- 「あー、なんであの時、あんな株を買っちゃったんだろう…」
- 「SNSで話題だったから買ったけど、下がる一方。もう画面も見たくない…」
- 「周りは順調に資産を増やしているのに、自分だけが取り残されている気がする…」
こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
今、この記事を読んでくれている人は、もしかしたら過去の私と同じように、投資に対して少し疲れや後悔を感じているのかもしれませんね。
でも、その「もう一度やり直したい」という気持ちは、後退ではなく、投資家として大きく成長できる絶好のチャンスです。
かくいう私も、投資を始めたばかりの頃はたくさんの失敗をしました。流行りのテーマ株に飛びついて高値掴みしたり、株価のちょっとした下落に慌てて売ってしまい、その後の大きな上昇を指をくわえて眺めていたり…。その度に「もうダメだ…」と落ち込みました。
しかし、そんな経験があったからこそ、自分に合った投資スタイルを見つけ、今では心穏やかに資産形成を続けられています。
この記事では、スッキリした気持ちで再スタートを切るために、
- 投資戦略をリセットすべき具体的な「3つのタイミング」
- 後悔しないための「リセット&再スタート」の具体的な手順
を、私の経験も交えながら、分かりやすく解説していきます。
なぜ「やり直したい」と感じるのか?その気持ちの正体
まず大切なのは、なぜ「やり直したい」と感じているのか、その気持ちを正しく理解することです。焦りや自己嫌悪を感じる必要は全くありません。その感情は真剣に資産形成と向き合っている証拠なのですから。
多くの場合、この気持ちは以下の3つのどれかに当てはまります。
- 外部要因による不安(市場のせい)
経済ニュースで「〇〇ショック再来か!?」と騒がれたり、市場全体が真っ赤に染まったり…。自分ではどうしようもない外部の要因で資産が減ると、一気に不安になりますよね。これは自分のせいではありません。市場とは、そもそもそういうものです。 - 内部要因による変化(自分の成長)
「独身の頃は積極的な投資で問題なかったけど、家族ができて守りも固めたくなった」「投資を学ぶうちに、もっと自分に合った方法があるんじゃないかと思えてきた」など、自分自身のライフステージや知識レベルが変化したケースです。これは、投資家として成長している証拠です。 - 初期設定のズレ(「なんとなく」投資)
「とりあえず話題だったから」「人気ランキング上位だったから」といった理由で、明確な戦略なく投資を始めてしまったケース。これも、ほとんどの投資家が一度は通る道です。ズレに気づけた今こそ自分だけの「投資の軸」を作る絶好の機会です。
ご自身の気持ちはどれに近かったでしょうか?
どのタイプでも、ネガティブに捉える必要はありません。現状を見つめ直し、より良い方向へ進むために活用していきましょう。
【本題】投資戦略をリセットすべき具体的な3つのタイミング
では本題です。具体的にどんな時に投資戦略をリセットすれば良いのでしょうか。私は、大きく分けて3つのタイミングがあると考えています。
タイミング1:ライフステージに大きな変化があった時
これは最も分かりやすく、そして重要なタイミングです。
- 就職、転職、独立
- 結婚
- 子どもの誕生
- マイホームの購入
こうしたライフイベントは、「お金の状況」をガラリと変えます。具体的には、「収入」「支出」「家族構成」、そして「いつまでに、いくら必要か」というゴールが大きく変わります。
例えば、独身時代は「とにかく資産を最大化!」とリスクを取れたかもしれませんが、子どもが生まれれば「18年後の学費は絶対に確保したい」と、守りの姿勢も重要になりますよね。
生命保険文化センターによると、子ども1人が大学を卒業するまでにかかる教育費は、全て国公立でも1,000万円以上、全て私立(理系)だと2,000万円以上にもなると言われています。1
こうした具体的な金額を知ると、「今の投資戦略のままで、本当に大丈夫だろうか?」と見直すきっかけになります。ライフイベントは、自分の投資の目的そのものを再定義する、最高のタイミングです。
タイミング2:投資の「前提」が大きく崩れた時
ここで注意してほしいのは、「株価が下がったから」という理由だけでリセットを考えないことです。株価は日々、様々な要因で上下します。一時的な下落は、むしろ優良株を安く買うチャンスです。
ここで言う「前提が崩れた時」とは、自分がその株に投資した「根拠」そのものが失われた時です。
例)
- 投資先企業の深刻な不祥事や業績の構造的な悪化
(例:「クリーンな社風が好きだったのに…」「この技術が伸びると思ったのに、競合に完全に負けてしまった…」) - 信じていた成長ストーリーの崩壊
(例:「配当を増やし続けると言っていたのに、あっさり減配を発表した…」)
タイミング3:自分の心が「もう限界」というサインを出した時
これが、実は一番大切かもしれません。
- 仕事中も株価が気になって、全く集中できない
- 夜、資産のことが心配でよく眠れない
- 家族や友人との会話中も、心は上の空…
もし一つでも当てはまるなら、それはちょっとまずいです。
多くの人にとって、投資は人生を豊かにするための「手段」であって、「目的」ではありません。投資のせいで日々の生活が犠牲になったり、心がすり減ったりしては、本末転倒です。
自分が心地よいと感じるリスクの量は、自分にしか分かりません。
「1日に30分以上も資産の心配をしているな」と感じたら、それは許容範囲を超えているサインかもしれません。そんな時は、一度勇気を持って立ち止まりましょう。
投資額を減らしたり、もっとリスクの低い資産(例えば現金や債券)の比率を高めたりする。そうやって、あなたが「夜ぐっすり眠れる」ポートフォリオに作り変えることが何よりも優先です。
これ以上失敗しない!具体的なリセット&再スタートの4ステップ
「リセットのタイミングは分かった。でも、具体的にどうすれば…?」
ここからは、誰でもできる具体的なリセット&再スタートの手順を4つのステップで解説します。
Step 1:全てを「見える化」する(現状把握)
まずは、目を背けたくなる気持ちをグッとこらえて、自分の資産の現状を全て書き出してみましょう。ExcelやGoogleスプレッドシートが便利です。
- 保有銘柄
- 取得した時の株価と株数
- 現在の評価額(含み損益)
- これまでにもらった配当金や分配金
- なぜ、この銘柄を買ったのか?(当時の理由)
- 現金
これをやるだけで、自分の投資の良い点・悪い点が客観的に見えてきます。「あ、意外と配当金もらえてるな」「この銘柄、なんで買ったか全然思い出せないや…」など、多くの発見があるはずです。これが全ての始まりです。
Step 2:もう一度「ゴール」を設定する(原点回帰)
次に、まっさらな気持ちで投資のゴールを再設定します。
- 「何のために」お金を増やしたいのか?(老後資金、子どもの学費、サイドFIRE…)
- 「いつまでに」必要なお金なのか?(20年後、10年後…)
- 「いくら」必要なのか?(3,000万円、1,000万円…)
具体的な目標額を立てるのが難しい場合は、金融庁のウェブサイトが非常に役立ちます。「毎月いくら」「何年間」「何%の利回り」で積み立てると、将来いくらになるかを簡単に計算できます。ぜひ試してみてください。
ここで立てたゴールが、新しい投資戦略の「目的地」になります。
Step 3:新しい「作戦」を立てる(資産配分)
ゴールが決まれば、そこに向かうための作戦=アセットアロケーション(資産配分)を考えます。資産全体を、どんな特徴を持つ資産に、どれくらいの割合で振り分けるかを決めればOKです。
例えば…
- 安定重視のAさん: 「守りが大事だから、まずは現金の比率を30%確保しよう。残りの70%を株式インデックスファンドでコツコツ積み立てよう」
- 積極派のBさん(20代): 「まだ若いしリスクは取れる!資産の80%は株式(個別株+投資信託)、残りの20%を万が一のための現金で持っておこう」
この「現金:株式」の比率を決めるだけでも、投資の安定感は全く違ってきます。これが投資における「憲法」になります。
Step 4:勇気ある「損切り」と、未来への「種まき」
最後は、行動です。
Step3で決めた新しい作戦(憲法)に照らし合わせて、Step1で書き出した保有銘柄を見直します。
新しい作戦に合わない銘柄 → 売却する
含み損を抱えた銘柄を売るのは、心が痛みますよね。しかし、それは「敗北」ではありません。塩漬けにして未来のチャンスを逃すよりも、ここで一度損失を確定させ、その資金で未来の利益を生む可能性のある資産に乗り換える。これは、未来の自分を守るための、極めて論理的で「戦略的な撤退」です。
そして、手元に戻ってきた資金と、これからの積立資金で、新しい作戦に沿った銘柄(投資信託など)を買い付けていきましょう。これが未来に向けた新しい「種まき」です。
まとめ:リセットであきらめない。助走してより高く飛ぼう!
投資は、ゴールまで一直線に進む短距離走ではありません。何十年も続く、景色の変化を楽しみながら走るマラソンのようなものです。
マラソンの途中で、靴紐がほどけたり、給水所で立ち止まって一休みしたりするのは当たり前ですよね。投資戦略のリセットも、それと同じです。
「やり直したい」と感じた今、コースアウトしたのではなく、自分に合った走り方を見直すための、絶好の給水ポイントに立っただけ。一度立ち止まって、靴紐を結び直し、自分だけのペースでまた走り出せばいいんです。
私自身も資産を7割失ったり、復活しても半減したりを何度も経験してきました。
この記事を読んで、少しでも前向きな気持ちになってくれたら、嬉しいです。
これからも一緒に、楽しみながら資産形成を続けていきましょう!
参照情報
「でもやっぱり投資って難しそう…」と一歩踏み出せずにいませんか?
最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。
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