「消す」にも種類がある?
ExcelでDeleteキーを押したとき、「文字は消えたけど、黄色く塗りつぶした色は残っている」という経験はありませんか?
実はコンピュータにとって、「文字(値)」と「見た目(書式)」は全く別の存在なんです。
VBAには、この「消し方」を指定する3つの命令(メソッド)があります。今回はこれらの使い分け方を紹介します。
1. 全てを無に帰す「Clear」
これは「破壊神」です。
セルの文字も、色も、罫線も、コメントも、すべてを消し去ります。
シートを真っさらにして、最初から作り直したいときに使います。
2. 文字だけ消す「ClearContents」
これは「消しゴム」です。
セルの色や罫線(枠組み)はそのまま残して、中に入っている文字や数字だけを消します。
「毎月の報告書フォーマット」などで、表の形は残して、先月の数字だけを消したいときに使います。一番実務向きですね。
3. 見た目だけ消す「ClearFormats」
これは「すっぴんに戻す」魔法です。
文字や数字は残したまま、色や太字、罫線などの「飾り」だけを取り除きます。
ネットからコピペして変な色がついてしまったデータを、きれいな標準の状態に戻したいときなどに使います。
コピペで使える!サンプルコード
では、実際に動くコードを見てみましょう。
「A1セル」から「C3セル」までの範囲を対象にしています。1種類ずつ試してみてください。
Sub 消去の使い分け()
' 1. すべてクリア(値も書式もサヨナラ)
Range("A1:C3").Clear
' 2. 値だけクリア(枠組みは残して、中身だけ消す)
Range("A1:C3").ClearContents
' 3. 書式だけクリア(データは残して、色や罫線を消す)
Range("A1:C3").ClearFormats
End Sub
おわりに
マクロで削除した場合、Excelは自動的にデータを保存してしまうため、ctrl+Zなどで元には戻せません。削除方法はしっかり理解して使い分けていきましょう。
VBAを独学で学び、業務自動化に5年以上携わってきた私が、「本当に実務で役立った!」と感じた2冊を厳選して紹介します。 もう本選びで失敗したくない方は、よければ参考にしてみてください。
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