こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
「よし、将来のために『全世界株』で積立投資を始めたぞ!」
「でも…もし世界中が不景気になったら、私のお金はどうなっちゃうんだろう?」
投資を始めたばかりのあなたが、こんな不安を感じるのは、ごく自然なことです。大切なお金を投じているのですから、最悪の事態を想像してしまいますよね。
結論からお伝えします。もし全世界が不景気になっても、慌てて全世界株を売る必要はありません。
むしろ、歴史を振り返れば、それは資産を大きく増やす絶好のチャンスになり得るのです。
この記事では、「もしも」の不安を解消するために、
- 過去の暴落で全世界株はどうなったのか(具体的な数字)
- なぜ不景気でも慌ててはいけないのか(3つの理由)
- 不景気のときに、私たちが本当にやるべきこと
を、歴史的なデータと私の経験を交えながら、分かりやすく解説していきます。
【事実】過去の暴落時、全世界株はどれくらい下落したのか?
まず、厳しい現実から見ていきましょう。
世界的な不景気が訪れると、株価は間違いなく大きく下落します。これがどれくらいなのか、近年の大きな暴落を例に見てみましょう。
全世界の株式市場の動きを示す代表的な指数「MSCI ACWI(All-Country World Index)」のデータを見てみると、その下落率が分かります。
- リーマンショック(2008年)
世界中の金融機関が破綻の危機に瀕したこの時、全世界株は約1年半で最大約50%ほど下落しました。つまり、100万円投資していたら、一時的に50万円以下になってしまった計算です。
回復までには約2年を要しました。 - コロナショック(2020年)
記憶に新しいこの危機では、未知のウイルスへの恐怖から市場がパニックに陥り、全世界株はたった1ヶ月で約30%下落しました。
しかし、その後の回復は非常に早く、約5ヶ月後には下落前の水準にV字回復しました。
このように、暴落の規模や回復までの期間は様々ですが、30%〜50%程度の下落は起こり得るということを、まずは心に留めておきましょう。
「そんなに損する可能性があるのか…」と不安になったかもしれません。でも、大丈夫。ここからが本題です。
なぜ、世界的不景気でも「全世界株」を売ってはいけないのか?
これほど大きく下落するのに、なぜ慌てて売ってはいけないのでしょうか?
それには、長期投資家にとって非常に重要な3つの理由があります。
理由1:世界経済は、これまで必ず回復し成長を続けてきたから
暴落の歴史は、同時に「回復の歴史」でもあります。
先ほどのリーマンショックもコロナショックも、その後、株価は下落前を大きく超えて上昇しています。
なぜなら、資本主義経済は、基本的に成長し続けるようにできているからです。
- 人口の増加: 世界の人口は今も増え続けており、モノやサービスを必要とする人が増え続けています。1
- 技術革新: AI、クリーンエネルギー、医療技術など、新しいイノベーションが次々と生まれ、新しい産業を創出し、私たちの生活を豊かにしています。
短期的に見れば、戦争や金融危機で経済は落ち込みます。しかし、10年、20年という長い目で見れば、人類はそれらの危機を乗り越え、常に経済を成長させてきました。
全世界株に投資するということは、この人類全体の「成長」に賭けることと同じなのです。
理由2:株価の下落は、資産を安く買える「バーゲンセール」だから
あなたは、大好きなブランドの服が「50%OFF!」になっていたら、どう感じますか?「ラッキー!」と思って、欲しかったものを買うチャンスだと捉えるのではないでしょうか。
株式投資も、実はこれと全く同じです。
暴落時というのは、優良な企業の株(全世界株という詰め合わせパック)が、一時的に「半額セール」になっている状態です。
毎月コツコツ積立投資を続けていれば(ドルコスト平均法)、
- 株価が高いとき:少しだけ買う
- 株価が安いとき(暴落時):同じ金額で、たくさんの量を買う
ことができます。
この「安くたくさん買う」経験が、その後の回復局面で、資産を爆発的に増やしてくれます。
暴落時に怖くなって積立をやめてしまうのは、せっかくのバーゲンセール会場から逃げ出してしまうようなもの。非常にもったいないのです。
理由3:「全世界株」は、自動的に新陳代謝する最強の仕組みだから
「でも、不景気で倒産する会社も出てくるんじゃないの?」
その通りです。しかし、全世界株(インデックスファンド)のすごいところは、時代遅れになった企業は自然に指数から外れ、新しく成長してきた企業が自動的に組み入れられる「新陳代謝」の仕組みがあることです。
例えば、かつての世界の時価総額ランキング上位は、石油会社や銀行が占めていました。しかし今では、AppleやMicrosoft、NVIDIAといったテクノロジー企業がその座にいます。
私たちは、次にどの企業が世界をリードするかなんて、正確に予測することはできません。
でも、全世界株を持っていれば、自動的にその時代の最強企業の詰め合わせパックを持ち続けることができるのです。
この仕組みがある限り、世界経済が成長し続ける限りにおいて、私たちの資産も長期的には成長していく可能性が極めて高いと言えます。
では、暴落時に私たちが「本当にやるべきこと」は?
でも、実際に自分の資産が30%、50%と減っていくのを見るのは、精神的に辛いものですよね。そんな時、私たちは具体的にどう行動すれば良いのでしょうか。
やるべきこと①:何もしない。ただ、積立を続ける
これが一番重要で、一番難しいことです。暴落のニュースが毎日流れ、SNSでは「もう終わりだ」という声が溢れます。そんな時でも、感情を無にして、いつも通り、淡々と積立を続けること。
これができるかどうかが、将来の資産額を大きく分けます。私もリーマンショックやコロナショックを経験しましたが、ただひたすら積立を続けた結果、今では過去最高額を更新し続けています。
やるべきこと②:緊急用の「生活防衛資金」を確保しておく
積立を続けるために絶対に必要なのが、半年〜2年分の生活費を現金(預貯金)で確保しておくことです。
暴落は、不景気とセットでやってきます。会社が業績不振になり、残業代が減ったり、ボーナスがカットされたりするかもしれません。
そんな時に、生活のために株を売らなければならない…というのは良くないシナリオです。
暴落時に株を売らざるを得ない状況を避けるためにも、投資とは別に、必ず生活防衛資金を準備しておきましょう。
これがあるだけで、「いざとなればこのお金がある」という精神的な安定剤になります。
やるべきこと③:(もし余力があれば)少しだけ追加投資する
これは中級者向けですが、もし生活防衛資金以外にも現金に余裕があれば、暴落は絶好の買い増しチャンスです。
「株価が30%下がったら、追加で10万円分買う」など、自分なりのルールを決めておくと、感情に流されずに行動できます。ただし、底値を狙おうとするのは禁物です。誰も底は分かりませんから、「だいぶ安くなったな」と思える水準で、何回かに分けて買うのが良いでしょう。
まとめ:暴落は「試練」ではなく「資産を育てる肥料」
今回は、「もし全世界が不景気になったら?」という、投資初心者なら誰もが抱く不安について、歴史的なデータと具体的なアクションプランを解説しました。
ポイントのまとめ
- 過去の暴落では、全世界株は30%〜50%下落した歴史がある。
- それでも売ってはいけない理由は、「①世界経済は成長する」「②安く買えるセール期間」「③全世界株は自動で新陳代謝する」から。
- 私たちがやるべきことは、ただ一つ。「生活防衛資金を確保した上で、積立投資を淡々と続ける」こと。
暴落は、投資家としての私たちの胆力が試される「試練」のように感じるかもしれません。
しかし、長い目で見れば、資産をより大きく、よりたくましく育てるための「最高の肥料」です。
次にいつ暴落が来るかは誰にも分かりません。でも、その日が来ても、この記事を思い出してほしいです。
そして、慌てずに、いつも通り積立を続けていきましょう。5年後、10年後に、「あの時、続けていて本当に良かった」と思える日が、きっと来るはずです。
一緒に、賢く、たくましく、資産形成を続けていきましょう!
参照情報
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