こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
チャートを見るといろんなインジケーター(チャート上の分析指標)があって、どれを使っていいか分からなくなっている初心者の方は多いと思います。
今回は、多数のインジケーターから卒業し、チャートの主役である「株価の値動き」そのものに注目する方法を紹介します。
この記事では、複雑なチャートパターンの紹介などはありません。まずは基本に絞ります。
私は友人に相談されたときには、まず株価の値動き(プライスアクション)だけを見るのをおすすめしています。この記事を読めば、その理由と、値動きを見るための具体的な第一歩がわかります。
なぜインジケーターより「値動き」が重要なのか?4つの理由
- 株価より重要な情報はない
- チャートが見づらくなる
- インジケーターは遅い
- インジケーターはバグるときがある
以上4つです。それぞれ説明します。
理由①:株価より重要な情報はない
トレードは、株価の値動きがすべて。
当たり前ですが、トレードは株価の動きで利益や損失が決まるゲームです。インジケーターはあくまで株価から作られた「二次的な情報」に過ぎません。
なので、一番重要な株価そのものを見づらくしてはいけません。
値動きというアクションに対して、売買というアクションをするのがトレーダーの基本です。
理由②:チャートが見づらくなる
重要な株価以外にあれこれ表示すると、チャートは見づらくなっていきます。
見づらい=汚いということで、「汚チャート」とか言われたりしますが、チャートのキレイ、汚いという感覚があるのは、それだけチャートを「見た」経験の証でもあります。
X(旧Twitter)で、インジケーターだらけで色まみれのチャートをよく見かけるのですが、
「株価は?株価どこ?(゜Д゜≡゜Д゜)?」ってなります。
これで継続的に利益を出せているなら良いのですが、多くはコツコツ勝ってドカンと負ける「コツコツドカン」に陥りがちです。
チャートが見づらくなるので、インジケーターはどれだけ多くても2つまでが許容範囲だと個人的には思います。
前述の通り、インジケーターをたくさん使う手法と抜群に相性が良い人も稀にいらっしゃるのは事実です。
ですが、初心者のうちは、いろいろ経験を積んでよく理解を深めてから使う方がいいと思います。
理由③:インジケーターは遅い
これも当たり前の話ですが、インジケーターは過去の株価を元に計算されて表示されます。
株価が動いた後に、計算されて、表示されるわけです。
つまり、インジケーターの情報は常に株価より遅れます。未来を予測するものではなく、あくまで過去の説明書なのです。
理由④:インジケーターはバグるときがある
インジケーターは、偉い学者が考えた複雑な計算の上に成り立ってるものもあり、信用してしまいがちです。
でも、意外ともろく、機能しなくなる(バグる)ことがあります。
特に、〇〇ショックのような暴落時や、バブル的な急騰相場では役に立ちません。
なぜこういう相場のときに弱いかと言うと、「不安」や「恐怖」や「期待」や「欲」に相場が左右されてしまっているからです。
せっかく理論武装してもこういう相場では意味がなくなります。むしろ危険とすら言えます。
インジケーターが機能するのは平常時だけです。つまり、インジケーターを使うには「今が機能する相場か?」をまず判断する必要がありますが、その判断材料こそが「株価の値動き」なのです。
【最重要】では、具体的にどう値動きを見るのか?3つの基本
「値動きが大事なのはわかった。でも、具体的にどう見ればいいの?」
ここでは、初心者の方が最初に覚えるべき3つの基本を紹介します。
基本①:全体の方向性を知る「ダウ理論」
まず見るべきは「相場が今、上に向かっているのか、下に向かっているのか」という大きな流れです。これを判断する最も基本的な方法がダウ理論です。
- 上昇トレンド:前の高値と安値を、次の高値と安値が両方とも上回っている状態(高値と安値の切り上げ)。
- 下降トレンド:前の高値と安値を、次の高値と安値が両方とも下回っている状態(高値と安値の切り下げ)。
まずはチャートを開いて、「あ、今は高値と安値が切り上がってるから上昇トレンドだな」と判断できるようになるのが第一歩です。このトレンドに沿って取引する(順張り)のが、トレードの基本戦略となります。
基本②:反発ポイントを見つける「サポート&レジスタンスライン」
次に、「どこで株価が反発しやすいか?」という節目を見つけます。そのために引くのが、水平なサポートラインとレジスタンスラインです。
- サポートライン(支持線):何度も安値で反発している価格帯を結んだ線。これ以上は下がりにくい「床」のような役割をします。
- レジスタンスライン(抵抗線):何度も高値で反発している価格帯を結んだ線。これ以上は上がりにくい「天井」のような役割をします。
上昇トレンド中に、サポートラインまで株価が下がってきたところが押し目買いの候補になったり、下降トレンド中にレジスタンスラインまで株価が上がってきたところが戻り売りの候補になったりします。
この2本の線を引くだけで、どこで売買を検討すべきかが一気に分かりやすくなります。
基本③:相場の勢いを読む「ローソク足パターン」
最後に、一本一本のローソク足の形から、その瞬間の「買い」と「売り」の勢力図を読み解きます。ここでは、特に重要で分かりやすい2つのパターンだけ覚えましょう。
- ピンバー
- 形:ローソク足の実体(四角い部分)が小さく、片方にだけ長いヒゲが伸びている形。
- 意味:「この価格は高すぎる(安すぎる)!」という市場の強い拒絶を示します。
- 使い方:レジスタンスライン付近で上ヒゲの長いピンバーが出たら下落のサイン、サポートライン付近で下ヒゲの長いピンバーが出たら上昇のサイン、といったように使います。
- 包み足(つつみあし)
- 形:前のローソク足の実体を、次の大きなローソク足の実体が完全に包み込んでいる形。
- 意味:前の流れを完全に打ち消す、トレンド転換の強いサインです。
- 使い方:下落の最後に大きな陽線が前の陰線を包んだら上昇への転換サイン、上昇の最後に大きな陰線が前の陽線を包んだら下落への転換サイン、と判断できます。
これらのローソク足の形が、先ほど解説したサポートラインやレジスタンスラインといった重要な価格帯で現れたとき、その信頼性はさらに高まります。
まとめ:キレイなチャートで本質を見抜こう
改めて、株価の値動きだけを見るのをおすすめする理由4つがこちらです。
- 株価より重要な情報はない
- チャートが見づらくなる
- インジケーターは遅い
- インジケーターはバグるときがある
私は株価の値動きをトレード判断の絶対的な軸に置いてます。ここだけは、株式市場誕生以来、変わりませんから。
インジケーターを使う場合もありますが、あくまで補助です。
インジケーターをたくさん表示した「汚チャート」から卒業し、まずはシンプルな「キレイなチャート」で値動きそのものを見る訓練を始めましょう。
- ダウ理論で相場の方向性を知り、
- サポートライン・レジスタンスラインで反発ポイントを見つけ、
- ローソク足の形で今の勢いを読む。
これだけで、トレードの精度は格段に上がるはずです。
一緒にがんばっていきましょう!
「でもやっぱり投資って難しそう…」と一歩踏み出せずにいませんか?
最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。
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