- 「将来のために、そろそろ投資を始めなきゃ…」
- 「でも、なんだか怖い。損をしたり、だまされたりしないかな…」
こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
将来に漠然とした不安を感じて、資産形成の必要性を感じ始めるのは、すごく自然なことです。私自身も、会社のお給料だけでは心もとないな、と思ったのが高配当株投資を始めるきっかけでした。
でも、一歩踏み出そうとすると、不安がよぎりますよね。特に、投資初心者を狙った「カモ」にしようとする話は、残念ながら後を絶ちません。
しかし、カモにされる典型的なパターンは、実は決まっています。
この記事では、投資初心者が引っかかりやすい「5つの罠」を、具体的な手口と共にご紹介します。
罠1:「元本保証で月利〇%」という、あり得ない約束
まず、最も古典的で、最も多くの人が騙されてきたのがこのパターンです。
- 「絶対に損はさせません。元本は保証します」
- 「毎月5%、年間で60%の配当が出ます」
こんな言葉を聞いたら、100%詐欺だと思ってください。なぜなら、投資の世界に「絶対」も「元本保証の高利回り」も存在しないからです。
そもそも、日本の法律(出資法)で、元本を保証して不特定多数からお金を集めることは、銀行などを除いて禁止されています。
また、投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏の年平均リターンが約20%と言われています。投資の神様でも「月利5%(年利60%)」なんて数字は叩き出せません。
私たちが目指すべき健全なインデックス投資のリターンは、年平均で3%〜7%程度が現実的なラインです。この数字を、ぜひ一つの基準にしてください。
【初心者必見】これだけは押さえて!人生を変える、魔法の「投資数字」7選
【手口を深掘り!】なぜ人は騙され続ける?「ポンジ・スキーム」の巧妙な仕組み
「でも、私の知り合いは実際に配当金をもらっていたよ?」
そう思った方もいるかもしれません。それは、多くの詐欺で使われる「ポンジ・スキーム」という手口かもしれません。
これは、運用で利益を出していると見せかけて、実際には「新しい出資者から集めたお金を、そのまま昔の出資者への配当に回す」という自転車操業詐欺のこと。
- 初期の出資者は、約束通り(あるいはそれに近い)配当金を受け取れる。
- 配当金を受け取ったことで「この話は本物だ!」と信じ込み、友人や家族に紹介してしまう。
- 口コミで評判が広がり、さらに多くの出資者が集まる。
- 新規の出資者がいなくなった瞬間にシステムが破綻。後から参加した人は、お金が全く戻ってこない。
初期の参加者を「広告塔」として利用する、非常に巧妙で悪質な仕組みです。配当が出ているからといって、決して信用してはいけません。
【対策】「うまい話」は存在しないと心得る。年利10%を超えるリターンを謳う話は、まず疑う。
罠2:「あなただけに未公開株の情報を…」という、特別な誘い
- 「実は、もうすぐ上場する会社の株があるんです。今なら格安で買えますよ」
- 「〇〇社が新技術を開発したというインサイダー情報があって、株価が10倍になります」
人は「あなただけ」「特別」という言葉に弱いもの。これも典型的な詐欺の手口です。
本当に価値のある未公開株が、一般の個人に回ってくることはまずありません。また、仮に本物の内部情報(インサイダー情報)だった場合、それを利用して株を取引することは金融商品取引法違反という立派な犯罪です。
詐欺師は、劇場型の勧誘で「早くしないと乗り遅れる」と焦らせて、冷静な判断を奪おうとしてきます。
【手口を深掘り!】一人では太刀打ちできない「劇場型勧誘」
「劇場型勧誘」は、詐欺グループがチームプレーで追い詰めてくる手口です。
- 登場人物①(販売業者):「〇〇社の未公開株を買いませんか?」
- 登場人物②(証券会社を名乗る男):「近々、〇〇社の株が上場するという情報が入っています。すごい価値が出ますよ」
- 登場人物③(買い取り業者):「もし〇〇社の株をお持ちなら、当社が販売価格の2倍で買い取ります!」
このように、複数の登場人物が入れ替わり立ち替わり連絡してくることで、「これは価値のある話なんだ」と信じ込ませ、断れない状況を作り出します。一人ひとりは親切な人を演じているため、非常に見抜きにくいのが特徴です。
【対策】「未公開株」「インサイダー」という単語が出たら、即座に話を打ち切る。
罠3:SNSでキラキラ投資家から届くDM
最近、特に急増しているのがこのパターンです。InstagramやX(旧Twitter)などで、高級時計やブランド品、海外旅行などの写真をアップしている起業家系アカウントなどから、突然DMが届きます。
- 「FXの自動売買ツールで、こんなに儲かりました!興味ありませんか?」
- 「私が主催している投資コミュニティで、一緒に勉強しませんか?」
皆さんのもとにもこうしたDMが届いたことありませんか?
こうした誘いの多くは、高額な情報商材や、実体のない投資話に誘導するための入り口です。SNS等をきっかけとした投資詐欺の被害相談は年々増加しており、特に若年層の被害が目立っています。
- 警察庁『SNS型投資詐欺 | 最新の詐欺』
- 消費者庁『SNSなどを通じた投資や副業といった「もうけ話」にご注意ください!』
- 金融庁『投資詐欺等に関する利用者からの相談事例等と相談室からのアドバイス等』
特に警察庁のサイトは、手口の例がイラストなども載っていて分かりやすいです。「こういうの見たことある」が満載です…。
SNSで親切を装って信頼関係を築き、「ここでしか手に入らない情報」「このツールを使えば誰でも勝てる」といった甘い言葉で、数十万円もの高額な商品を売りつけようとしてきます。
私はSNSをそこまで頻繁に見ていないのですが、そんな私のもとにもこうしたDMがしつこく送られてきます。
【手口を深掘り!】警戒心を解く、巧妙なコミュニケーション術
- 接触:趣味や仕事など、何気ない共通点をきっかけに親しげにDMを送ってくる。
- 信頼構築:数日間、雑談を続けて警戒心を解き、「良い人だ」と思わせる。
- アピール:徐々に「実は投資でうまくいってて…」と裕福な生活を匂わせ、あなたの羨望や興味を引く。
- 誘導:「もっと詳しい話がしたいから」と、監視の厳しいSNSからLINEなどの閉じた空間に誘導する。
- 勧誘:偽物の利益画面を見せながら、「このツールを使えばあなたも同じようになれる」「今だけの特別価格」と高額な情報商材や自動売買ツールの購入を迫る。
この段階的なアプローチによって、気づいた時には心理的に断りづらい状況に追い込まれていきます。
【対策】SNSで知らない人からの投資の誘いは、100%無視する。儲かっているアピールは、あなたをカモにするための演出だと心得る。
その才能をポジティブな方向に活用してくれたら良いのに、、、。
罠4:「プロにお任せ」で安心?高すぎる手数料のワナ
ここまでの3つは「詐欺」でしたが、次は「合法的なカモ」にされてしまうパターンです。
これは、銀行や証券会社の窓口で勧められる、手数料の高い金融商品です。
例えば、NISA口座を作ろうと銀行の窓口に行ったら、担当者から特定の投資信託や保険商品を熱心に勧められた、という経験はありませんか?
彼らが勧める商品が、必ずしも悪いものとは限りません。しかし、販売員には「販売手数料(ノルマ)」があるため、銀行側が儲かる(=手数料が高い)商品を勧めてくるケースが少なくないのです。
特に注意したいのが、投資信託の「信託報酬」という、保有している間ずっと払い続けるコストです。
例えば、100万円を年利5%で30年間運用した場合を見てみましょう。
- 信託報酬0.2%の場合:約411万円
- 信託報酬2.0%の場合:約242万円
その差は、なんと約169万円。手数料が、未来の資産をこれだけ削り取ってしまうのです。
【手口を深掘り!】なぜ高い商品を勧めてくる?販売側の「インセンティブ構造」
銀行員や証券マンが悪人というわけではありません。彼らも仕事をしているだけです。
ただ会社員なので、会社が儲かる商品を売ることで評価される「インセンティブ構造」の中にいます。
- 販売手数料が高い商品:売った瞬間に、販売側に大きな手数料が入る。
- 信託報酬が高い商品:会社が継続的に儲け続けることができる。
特に「〇〇テクノロジーファンド」のような流行りのテーマを冠した投資信託や、「毎月分配金がもらえます」と謳う商品は、キャッチーで売りやすい反面、手数料が割高に設定されていることが多くあります。彼らの提案は「あなたの資産を最大化するため」というよりも、「自社の利益目標を達成するため」という側面があることを知っておきましょう。
【対策】金融機関の窓口では、商品を「買わない」くらいの気持ちで臨む。信託報酬は必ず確認し、ネット証券で信託報酬の低い(0.2%以下が目安)インデックスファンドを自分で選ぶ力をつける。
私も口座の手続きで直接銀行の窓口に行かないといけなかった際、やはり投資や保険を勧められました。
具体的な商品は覚えてませんが、手数料は2~3%ほどでした。
あれ以来、極力窓口に行かなくて済むようにしています。
申し訳ないですが断るのも手間なので…。
罠5:「一緒に勉強しよう」から始まる高額セミナー・サロン
「投資の勉強会があるんだけど、一緒にどう?」
友人や知人から、こんな風に誘われるパターンです。
一見すると健全な活動に見えますが、その先に高額なバックエンド商品が控えている場合があります。
最初は無料、あるいは数千円のセミナーで、「もっと詳しく知りたい」という気持ちを煽ります。そして最後に、「この30万円のコースに入れば、勝てるトレーダーになれます」「月額5万円のサロンでしか聞けない情報があります」といった勧誘が待っているのです。
もちろん、全てのセミナーやサロンが悪いわけではありません。しかし、冷静に考えてみてください。
本当に価値のある情報は、現代では良質な書籍やYouTube、ブログなどで、無料または数千円で十分に手に入りますよね。
【手口を深掘り!】無料の裏に隠された「バックエンド商品」
これは「プロダクトローンチ」とも呼ばれる計算されたマーケティング手法です。
- フロントエンド商品:無料または数千円のセミナーで、とにかく多くの人を集めます(集客)。
- 顧客育成(ナーチャリング):セミナー参加者に、「このままでは危ない」「もっとすごい情報がある」と期待感を煽り、価値観を植え付けます(洗脳に近い)。
- バックエンド商品:十分に期待感が高まったところで、「この問題を解決できるのは、この数十万円のコンサルだけです」と、本当に売りたい高額商品(本命商品)を提示します。
無料セミナーは、あくまで高額商品を買ってくれる「見込み客リスト」を集めるためのエサ。その場ですぐに契約を迫られたら、まず警戒してください。
【対策】「その数十万円を払うなら、そのお金をインデックスファンドに入金した方がよっぽどリターンが大きい」と考える。高額な費用を払う前に、まずは自分で本を10冊読むことから始める。
まとめ:最高の防御は「知識」と「平常心」
ここまで、投資初心者がカモにされる5つの典型的なパターンをご紹介しました。
- 元本保証・高利回りの約束
- 未公開株・インサイダー情報の誘い
- SNSでのキラキラ投資家からのDM
- 手数料の高い金融商品
- 高額な投資セミナーやサロン
不安になってしまうような話が続いたかもしれませんが、騙しのパターンを知っておくだけでも、自分の資産を守るのに役立ちます。
投資の世界には、残念ながら初心者を食い物にしようとする人がいます。しかし、それ以上に、資産形成を応援してくれる、誠実な情報やサービスもたくさん存在します。
「楽して儲けたい」「すぐに金持ちになりたい」という誰もが憧れる気持ちが、カモにされる最大の原因です。
まずは、国が作ったお得な制度である「NISA」を活用して、手数料の安いインデックスファンドに毎月コツコツ少額から積み立てていく。これが、私たち個人投資家が、安全に、そして着実に資産を築くための「王道」です。
一緒にコツコツ、がんばっていきましょう!
【非課税で増やす】NISA・iDeCoで賢く節税の記事を見る
「でもやっぱり投資って難しそう…」と一歩踏み出せずにいませんか?
最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。

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