がかかりません!10万円の利益がそのままあなたの手元に残るんです。

特に、高配当株から定期的に受け取る配当金にかかる税金が非課税になるのは、長期で投資する上で非常に大きな効果をもたらします。

少額からでも始めやすく、非課税のメリットを享受できるため、投資初心者さんにとってまさにうってつけの制度と言えます。

2024年から新しいNISA制度が始まり、さらに使いやすく、お得になりました。年間投資枠が増えたり、非課税で保有できる期間が無期限になったり…。

「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、高配当株投資には「成長投資枠」を活用するのが一般的です。成長投資枠は年間240万円まで投資できます!

投資を始めた頃だとこの枠を使い切るのも難しいですよね。もちろん無理に使い切る必要はないですが、そのくらい充実した枠を用意してくれています!

投資初心者さんにとって、NISAを使わない手はありません!まずはNISA口座を開設して、その中で高配当株を買ってみるのがおすすめです。

証券会社でNISA口座を開設できます。手続きは少し手間がかかるかもしれませんが、将来もらえる配当金にかかる税金がゼロになるメリットは計り知れません!一度開設してしまえば、あとは非課税の恩恵を受けながら投資を続けることができます。

10. 権利確定日(けんりかくていび)・権利落ち日(けんりおちび)

配当金をもらう上で、この日付はとっても大切です!いつまでに株を持っていれば、配当金をもらえるの?」という疑問に答えてくれるのが、この2つの日付です。

  • 権利確定日: この日に株主名簿に名前が載っていると、配当金をもらう権利が確定する日です。会社が決める「この日時点で株を持っている人に配当金を払いますよ」という基準日です。
  • 権利落ち日: 権利確定日の翌営業日です。この日に株を買っても、その期の配当金をもらう権利は得られません。「配当金をもらう権利が落ちる日」という意味ですね。

コンサートのチケットをイメージしてみてください。

  • 「〇月〇日までにチケットを買った人は、コンサートに入れますよ!」という期日が「権利確定日」のイメージです。
  • その期日を過ぎた翌日、「もうチケットを買っても、今回のコンサートには入れませんよ」となる日が「権利落ち日」です。

株の場合、実際には権利確定日の2営業日前に株を買っておく必要があります。これは、株の受け渡しに時間がかかるためです。

なので、「この会社の配当金が欲しい!」と思ったら、まずは「権利確定日」を調べて、その日の2営業日前までに株を買う必要があります。権利落ち日を過ぎてから慌てて買っても、その期の配当金はもらえないので注意しましょう!

権利落ち日には、配当金分だけ株価が下がる傾向があります。これは、配当金をもらう権利がなくなる分、株の価値が一時的に下がると考えられるからです。

11. 高配当利回りランキング

投資に関する情報を集めていると、きっと一度は目にするのが「高配当利回りランキング」です。これは、その名の通り、配当利回りが高い会社を順番に並べたものです。

「配当利回り」の項目で解説したように、配当利回りは投資額に対してどれだけ効率よく配当金をもらえるかを示す数字なので、このランキングを見ると「お!この会社は配当金たくさんくれるんだな!」と、高配当株を探す上で参考になります。

ただし、注意が必要です!ランキング上位だからといって、必ずしも「良い会社」とは限りません。配当利回りが異常に高い場合は、一時的に業績が良くて無理して配当を出しているだけだったり、将来的に減配するリスクが高かったりすることもあります。

「配当利回り」だけでなく、「連続増配」の状況や、会社の業績、将来性なども合わせて確認することが大切です。ランキングはあくまで「入り口」として活用し、しっかりと自分で調べてから投資するかどうかを判断しましょう。

12. セクター

「セクター」とは、会社の事業内容をいくつかのグループに分類したものです。例えば、「食品セクター」「ITセクター」「金融セクター」「自動車セクター」などがあります。

なぜこの「セクター」を知っておくと良いかというと、分散投資をする上で非常に役立つからです。

「分散投資」の項目で解説したように、一つのカゴにすべての卵を盛るのはリスクが高いです。色々な会社の株に投資することでリスクを減らしますが、この時、単に会社の数を増やすだけでなく、異なるセクターの会社に投資することが重要になります。

一つのセクターに集中するのではなく、色々なセクターに分散することで、どこかのセクターが悪くなっても、他のセクターでカバーできる可能性が高まります。

例えば、景気が悪くなると、自動車や旅行などのセクターは影響を受けやすい傾向がありますが、食品や医薬品などのセクターは比較的影響を受けにくい、ということがあります。このように、セクターによって景気変動に対する強さが異なります。

自分のポートフォリオが、特定のセクターに偏りすぎていないか?を確認するためにも、「セクター」という考え方を知っておくと便利です。

13. ETF(上場投資信託)

「ETF」は「Exchange Traded Fund」の略で、「上場投資信託」と呼ばれます。これは、たくさんの会社の株や債券などを詰め合わせた「投資信託」を、株式市場で株のように売買できるものです。

「分散投資」をしたいけど、自分でたくさんの会社の株を選ぶのは大変そう…と感じる投資初心者さんにとって、ETFはとっても便利な選択肢です。

自分で色々なおかずを作ってお弁当箱に詰めるのは大変だから、最初から色々な種類のおかずがバランス良く詰め合わせになっている「幕の内弁当」を買うイメージです。ETFは、まさにこの「幕の内弁当」のようなものです。

一つのETFを買うだけで、その中に含まれる数十、数百、あるいは数千といった会社の株にまとめて投資したのと同じような効果が得られます。

ETFは、証券会社の口座があれば、株と同じようにリアルタイムで売買できます。信託報酬(運用管理費用)がかかりますが、個別の株をたくさん買うよりも手数料が安く済むことが多いです。

14. 配当性向(はいとうせいこう)

「配当性向」とは、会社が稼いだ利益のうち、どれくらいの割合を配当金として株主に支払っているかを示す指標です。

計算式はこんな感じ。

配当性向(%)= 年間配当金総額 ÷ 当期純利益 × 100

または、1株あたりで計算することもできます。

配当性向(%)= 1株あたりの年間配当金 ÷ 1株あたりの当期純利益 × 100

企業が稼いだ利益のうち、どれくらいを配当金として株主に還元するかを決めるのですが、その割合を示すのが配当性向です。

この配当性向を見ると、その会社がどれくらい無理なく配当金を支払えているかを知るヒントになります。

  • 配当性向が低い(例えば20%~40%): 利益に占める配当金の割合が低いので、会社にはまだ利益が残っています。将来的に増配する余力があると考えられます。
  • 配当性向が高い(例えば80%以上): 利益のほとんどを配当金に回しています。会社の利益が少しでも減ってしまうと、配当金を維持するのが難しくなり、減配リスクが高まる可能性があります。

ただし、配当性向だけで会社の良し悪しは判断できません。成長途中の会社は、利益を将来の事業拡大のために使うことが多いので、配当性向が低くても悪い会社ではありません。逆に、成熟した安定企業は、株主還元を重視して配当性向が高くなる傾向があります。

配当性向は、あくまで「減配リスク」や「増配余力」を判断するための一つの目安として活用しましょう。他の指標(業績の推移や財務状況など)と合わせて見ることが大切です。

なぜこれらの言葉が「高配当株投資」に重要なのか?

ここまで、多くの高配当株投資でよく聞く言葉を解説してきました。これらの言葉が、なぜ投資初心者にとって重要なのか、改めて考えてみましょう。

これらの言葉を知っていると、

  • 情報収集がしやすくなる:
    ニュース記事はもちろん、投資に関するブログやYouTube、SNSなどでこれらの言葉が出てきても、「あ、これ知ってる!こういう意味ね!」となります。
    情報の意味が正確に理解できると、投資に対する漠然とした不安が減り、正しい知識に基づいて判断できるようになります。
  • 会社の良し悪しを判断するヒントになる:
    例えば、「配当利回りが高いけど、過去に何度も減配している会社」と、「配当利回りはそこそこだけど、何十年も連続増配している会社」があったとします。
    どちらに投資するか考える時に、「連続増配」や「減配」という視点を持っていると、会社の安定性や将来性を判断する上で非常に重要なヒントになります。
    単に利回りの高さだけでなく、会社の信頼性や将来性を見極める力が身につきます。さらに、「配当性向」を見れば、その配当が無理のない範囲で支払われているかどうかのヒントも得られます。
  • 自分に合った投資戦略を考えるヒントになる:
    「配当金をたくさんもらって、そのお金で生活費を賄いたいから、配当利回りの高い株を中心に探そうかな」「将来の配当金アップに期待して、連続増配している成長企業を選んで、配当金を再投資していこうかな」など、自分の投資の目的や考え方に合わせて、どんな株に投資するか、どんなポートフォリオを組むかを考える時の明確な基準になります。自分にとって最適な投資スタイルを見つける手助けになります。また、「ETF」を知っていれば、手軽に分散投資を始めるという選択肢も持てます。
  • リスクを理解し、対策を立てられる:
    「減配」という言葉を知っていれば、「減配リスク」についても自然と考えるようになります。そうすると、「一つの会社の株に集中しすぎず、複数の会社に分散投資しよう」「業績が不安定な会社の高利回りには注意しよう」という考えにつながり、リスクを減らすための具体的な行動が取れるようになります。
    リスクを恐れるだけでなく、理解し、適切に対処できるようになります。

つまり、これらのキーワードは、私たちが自信を持って高配当株投資を進めていくための「地図」のようなものです。地図があれば、自分がどこにいるのか、どこに向かえばいいのか、どんな道があるのかが分かりますよね。これらの言葉を理解することは、投資の世界で迷子にならないための、そして目標にたどり着くための第一歩なのです。

最初は全部覚えられなくても大丈夫です。一度に完璧を目指す必要はありません。少しずつ、自分のペースで理解を深めていけばOKです。

高配当株投資で手に入れる「未来」

投資って聞くと、「損したらどうしよう」「難しいこと考えられない」「失敗して笑われたらどうしよう」って、ネガティブな気持ちになっちゃうこと、ありますよね。

私もそうでしたから、その気持ち、すごくよく分かります。新しいことに挑戦する時、不安になるのは自然なことです。

でも、高配当株投資は、そんな人にこそ、ぜひ知ってほしい投資法なんです。

なぜなら、高配当株投資は、株価の短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、「会社が頑張って稼いだ利益の一部を、配当金として定期的に受け取る」という、シンプルで分かりやすい仕組みだからです。

毎日株価をチェックして、上がった下がったで胃腸を痛める必要はありません。株価が下がっても、配当金が出続ける限り、定期的な収入は得られます。

毎月お給料をもらうように、定期的に配当金が入ってくる。この「もらえる」という感覚が、投資に対するネガティブなイメージを少しずつ変えてくれるはずです。

頑張って働いたお給料とは別に、資産からも収入が得られるという安心感は、何物にも代えがたいものです。

そして、その配当金を再投資することで、さらに多くの配当金を生み出す…という雪だるま式にお金が増えていく仕組み(複利の効果と言います)も、高配当株投資の大きな魅力です。少額の配当金でも、コツコツと再投資を続けることで、将来的に大きな資産を築くことも夢ではありません。

想像してみてください。

  • 毎月、あるいは決まった時期に、会社から感謝の気持ちとして配当金が自分の銀行口座に振り込まれる
  • その配当金で、普段は我慢しているちょっとした美味しいものを食べたり、欲しかったものを買ったり、自分へのご褒美にできる
  • もらえる配当金がどんどん増えていって、将来的には生活費の一部、あるいは全てを賄えるようになる
  • お金に対する漠然とした不安が減って、心にゆとりができ、穏やかな気持ちで日々を過ごせるようになる
  • 「お金がないから…」と諦めていた、やりたいこと、欲しいものを我慢しなくて済むようになる

これが、高配当株投資で手に入れることができる可能性があります。

もちろん、投資に絶対はありません。減配リスクもありますし、会社の業績によっては株価が下がることもあります。でも、それはどんな投資にも言えることです。リスクがあるからこそ、リターンも期待できるのです。

大事なのは、リスクを理解した上で、自分に合った方法で、焦らず、楽しみながら続けることです。

ネガティブに考えてしまう人こそ、リスクを慎重に考えることができているんだと思います。それは投資においては、むしろ大きな強みになります。慎重に準備を進め、リスクを最小限に抑えながら始めることができるからです。

「失敗したらどうしよう…」という気持ちがあるからこそ、しっかりと調べて、分散して、無理のない範囲で始めることができる。例えば、まずは少額から始めてみたり、税金がお得になるNISAを活用したりするのも、リスクを抑えながら始めるためのとても良い方法です。

まずは、今日知った言葉を頭の片隅に置いておくだけでも、それはもう大きな一歩です。

まずはここから!「手に入れる未来」への具体的な第一歩

「ちょっと高配当株投資、気になるかも…」「もしかしたら私にもできるかも…」と思ってくれたなら、本当に嬉しいです!その「気になる」という気持ちが、未来を変えていく原動力になります。

難しく考えず、まずはできることから始めてみましょう!

  1. 今日解説した言葉を、もう一度サラッと読み返してみる
    完璧に覚えようと気負う必要はありません。「あ、こんな言葉あったな」「こういう意味だったな」くらいで大丈夫です。繰り返し触れることで、自然と頭に入ってきます。
  2. 証券会社のホームページを見てみる
    「〇〇証券 NISA」などで検索してみてください。大手証券会社やネット証券など、色々な会社があります。NISA口座の開設方法や、どんな商品があるのかなどが載っています。口座開設は無料なので、まずはどんな雰囲気か見てみるだけでもOK!複数の証券会社を比較してみるのも良いでしょう。
  3. 気になった会社の「配当利回り」を調べてみる
    Yahoo!ファイナンスや、各証券会社のサイトなどで、会社の株価や配当利回りを簡単に調べられます。「〇〇(会社名) 株価」で検索してみてください。知っている会社や、普段利用している会社の株価を見てみるのも面白いですよ。

まとめ

この記事では、高配当株投資の世界でよく聞く以下の言葉をゆるっと解説しました。

  • 配当金:会社が利益の一部を株主に分配するもの。定期的なお小遣い!
  • 配当利回り:投資額に対する配当金の割合。効率を示す数字。
  • 連続増配:毎年配当金を増やし続けていること。会社の安定性と株主還元の意思の表れ。
  • 減配:配当金が減ること。業績悪化などのサインの可能性も。リスク理解が大切。
  • ポートフォリオ:持っている投資資産の組み合わせ。
  • 分散投資:リスクを減らすために、投資先やタイミングを分けること。
  • インカムゲイン:資産を持っていることで得られる定期的な収入(配当金など)。
  • キャピタルゲイン:資産を売買した時の差益(株価の値上がり益など)。
  • NISA:投資の利益にかかる税金がゼロになるお得な制度。初心者必見!
  • 権利確定日・権利落ち日: 配当金をもらうために重要な日付。
  • 高配当利回りランキング: 高配当株を探す際の参考になるが、注意も必要。
  • セクター: 会社の事業内容の分類。分散投資に役立つ。
  • ETF(上場投資信託): 手軽に分散投資できる便利なツール。
  • 配当性向: 会社の配当金支払いの余力を知る目安。

これらの言葉は、高配当株投資を理解し、自信を持って進めていくために重要です。

そして、高配当株投資は、定期的に配当金という収入を得ることで、将来のお金の不安を減らし、心にゆとりをもたらしてくれる可能性を秘めた投資法です。

この記事が、あなたの投資の第一歩を踏み出すきっかけになれば、嬉しいです。

一緒にがんばっていきましょう!

この記事を書いた人
ぐー

生活を豊かにしたくて、高配当株投資で年間配当金60万円をめざしています。
手取り15万円でも年100万円以上節約しています。
コツコツ投資して、今は年間配当金25万円以上になりました!

株歴15年以上&FX歴5年以上です。
新NISAとiDeCoをフル活用してます。

よろしくお願いします!

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