こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
突然ですが、あなたは今、こんな目標を立てていませんか?
- 「30歳までに資産1,000万円を達成するぞ!」
- 「1日でも早くFIREして、自由な生活を手に入れるんだ!」
素晴らしい目標ですよね!私もそんな野心に燃えていました。給料が入れば真っ先に証券口座に入金し、残高が増えていくのを眺めるのが楽しみでした。
でも、ある時ふと思ったんです。
「あれ…私、何のために資産形成してるんだっけ?」
友人からの旅行の誘いを「時間がもったいないから」と断り、趣味だった最新ゲームも「セールまで待とう」と我慢して、ただひたすら数字だけを追いかける毎日。
確かに資産は増えました。でも、その代わりに「二度と戻らない時間」と「お金では買えない体験」という、人生で最も大切な資産を失っていたのかもしれない…と思ったのです。
もし、あなたが昔の私と同じように「節約疲れ」や「目標達成への焦り」を感じているなら、読んでみてほしいです。
今回は、資産額の目標に囚われすぎた私が、どんな後悔をして、どうやって「今を楽しみながら、未来も豊かにする」というバランスを見つけたのか、お話ししたいと思います。
なぜ私たちは「資産額」という数字に囚われてしまうのか?
そもそも、なぜ私たちはこれほどまでに資産額にこだわってしまうのでしょうか。理由は大きく3つあると私は考えています。
SNSによる「他人との比較」
「〇〇歳で資産〇〇万円達成!」「サイドFIREしました!」
SNSを開けば、そんな景気の良い報告が毎日のように飛び込んできます。すごいな、と尊敬する一方で、心のどこかで「それに比べて自分は…」と焦りや劣等感を抱いてしまう。ここから、過度な節約競争が始まってしまいます。
将来への漠然とした「不安」
「老後2,000万円問題」や年金制度への不信感など、私たちの周りには将来への不安を煽る情報が溢れています。むしろ明るいニュースを見つけるのが難しいほどですよね。
「家計の金融行動に関する世論調査2023年」 (単身世帯調査)によると、「老後の生活が心配」と回答した人は約78%にも上ります。

この漠然とした不安が、「ちょっとでも多く貯めなければ!」という強迫観念に繋がってしまいます。
目標達成という「ゲーム感覚」
資産額という明確な数字は、まるでゲームのスコアのようです。
「目標は数値化せよ」という風潮もあり、数値目標を立て、それをクリアしていく過程は、ドーパミンが出てとても楽しいものですよね。
しかし、その「数値を増やす」こと自体が目的になってしまうと、本来の「人生を豊かにする」という目的を見失う危険な罠にもなります。
過度な節約と引き換えに失った、お金で買えない資産
数字に夢中だった20代の私が失ったもの。それは、お金では決して買い戻せない、かけがえのないものでした。
失ったもの①:二度と戻らない「20代の時間」
体力も好奇心もMAXだったあの頃。もし、節約したあのお金で海外を旅していたら?新しい趣味に没頭していたら?今の自分は、もっと違う景色を見ていたかもしれません。
30代、40代になってお金ができても、20代の感性と体力はもう戻ってこないのです。
失ったもの②:人生を彩る「体験」
せっかくのコミケへの誘いを「交通費や宿泊費がもったいない」と断った夏。一つひとつは小さな我慢かもしれません。
でも、その小さな我慢の積み重ねが、私の人生の彩りを少しずつ奪っていたのかもしれません。思い出のアルバムが、数ページ白紙になっているような感覚です。
失ったもの③:理性を吹き飛ばすほどの「衝動」と「熱狂」
「これを手に入れたい!」「今すぐここに行きたい!」という、胸の奥から突き上げてくるような「衝動」。合理的な20代の私は、そんな熱い感情にいつもブレーキをかけていました。
「好きなNBAチームの試合、現地観戦は高すぎる…」「限定販売のフィギュアは、資産価値がないから無駄遣いだ…」。
頭で計算して、いつだって「正しい判断」をしてきたつもりです。でも、その代わりに、後先考えずに情熱のままに行動した者だけが味わえる「熱狂の体験」を失いました。本当はその瞬間こそが最高に楽しいんですけどね。
これらはすべて、人生という物語を豊かにするための「自己投資」と言えるかもしれません。しかし私は、それを単なる「浪費」「無駄」だと見誤っていたのかもしれません。
失った時間、逃した体験、抑え込んだ熱狂。人生の最後に思い出すのは、通帳の数字ではなく、きっとこうした理性を超えた瞬間の輝きなのではないかと思うようになりました。
そう思えるのも、皮肉にもある程度資産ができたからこそなのかもしれませんが…。
「今」と「未来」の最適バランスを見つける4つの思考法
では、どうすれば「今の楽しみ」と「未来への備え」を両立できるのでしょうか?
私が試行錯誤の末にたどり着いた、4つの思考法をご紹介します。
1. 「浪費」か「投資」か?お金の使い道を再定義する
お金の使い方を、次の3つに分けて考えてみましょう。
- 浪費:見栄で買うブランド品、ギャンブルなど、リターンがほとんどない支出。
- 消費:家賃、食費、水道光熱費など、生きていくために必要な支出。
- 投資:書籍代、旅行、人との交流費、スキルアップのための勉強代など、将来の自分を豊かにしてくれる支出。
友人との飲み会も「浪費」ではなく、「人間関係への投資」と捉えれば、価値が全く違って見えてきませんか?この「投資」にあたるお金を、なるべく削ってはいけないのです。
2. 「死ぬときに後悔しないか?」で判断する
『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』という本をご存知でしょうか。この本は単に「資産をゼロにして死ぬ」ことを推奨しているのではなく、「人生の満足度を最大化するためにお金と時間を使おう」と説いています。
何かを我慢しようと思った時、「これをやらなかったら、人生の最期に後悔しないだろうか?」と自問してみてください。この視点を持つだけで、お金の使い方の優先順位が劇的に変わるはずです。
3. 自分だけの「幸せのものさし」を持つ
SNSで他人の資産額を見て一喜一憂するのは、もうやめましょう。大切なのは、「自分にとっての幸せ」が何かを知ることです。
- 美味しいコーヒーを飲む時間
- 好きなアーティストのライブに行くこと
- 大切な人と旅行に行くこと
何にお金を使うと、自分の心が満たされますか?
ぜひ一度、紙に書き出してみてほしいです。それが、本当に大切にすべきお金の使い方です。
4. 「先取りお楽しみ費」を予算に組み込む
「先取り貯金」は資産形成術として有名ですが、私のおすすめは「先取りお楽しみ費」です。
給料が入ったら、貯金や投資に回すお金とは別に、「今月、自分を幸せにするために使うお金」を先に確保してしまうのです。
「この予算の中なら、罪悪感なく楽しんでOK!」
このルールを作るだけで、心の負担が驚くほど軽くなり、日々の生活に潤いが生まれますよ。
私はこれで、漫画の最新刊などを買ったりしています。最近だと『ウマ娘シンデレラグレイ』や『メイドインアビス』を全巻買いそろえました!
この4つの思考法を実践してから、私は罪悪感なく趣味の漫画を買えるようになり、友人からの誘いも「人生への投資だ!」と心から楽しめるようになりました。
不思議なことに、お金を使うことへのメリハリがついたことで、以前よりも満足度の高いお金の使い方ができるようになり、資産形成のペースはさほど落ちていません。
まとめ:資産形成は「手段」。人生を楽しむことが「目的」。
資産形成は多くの人にとって、将来の選択肢を増やし、人生を豊かにするための素晴らしい「手段」です。しかし、それは決して「目的」ではありません。
私のように通帳の数字を増やすゲームに夢中になるあまり、人生という最高のゲームそのものを楽しむことを忘れてしまったら、本末転倒ですよね。
20代、30代の「今」しかできない体験を全力で楽しみながら、未来の自分のために賢く備えましょう。そんなメリハリのある資産形成こそが、本当の意味で私たちを「幸せな金持ち」にしてくれると、信じています。
この記事が、資産形成との向き合い方を少しでもポジティブに変える、ちょっとしたきっかけになったら嬉しいです。
最高の人生を歩んでいきましょう!
「でもやっぱり投資って難しそう…」と一歩踏み出せずにいませんか?
最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。
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