「投資を始めたいけど、いつ買えばいいか分からない…」
「せっかく買ったのに、すぐ値下がりしたらどうしよう…」
将来のために資産形成を始めたいと思っているのに、買うタイミングで悩んで一歩を踏み出せないでいませんか?
こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
私も投資を始めたばかりの頃は、毎日チャートとにらめっこ。「昨日買っておけばよかった…」「もう少し待てばよかった…」と一喜一憂する日々でした。
そんな「タイミングの悩み」から解放してくれたのが、ドルコスト平均法という投資手法です。
あなたも一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。「毎月コツコツ積み立てるだけでしょ?」と思ったあなた、正解です。
でも、そのシンプルな手法にどれほどのパワーが秘められているか、そして、知っておかないと損する注意点があることまで、ご存知でしょうか?
この記事では、
- ドルコスト平均法の「何がそんなにすごいの?」という本当のメリット
- 「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためのデメリットと注意点
- 私が実践しているドルコスト平均法との付き合い方
について、私の実体験も交えながら、お話していきます。
ドルコスト平均法とは?超シンプルな仕組みを解説
まずはおさらいです。ドルコスト平均法とは、「常に一定の金額」で、「定期的に」同じ金融商品を買い続ける投資手法のことです。
例えば、「毎月1日に、Aという投資信託を1万円ずつ買う」と決めて実行するのが、まさにドルコスト平均法です。
この手法のキモは、「定額」で買い続けること。
商品の価格(基準価額)が高い時には少なく、安い時には多く買うことになりますよね。これにより、一口あたりの平均購入単価が平準化される、というのが最大のポイントです。
言葉だと少し難しいので、簡単な例を見てみましょう。
毎月1万円ずつ、ある商品を買うとします。
月 | 価格 | 購入できる口数 |
1ヶ月目 | 1,000円 | 10口 |
2ヶ月目 | 500円 | 20口 |
3ヶ月目 | 1,250円 | 8口 |
4ヶ月目 | 1,000円 | 10口 |
合計 | – | 48口 |
投資総額 | 40,000円 | – |
平均購入単価 | 約833円 | (40,000÷48口) |
もし毎月10口ずつ(定口数)買っていたら、平均購入単価は937.5円。それに対してドルコスト平均法なら約833円と、安く買えているのが分かりますか?
これが、ドルコスト平均法の基本的な仕組みです。シンプルですよね。でも、このシンプルな仕組みが、投資初心者にとって絶大なメリットを生み出すんです。
【精神的に超ラク】ドルコスト平均法のすごいメリット3つ
私が15年以上投資を続けてきて感じる、ドルコスト平均法の「本当にすごい!」と思うメリットは、利益が出ることそのものよりも、実は精神的なメリットが大きいです。
メリット1:感情を挟む余地なし!「高値掴み」の恐怖から解放される
投資で失敗する大きな原因の一つが、感情的な売買です。
- 「みんなが買ってるから焦って買う!(高値掴み)」
- 「相場が暴落して怖くなって売る!(狼狽売り)」
ドルコスト平均法は、最初に「毎月〇日に〇円」とルールを決めてしまえば、あとは機械的に買い付けていくだけ。私たちの感情が入り込む隙がありません。「いつ買えばいいんだろう?」と悩む時間をゼロにしてくれるのです。
これは本当に強力です。本業やプライベートで忙しい私たちにとって、投資に余計な時間と精神力を使わなくて済むのは、何よりのメリットだと言えるでしょう。
メリット2:相場の下落が「ご褒美」に変わる
普通、株価が下がると憂鬱な気分になりますよね。でも、ドルコスト平均法を実践していると、この感覚が逆転します。
「お、安くなってる。来月はいつもよりたくさん買えるな、ラッキー!」
そう、価格が下がるということは、将来の大きなリターンのための「安売りセール期間」に他なりません。口数をたくさん仕込むチャンスということです。
このマインドセットを持てるだけで、暴落相場に対する恐怖は和らぎ、むしろ冷静に、そしてポジティブに乗り越えることができます。
メリット3:少額から始められる「始めやすさ」
「投資って、まとまったお金がないと始められないんでしょ?」というのは、もう過去の話。
特に、2024年から始まった新NISAの「つみたて投資枠」は、まさにこのドルコスト平均法を実践するために作られたような制度です。
金融機関によっては月々1,000円から積立設定ができます。
参考までに、金融庁のサイト1によると、つみたて投資枠の対象商品は、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託等に限定されています。これは、国が「コツコツ積み立てるやり方を応援しますよ」と言ってくれているようなものですね。
いきなり大きな金額を入れるのが怖い初心者の方でも、お小遣い程度の金額から始められる。この「始めやすさ」が、資産形成の第一歩を力強く後押ししてくれます。
【非課税で増やす】NISA・iDeCoで賢く節税の記事を見る
ドルコスト平均法の意外な落とし穴と注意点
と、ここまで良いことばかり話してきましたが、もちろんドルコスト平均法は万能の魔法ではありません。
デメリットや注意点もあります。これを知らないと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになりかねません。
では見ていきましょう。
デメリット1:右肩上がりの相場では「一括投資」に負ける
もし、あなたが投資を始めた瞬間から、相場が一度も下がらず右肩上がりに上昇し続けるなら…?
この場合、最初に全額を投入する「一括投資」の方が、パフォーマンスは良くなります。最初に買った安い価格のまま、資産がどんどん増えていくからです。
ただ、未来の相場が一方的に上がり続けると、誰が保証できるでしょうか?
誰にも分かりません。だからこそ、「いつがベストなタイミングか分からない」という前提に立ち、時間分散でリスクを抑えるドルコスト平均法が有効です。
デメリット2:手数料が割高になることも
毎回購入するたびに手数料がかかる商品の場合、ドルコスト平均法は購入回数が多くなるため、手数料が積み重なってリターンを圧迫する可能性があります。
【対策】
これは明確な解決策があります。
購入時手数料が無料(ノーロード)の投資信託を選ぶこと、そしてNISA口座を活用することです。
特にネット証券では、優良なノーロード投信が数多くラインナップされています。手数料で損をしない金融機関選びは、絶対に妥協してはいけないポイントです。
デメリット3:【最重要】「やめ時」は教えてくれない
ドルコスト平均法は、あくまで「買い方」のテクニックです。
いつ利益を確定するのか、つまり「売り時(出口戦略)」は自分で決めなければなりません。
積立を続けて資産が増えてきた時、多くの人がこの問題に直面します。
「まだ上がるかも…」「いや、そろそろ暴落するんじゃ…」
結局、ここでも感情が邪魔をして、最適なタイミングを逃してしまうのです。
【対策】
始める前に、自分なりの売却ルールを決めておくことをおすすめします。
- 目標金額で売る: 「子供の大学資金として1,000万円貯まったら売る」など、ライフプランに合わせて決める。
- ルールで売る: 「資産が目標額に達したら、毎年4%ずつ取り崩していく(4%ルール)」など、機械的なルールを決めておく。
出口戦略まで考えてこそ、ドルコスト平均法は本当の意味で完成します。
まとめ:ドルコスト平均法は「最強の入り口」。でも過信は禁物
さて、ドルコスト平均法のすごさと落とし穴、ご理解いただけたでしょうか。
結論として、私はドルコスト平均法を「投資初心者が資産形成を始めるための、最強の入り口の一つ」だと考えています。
- 買うタイミングに悩む必要がない
- 感情に左右されず、精神的にラク
- 下落相場をチャンスに変えられる
- 少額から始められる
これらのメリットは、特に投資経験の浅い20代、30代の方にとって、何物にも代えがたい価値があります。
私自身、今でもインデックスファンドは、ドルコスト平均法で淡々と積み立てています。そのおかげで、日々の細かな値動きに心を乱されることなく、趣味のNBA観戦やゲームに集中できています。
ただし、ドルコスト平均法をやっていれば必ず儲かる、という思考停止に陥ってはいけません。
手数料の安い商品を選ぶこと、そして何より「出口戦略」を考えておくこと。この2つを忘れずにいてください。
一緒にがんばっていきましょう!
参照情報
「でもやっぱり投資って難しそう…」と一歩踏み出せずにいませんか?
最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。
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