こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
「高配当株って、なんだか良さそうだけど、選び方を間違えると損するんじゃないの…?」
そんな疑問を抱えていませんか?
この記事を読めば、「収益性が低い企業」を見抜き、リスクを回避できるようになります!
「高配当株で月1万円の配当金」は、正しい知識があれば誰でも達成できます。手取り15万円だった私が失敗せずに資産を増やせたのは、今回ご紹介する『収益性』という安全フィルターを持っていたからでした。
この記事では、
- 収益性が低い企業に共通するリスクと兆候
- 具体的な数値を用いた分析方法
- リスクを回避し、優良な高配当株を見つけるための秘訣
を、投資初心者さんにも分かりやすく解説します。
なぜ売上より「収益性」が最重要なのか?
突然ですが、あなたはどんな企業に投資したいですか?
- 「今話題の、急成長している企業!」
- 「社会貢献度の高い、環境に優しい企業!」
色々な答えがあると思いますが、投資家として最も重視すべき点は「収益性」、つまり稼ぐ力です。
なぜなら、収益性の高い企業は・・・
- 安定した配当金を出しやすい
- 株価が上がりやすい
- 倒産しにくい
といった特徴があり、私たち投資家にとって非常に魅力的な投資対象となるからです。
例えば、売上が1兆円あっても、手元に残る利益が1円もなければ、その事業の継続は難しいでしょう。
逆に、売上は小さくても、しっかりと利益を残せる企業は、株主への還元や更なる成長への投資が期待できます。
だからこそ、私たちは企業の「収益性」に注目する必要があるのです。
収益性が低い企業に共通する7つのリスクと兆候
では、具体的にどのような企業が「収益性が低い」のでしょうか?
ここでは、7つのリスクと兆候を紹介します。
- 売上高・利益の減少
- 企業の基本的な収益力が低下しているサインです。
- 過去数年間の財務諸表を比較し、売上高と利益が継続的に減少していないか確認しましょう。
- 例えば、売上高が前年比▲10%、営業利益が前年比▲20%など、具体的な数値で確認することが重要です。
- 高い負債比率
- 企業の財務状況が不安定であることを示します。
- 負債比率=負債÷自己資本で計算できます。
- 一般的に、負債比率が50%を超える場合は注意が必要です。
- 負債が多いと、金利の支払いが増え、利益を圧迫する可能性があります。
- 低い自己資本比率
- 自己資本比率とは、総資本のうち自己資本が占める割合のことです。
- 自己資本比率が低いということは、返済義務のない自己資本が少ないということになり、会社の安定性が低いことを示します。
- 自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100で計算できます。
- 自己資本比率は40%以上が健全と言われています。
- キャッシュフローの悪化
- 企業のお金の流れが悪くなっているサインです。
- 営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローの3つを確認しましょう。
- 営業活動によるキャッシュフローがマイナスの場合、本業で上手く利益をあげられていない可能性があります。
- 配当性向の高さ
- 配当性向とは、利益のうちどれくらいを配当金として株主に支払っているかを示す指標です。
- 配当性向(%)=1株当たりの配当金額÷1株当たりの当期純利益×100で計算できます。
- 配当性向が異常に高い場合、無理に配当金を支払っている可能性があります。
- 配当性向が80%を超える場合は注意が必要です。
- 業界内での競争力低下
- 市場の変化に対応できていないサインです。
- 競合他社の業績と比較したり、業界のニュースをチェックしたりしましょう。
- 技術革新のスピードが速い業界では、常に最新の情報をキャッチアップする必要があります。
- 経営陣の交代や不祥事
- 企業の内部に問題があるサインです。
- 経営陣の交代が頻繁な場合や、不祥事が発覚した場合などは注意が必要です。
- 企業のホームページやニュースリリースなどで情報を確認しましょう。
これらの兆候が見られた場合、すぐに投資を避けるべきというわけではありません。
しかし、リスクが高いことを認識し、慎重に判断することが大切です!
以前、私が投資を検討したA社は配当利回り5%超と魅力的でしたが、自己資本比率が3割台かつ営業CFが3年連続マイナスだったため投資を見送りました。
最重要リスク!「減配」と危険な「タコ足配当」の見分け方
ここまでに挙げた7つの兆候は、ある一つの最悪の事態、すなわち「減配(げんぱい)」のリスクを示唆しています。
減配とは、企業が株主に支払う配当金を減らすことです。高配当を目的に投資した私たちにとって、これは投資の前提が崩れる最も避けたい事態です。
特に注意が必要なのが、危険な「タコ足配当」に陥っている企業です。
タコ足配当とは? タコが自分の足を食べて空腹をしのぐように、企業がその年に稼いだ利益ではなく、過去に蓄えた資産(利益剰余金)を切り崩して無理やり配当を支払っている状態のこと。
これは、見た目の配当利回りを維持するための苦肉の策であり、長くは続きません。いずれ蓄えが尽き、大幅な減配や無配(配当がゼロになること)に繋がる可能性が非常に高い危険なサインです。
では、どうすれば「タコ足配当」を見抜けるのか?以下の3つのポイントを必ずチェックしましょう。
チェックポイント1:配当性向が100%を超えている
配当性向は、企業の利益のうち何%を配当に回したかを示す指標でしたね。
これが100%を超えているということは、「稼いだ利益以上に配当を支払っている」という異常事態を意味します。これは明確なタコ足配当のサインです。
安全な目安である80%を大きく超え、100%に近い、あるいは超えている場合は極めて危険と判断しましょう。
チェックポイント2:利益剰余金(りえきじょうよきん)が毎年減っている
「利益剰余金」とは、企業が設立されてから現在までに稼いだ利益の蓄えのことで、「企業の貯金通帳」のようなものです。
タコ足配当を行っている企業は、この貯金を取り崩して配当を支払うため、貸借対照表(B/S)を見ると利益剰余金が年々減少しているはずです。
過去3〜5年分を比較して、減少傾向にないか確認しましょう。
チェックポイント3:本業のキャッシュフロー(営業CF)がマイナス
会計上の利益(純利益)はプラスでも、実際に手元にお金が残っていなければ配当は払えません。
「営業キャッシュフロー」がマイナスということは、本業でお金を生み出せていない証拠です。
このような状態で高配当を続けている場合、銀行からの借入や資産の売却で配当金を捻出している可能性があり、タコ足配当と同様に非常に危険な状態です。
優良企業を見抜く3つの重要指標【目安も解説】
では、企業の「稼ぐ力」はどのように見れば良いのでしょうか?
ここでは、私が特に重視している3つの指標と、その目安となる数値をご紹介します。
① 売上高純利益率
売上に対して、最終的に手元に残った利益(純利益)の割合を示す指標です。企業の本質的な収益力を測る、最も基本的な指標と言えます。
- 計算式:売上高純利益率(%)=純利益 ÷ 売上高 × 100
- 目安は10%以上。 業種にもよりますが、10%を超えていると収益力が高い優良企業と言えるでしょう。
② ROE(自己資本利益率)
株主が出したお金(自己資本)を使って、どれだけ効率的に利益を生み出しているかを示す指標です。私たち株主にとっての投資効率を測る上で非常に重要です。
- 計算式:ROE(%)=純利益 ÷ 自己資本 × 100
- 目安は8%〜10%以上。 投資の神様ウォーレン・バフェットも重視した指標で、8%以上が一つの基準になります。
③ ROIC(投下資本利益率)
株主だけでなく、銀行などから借りたお金(他人資本)も含めたすべての資本(投下資本)を使って、どれだけ効率的に事業利益を上げているかを示す指標です。企業全体の資金効率を測ることができます。
目安は7%以上。 ROICが7%を継続的に超えている企業は、効率的に資本を使って稼いでいる証拠です。
計算式:ROIC(%)=税引後営業利益 ÷ 投下資本 × 100
収益性が高い企業に共通する3つの特徴
指標と合わせて、収益性が高い企業が持つ文化や特徴を知っておくと、より銘柄選びの精度が上がります。
- 独自の強みを持っている
他社には真似できない技術や強力なブランド力など、圧倒的な競争優位性を持っています。
(例:株式会社キーエンスの高い技術力) - 効率的な経営を行っている
徹底したコスト削減や業務効率化により、無駄なコストを省き、高い利益率を維持しています。
(例:株式会社ニトリホールディングスの徹底したコスト管理) - 変化への対応力が高い
市場の変化や新しい技術に素早く対応し、常に新しいサービスや事業を生み出し成長を続けています。
(例:株式会社リクルートホールディングスの新規事業開発力)
これらの特徴を持つ企業は、長期的に安定した収益を上げられる可能性が高いと言えます。
4.まとめ:賢く投資して、未来の資産を築こう!
今回は、投資で失敗しにくい優良企業の見つけ方について解説しました。
この記事のポイント
- 投資で最も重要なのは、企業の「収益性(稼ぐ力)」
- 売上高純利益率・ROE・ROICの3指標と目安数値をチェックする
- 「独自の強み・効率的な経営・変化への対応力」も大切な判断材料
高配当株投資は、私たちの未来を豊かにする素晴らしい手段です。
しかし、リスクと隣り合わせであることを忘れずに、賢く投資することが大切です。
一緒に未来の資産を築いていきましょう!
「でもやっぱり投資って難しそう…」と一歩踏み出せずにいませんか?
最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。
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