- 「よし、今度こそこの投資ルールでいくぞ!」と心に誓ったはずなのに、急な株価の変動を見て思わず売ってしまった…。
- 「”絶対上がる”というSNSの情報を鵜呑みにして、なけなしのボーナスを投じた途端に大暴落…夜も眠れず、ため息ばかりついてしまったあの日。」
そして、冷静になった後で「なんであんな行動を…」と後悔する。
こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
今でこそ、どっしりと構えて投資と向き合えるようになりましたが、私自身もかつて「投資ルールを守れない症候群」の重症患者でした。
だからこそ、その悔しい気持ち、痛いほどよく分かります。この記事は、そんな過去の私と同じように、自分で決めたルールを守れずに悩んでいる人のために書きました。
大丈夫です、あなただけではありません。そして、意志の力だけで解決しようとしなくてもいいんです。
この記事を読み終える頃には、なぜ自分がルールを守れなかったのかを客観的に理解し、具体的な対策を手にしているはずです。感情に振り回される投資から卒業し、着実に未来の資産を育てる自分に変わっていきましょう!
なぜ、私たちは投資ルールを守れないのか?脳の「クセ」にあった意外な真実
「自分の意志が弱いからだ…」と自分を責めてしまうかもしれませんが、実はそれだけが原因ではありません。
多くの場合、人間が本能的に持っている「脳のクセ」が大きく影響しています。
行動経済学の世界に「プロスペクト理論」があります。これはノーベル経済学賞も受賞した理論で、簡単に言うと、「人は利益を得る喜びよりも、損失を被る痛みの方を約2倍も強く感じてしまう」という心理的な傾向のことです。
この理論が投資にどう影響するかというと…
- 含み損が出ると…
「これ以上損したくない!」という痛みを強く感じ、冷静な判断ができなくなり、パニック状態で売ってしまう(狼狽売り)。 - 少し利益が出ると…
「この利益がなくなるのは嫌だ!」という損失回避の気持ちが働き、もっと大きく伸びる可能性があったのに、すぐに利益を確定してしまう(チキン利食い)。
それに加えて、「SNSでみんなが”買い”と言っているから」「話題の銘柄に乗り遅れたくない」と感じてしまうのも無理はありません。
これはハーディング効果(群集心理)といって、集団と同じ行動をとることで安心したい、という人間の本能的な心理なんです。
この2つの心理効果が組み合わさるだけでも、私たちの冷静な判断力は簡単に乗っ取られてしまうのです。
まずは「これは人間の本能なんだ」と知るだけで、少し気持ちが楽になりませんか?自分を客観視することが、自分を変えるための大切な第一歩です。
もう自分を責めない!今日から始める5つのコツ
原因がわかったところで、いよいよ具体的な対策です。
意志の力に頼るのではなく、「ルールを守ざるを得ない仕組み」と「考え方」を作っていきましょう。
コツ1:あなたのルール、「具体的」ですか?ルールの健康診断をしよう
意外と多いのが、そもそもルールが曖昧なケースです。
「なんとなく」「ある程度」といった曖昧なルールは、その時の感情でどうにでも解釈できてしまいます。
必ず「数値化」し、誰が見ても判断に迷わない具体的なルールにしましょう。
まずはA4の紙1枚でいいので、『私だけの投資ルール』を作ってみることをおすすめします。
【ルール作成例】
- 投資の目的: 30歳までに資産500万円を目指す!
- 投資手法: 高配当株への長期投資
- 損切りライン: 購入価格からマイナス8%になったら機械的に損切り
- 利益確定ライン: 基本は長期保有だが、もし売るならプラス50%以上
- 禁止事項: SNSで話題になっているだけの銘柄には手を出さない
このように明文化することで、判断に迷った時の「羅針盤」になってくれます。
まずは紙に書き出し、完成したルールを清書すると読みやすいです。
コツ2:感情を挟む「スキ」をなくす!最強の味方は「自動化」
人間の感情は、市場の嵐の前ではあまりにも無力です。
ならば、そもそも感情が入り込む余地をなくしてしまいましょう。その最強の武器が「自動化」です。
- インデックス投資なら「自動積立設定」:
毎月決まった日に、決まった金額を自動で買い付けてくれる設定をすれば、あなたは何もする必要がありません。 - 個別株なら「指値・逆指値注文」:
決めた損切りラインで「逆指値注文」を入れておけば、感情が揺さぶられる前に機械的に取引が執行されます。
「気づいたらルール通りに取引が終わっていた」という状況を作ることが、感情に打ち勝つコツです。
コツ3:見ない、聞かない、気にしない!相場との「心地よい距離感」
四六時中、株価アプリをチェックしていませんか?
情報が多すぎると、かえって判断は鈍り、不安や焦りが増幅します。意図的に、相場と距離を置く時間を作りましょう。
- スマホのホーム画面から株価アプリを移動させる
- 株価をチェックするのは「仕事終わりの15分だけ」と決める
- 週末にまとめて1週間の動きを確認するだけにする
特に長期投資なら、日々の細かな値動きはただのノイズにすぎません。どっしりと構え、市場の喧騒から少し離れてみましょう。
コツ4:「投資ノート」で、もう一人の自分を作る
これは私が最も効果を感じた方法の一つです。
なぜその銘柄を買ったのか、なぜ売ったのか、その時の感情も含めて記録する「投資ノート」をつけてみてください。
そして、ただ記録するだけでなく、月末などに定期的に見返し、『今月のベスト判断』と『今月の反省判断』を一つずつ選んで理由を書き出してみましょう。
「あの時の焦りが高値掴みに繋がったな」「冷静に待ったから良い買い物ができたな」など、自分の成功と失敗のパターンが体に染み込んでいきます。この振り返りこそが、未来の自分への最高の教科書になります。
コツ5:100点満点の投資家なんて、どこにもいない
最後に、最も大切な心構えです。それは、「完璧を目指さない」ということ。どんなに素晴らしい投資家でも、時には判断を誤ります。
大切なのは、その後に自分を責めすぎないことです。ルールを破ってしまったら、「なぜ破ってしまったんだろう?」と投資ノートを見ながら冷静に振り返り、「じゃあ、次はこうしてみよう」と次の一手に活かせば、それは失敗ではなく「価値ある学び」に変わります。
【コラム】心がざわついた時の自問自答
ルールを破りそうになったら、一度立ち止まって、自分にこう問いかけてみてください。
- 「これは”投資”か? それとも”ギャンブル”か?」
- 「市場は明日も、明後日も開いている。今、焦る必要はある?」
- 「この判断を、1年後の自分は褒めてくれるか?」
私自身、今でもこの言葉を胸に刻んでいます。この一瞬立ち止まる冷静さが、私たちの資産を守る防波堤になります。
まとめ:自分をアップデートし、未来の資産を育てよう
今回は、投資ルールを守れない自分を変えるための5つのコツをご紹介しました。
- 『私だけの投資ルール』を作り、ルールを具体化・明文化する
- 感情を挟むスキをなくす「自動化」を徹底する
- 相場と心地よい距離感を保ち、情報過多から逃れる
- 「投資ノート」で自分の行動と感情を客観視し、月末に振り返る
- 完璧を目指さず、失敗を学びに変える
いきなり全部やろうとしなくて大丈夫です。
まずは今週末、コツ1の『ルールの健康診断』だけやってみる。それだけでも大きな一歩です。その小さな成功体験を積み重ねることが、やがて「ルールを守れる自分」という大きな自信に繋がります。
投資は資産だけでなく、私たち自身も成長させてくれます。
一緒にがんばっていきましょう!
「でもやっぱり投資って難しそう…」と一歩踏み出せずにいませんか?
最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。

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