「やらない後悔より、やる後悔」
この言葉、あなたも一度は聞いたことがありますよね。挑戦することの大切さを伝える、とてもポジティブな言葉です。
でも、こと「お金」、特に「投資」の話になると、途端に足がすくんでしまいませんか?
- 「やる後悔、つまり損をするのが怖くて、なかなか一歩を踏み出せない…」
- 「もう少し勉強してから始めようかな…」
- 「今はまだ、そのタイミングじゃない気がする…」
もし少しでもこう感じているなら、この記事を読んでみていただきたいです。
こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
汗水たらして稼いだお金が、自分の判断一つで減ってしまうかもしれない。その恐怖は痛いほどよく分かります。
しかし、15年以上という決して短くない時間、相場と向き合い続けてきた今、断言できることがあります。
それは、投資において最大の後悔は、失敗したことや損したことなんかじゃない。たった一つ、「始めなかった」ことによる後悔だ、ということです。
この記事では、なぜ私がそう断言するのか。そして、その”やらない後悔”がいかにあなたの未来に大きな影響を与えるのかを、具体的な数字と私の実体験を交えながら、お話しします。
少し長いですが、読み終える頃には、あなたの心の中のモヤモヤが晴れ、未来に向けた確かな一歩を踏み出したくなっているはずです。
それでは見ていきましょう。
■「何もしない」が一番のリスクである2つの理由
多くの人が「投資はリスク、貯金は安全」と考えています。
しかし、現代においてその常識はもはや通用しません。
何もしないこと、つまり「ただ銀行にお金を預けておくだけ」という選択こそが、実は大きなリスクをはらんでいるのです。
その理由は、大きく分けて2つあります。
1. 資産が育つチャンスを逃す「機会損失」
投資を始めない間に失っているもの、それはお金を育ててくれる最大の味方、「時間」と「複利」の力です。
例えば、25歳の時から、毎月3万円を投資に回したとしましょう。少し控えめに、年平均5%のリターンで運用できたと仮定します。
これを60歳までの35年間続けると、どうなると思いますか?1
- 積立元本: 3万円 × 12ヶ月 × 35年 = 1,260万円
- 60歳時点の資産額(複利運用後): 約3,408万円
いかがでしょうか。元本の1,260万円が、3,408万円にまで膨れ上がる可能性があるのです。その差額、約2,148万円。これが、複利の力です。
もし「怖いから」と35年間何もしなければ、この2,000万円以上もの資産が育つチャンスを、まるまる失ってしまうことになります。これが「機会損失」です。
「やる後悔」で失うかもしれない一時的な損失額とは、比べ物にならないほど大きな金額だと思いませんか?
2. お金の価値が減っていく「インフレ」
もう一つのリスクが、インフレです。ニュースで「物価上昇」という言葉をよく聞きますよね。
これは、モノの値段が上がり、相対的にお金の価値が下がっている状態を指します。
例えば、総務省統計局の発表によると、日本の2023年の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は前年比で+3.1%でした。
仮にこの先、毎年2%のインフレが続くとしましょう。
すると、今持っている100万円の価値は、10年後には約82万円、20年後には約67万円まで目減りしてしまいます。銀行に預けていても、金利はほぼ0%ですから、実質的にあなたのお金は毎年2%ずつ減り続けているのとほとんど同じことなのです。
「何もしない」という選択は、安全どころか「毎年確実に資産を失い続ける」という、非常にリスクの高い選択だと言えます。
■「やる後悔」の正体と、それを乗り越える方法
「理屈は分かった。でもやっぱり損するのは怖い!」
そうですよね。では、その「怖い」という感情の正体は何でしょうか。それは多くの場合、「未知であること」への恐怖です。
お化け屋敷に入る前はすごく怖いけれど、一度体験してしまえば「なーんだ、こういう仕掛けか」と分かりますよね。投資もそれと似ています。
そして、投資における「やる後悔(=失敗や損失)」は、致命傷さえ負わなければ、すべてが学びと成長の糧になります。
■私の「やる後悔」~小さな失敗談~
私自身、投資を始めたばかりの頃、ある企業の景気の良いニュースだけを見て、よく調べもせずに個別株に手を出したことがあります。
結果は…数週間で株価は下落し、数十万円の損失を出してしまいました。当時学生だった私は大金を失いました。
当時は「やっぱり自分には向いていないのかも」と落ち込みましたが、今となっては「ちょっと高い授業料だったな」と思えます。なぜなら、その失敗を通じて、
- 一つの銘柄に集中投資する怖さ(→分散投資の重要性)
- 短期的な値動きに翻弄されることの無意味さ(→長期的な視点の大切さ)
- 自分でちゃんと調べて納得してから投資することの必要性(→自己決定の尊さ)
といった、今の私の投資スタイルの根幹をなす、非常に重要なことを身をもって学べたからです。
■致命傷を負わないために
「そうは言っても、大きな失敗はしたくない!」
もちろんです。だからこそ、特に初心者のうちは、以下の3つを徹底してください。
- 少額から始める: 今は月々1,000円からでも投資ができます。まずは「なくなっても生活に影響が出ない」と思えるお小遣い程度の金額から始めましょう。
- 分散投資を徹底する: 投資の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」とあります。全世界の株式にまとめて投資できる「インデックスファンド」などを活用すれば、簡単にリスクを分散できます。
- 長期的な視点を持つ: 短期的な値動きで売ったり買ったりせず、10年、20年先を見据えてコツコツと積み立てていきましょう。
この3つを守れば、投資で再起不能になるような致命傷を負うことはまずありません。「やる後悔」は、コントロール可能な、学びのある経験へと変わります。
■完璧なタイミングは一生来ない。未来の自分のために「今日」始める
「よし、やるぞ!」と思っても、「でも、もう少し給料が上がってから…」「もう少し詳しくなってから…」と、また次の「やらない理由」を探してしまいがちですよね。
投資を始めるのに「完璧なタイミング」など一生やってきません。
なぜなら、先延ばしにしている間にも、最大の武器である「時間」は刻一刻と過ぎ去っていくからです。
先ほどのシミュレーションを思い出してください。始めるのが遅くなるほど、将来得られるリターンは札束単位で変わってきます。
何も、いきなり荒波に飛び込むリスクを負う必要はないのです。
投資の世界には、すでに多くの先人たちが切り開いてくれた、安全で再現性の高い航路(インデックス投資の長期・積立・分散など)があります。
■まとめ:後悔の大きさを知ったあなたへ
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 投資における最大の後悔は「損したこと」ではなく「始めなかったこと」。
- 何もしないことは安全ではなく、「機会損失」と「インフレ」という2つのリスクを抱えている。
- 「やる後悔(失敗)」は、少額・分散・長期でコントロール可能。それは未来のあなたを強くする学びとなる。
- 投資を始めるのに完璧なタイミングはない。思い立った「今日」が、あなたにとって最高のスタート日。
「やらない後悔」は、時間が経てば経つほど、雪だるま式に大きく膨らんでいきます。後で泣き喚こうと、それは取り返すことができません。
一方で、「やる後悔」は、私たちを成長させ、未来の糧となる貴重な経験値に変わります。
未来の自分自身から「あの時、一歩を踏み出してくれてありがとう」と感謝される、そんな選択をしましょう。
まずは証券口座を無料で開設してみる。そして、月々5,000円からでも、つみたて投資の設定をしてみる。
その小さな一歩が、あなたの人生を、そして未来を、きっと豊かにしてくれます。
一緒にがんばっていきましょう!
【少額投資にピッタリ】おすすめネット証券のメリットと選び方解説!
参照情報
- 金融庁 つみたてシミュレーター ↩︎
「でもやっぱり投資って難しそう…」と一歩踏み出せずにいませんか?
最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。
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