「将来のために、そろそろ投資を始めなきゃ…」
そう思って本屋に駆け込み、分厚い投資本を手に取ってみる。
ネットで「投資 初心者」と検索して、無数の情報に圧倒される。
「なんだか難しそう…」「もっとちゃんと勉強してからじゃないと…」
気づけば、時間だけが過ぎて行動できない。もしくは、一度始めてみたものの、日々の値動きに一喜一憂したり、情報収集が面倒になったりして、いつの間にかやめてしまった。
…なんて経験、ありませんか?
こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
今お話ししたのはすべて、かつての私のことです。
当時は「投資で失敗したくないから、完璧に理解しなきゃ!」と意気込んでいました。でも、15年以上投資を続けてきて、今なら分かります。
投資で挫折する大きな原因の1つは、「勉強しなきゃ」という思いそのものです。
この記事では、投資を「特別な勉強」から「歯磨きや入浴のような心地よい習慣」に変えることをテーマに、誰でも今日から実践できる5つのコツを、私の実体験を交えながらお伝えします。
なぜ「勉強」と考えると失敗するのか?
そもそも、なぜ「勉強」と意気込むと、投資はうまくいかないのでしょうか?理由は3つあります。
- 完璧主義の罠にハマるから:
100%理解してから始めようとすると、永遠にスタートラインに立てません。投資の世界は奥が深く、プロでも全てを予測することは不可能です。知識を詰め込むことに必死になり、肝心の「行動」ができなくなってしまいます。 - モチベーションが続かないから:
「勉強」には、テストや資格のような明確なゴールがありません。終わりなき勉強に、いずれ疲れて燃え尽きてしまいます。 - 情報の洪水で溺れるから:
現代は情報過多の時代。ネットやSNSには玉石混交の情報が溢れており、「どれが本当に正しいの?」と混乱してしまいます。インプットばかりが増え、かえって動けなくなります。
大切なのは、100点の知識を目指すことではありません。60点の知識でもいいから、まずは始めてみて、走りながら考えること。そして、それを無理なく「続ける」こと。
そのための「習慣化」のコツを、次にご紹介します。
投資を「歯磨きレベルの習慣」にする5つのコツ
ここからは、私が実際に15年以上続けてこられた「習慣化」の秘訣です。難しいことは一つもありませんので、リラックスして読んでくださいね。
コツ1:【自動化】で感情をオフにする。「月1回5分」の仕組みづくり
投資が続かない最大の敵は「面倒くさい」という感情です。だから、感情を挟む余地のない「仕組み」を作ってしまいましょう。
私の一番のおすすめは、証券口座で「毎月決まった日」に「決まった金額」を自動で積み立てる設定をすること。特に「つみたてNISA(新しいNISAのつみたて投資枠)」は、国が用意してくれた非課税制度なので使わない手はありません。
新しいNISA(つみたて投資枠)とは?
年間120万円までの投資で得た利益が非課税になる制度です。通常、投資の利益には約20%の税金がかかりますが、これがゼロになります。
多くのネット証券では、一度設定すれば、あとは毎月自動で銀行口座から引き落としてくれたり、クレジットカードで決済してくれたりします。
最初に5分だけ頑張って設定すれば、あとは完全に放置でOK。
私も毎月自動で積み立てられるように設定しています。正直、普段は積み立てていることすら忘れているくらいです。この「忘れている」くらいが、習慣化のベストな状態です。
コツ2:【金額】は小さく、罪悪感なく。「ランチ1回分」でOK!
「投資って、まとまったお金がないと始められないんでしょ?」
これもよくある誤解です。
最初は、ランチ1回分くらいの金額からで全く問題ありません。
多くのネット証券では、なんと「100円」や「1,000円」から積立投資が始められます。
ちょっと考えてみてください。もし1,000円が半分になってしまっても、コンビニランチくらいのダメージですよね?でも、この小さな一歩が、10年後、20年後にはとてつもなく大きな差を生むのです。
長期・積立・分散投資の効果
例えば、毎月3万円を想定利回り5%で20年間積み立てると、元本720万円に対して、運用収益は約513万円、合計で約1,233万円になる可能性があります。
まずは「この金額なら、なくなっても笑って許せる」という罪悪感のない金額で始めてみましょう。慣れてきたら、少しずつ金額を増やしていけばいいんです。
コツ3:【情報収集】は頑張らない。「ついで」のインプットで十分
「毎日、経済ニュースをチェックしなきゃ…」
これも不要です。ただでさえ忙しいのに、そんなことをしたら疲れてしまいます。
情報収集は、「何かのついで」で十分です。
- 通勤中に、Yahoo!ファイナンスのアプリを5分だけ眺める
- 信頼できる投資系のYouTubeを、家事をしながら1本だけ流し見する
- 自分が投資している企業から株主優待が届いたら、どんな会社か少しだけ調べてみる
ポイントは、情報源を絞ることです。
あれもこれもと手を出すと、情報の洪水に溺れてしまいます。
世の中には星の数ほど投資情報がありますが、自分が見るものは、信頼できる証券会社のレポートや、いつも見ているYouTubeチャンネル2つだけ、と決めてしまうのもおすすめです。それだけで、精神的にも楽になり、継続のハードルがぐっと下がります。
コツ4:【記録】で小さな成功体験を積み重ねる。ゲーム感覚で楽しむ!
せっかく始めた投資も、成果が見えないとモチベーションが続きませんよね。そこでおすすめなのが、『マネーフォワード ME』や『Moneytree』といった資産管理アプリで資産の推移を「たまに」眺めることです。
毎日チェックすると値動きに一喜一憂してしまうので、「数カ月に1回」くらいでいいです。
アプリを開いて、資産が前回より少しでも増えているのを見ると、「お、育ってるな」と、まるでゲームのキャラクターを育てているような感覚になります。
もちろん、相場によってはマイナスになる月もあります。
私もリーマンショックの時は、資産が一時的に半分近くまで減りました。でも、そこで慌てて売らずに投資を続けた結果、数年後には力強く回復してくれました。大切なのは、短期的な増減で一喜一憂せず、「長期的な視点で資産を育てていく」という感覚です。
高配当株投資をしていると、「配当金」という名のボーナスが入金されます。この小さな成功体験の積み重ねが、「もっと続けたい!」という強力なモチベーションになります。
コツ5:【目的】を言語化する。「なぜ投資をするのか?」を自分に問う
そして最後に、ここまで紹介した4つのテクニック以上に大切な、投資を続けるための「核」となるコツをお伝えします。
それは、「自分は何のために投資をするのか?」という明確な目的(WHY)を持つことです。
- 「将来、お金のことで不安になりたくない」
- 「年に一度、豪華な家族旅行に行きたい」
- 「好きな仕事だけをして、自由に生きたい」
- 「 FIRE(経済的自立と早期リタイア)を達成して、世界中を旅したい」
どんなことでも構いません。あなたの心からの「願い」は何ですか?
ぜひ一度、静かな場所で自分自身に問いかけてみてください。
この「目的」が、あなただけの「北極星」になります。
市場が暴落して不安になった時、日々の仕事が忙しくて投資が面倒になった時、この北極星を思い出すのです。「ああ、そうだった。私はこのためにやっているんだ」と。
おすすめは、その目的を紙に書き出して、いつでも見れる場所に貼っておくことです。
私も投資ノートに書いて、時々見返しています。
テクニックは、あくまで目的を達成するための「手段」です。あなただけの強い「目的」があれば、目先の株価の変動に心を揺さぶられることなく、淡々と、そして力強く、投資を続けていくことができるでしょう。
まとめ:投資を生活の一部に取り入れよう
もう一度、投資を「習慣」にするための5つのコツをおさらいしましょう。
- 【自動化】:感情をオフにする仕組みを作る
- 【少額】:罪悪感のない金額から始める
- 【ついで収集】:情報収集は頑張らない
- 【記録】:ゲーム感覚で小さな成功を楽しむ
- 【目的の言語化】:自分だけの「北極星」を見つける
いかがでしたか?
「投資=難しい勉強」というイメージは少し変わりましたか?
完璧な知識は必要ありません。大切なのは、小さくてもいいから「今日」始めてみること。そして、あなた自身の目的のために、楽に「続ける」こと。
歯を磨くように、お風呂に入るように、あなたの生活の中に「投資」という新しい習慣を加えてみませんか?
それは、未来のあなたから「あの時始めてくれて、本当にありがとう」と感謝される、最高の自己投資になるはずです。
一緒にがんばっていきましょう!
「でもやっぱり投資って難しそう…」と一歩踏み出せずにいませんか?
最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。
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