こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
突然ですが、「うちの親、最近投資に興味があるみたいだけど、大丈夫かな…」なんて、少し心配に思ったことはありませんか?
「人生100年時代」と言われる今、定年後の人生をより豊かに過ごすため、投資への関心を持つシニア世代が本当に増えています。
でも、高齢になってからの投資は、私たち20代・30代の投資と全く考え方が違います。
もし、若い頃と同じ感覚で「資産を大きく増やすぞ!」と意気込んでしまうと、取り返しのつかない失敗につながりかねません。大切な老後資金が、一瞬で溶けてしまう可能性だってあるからです。
これは、私たちの親世代のための話であると同時に、いずれ歳を重ねる私たち自身の未来の話でもあります。大切な家族と自分自身の資産を守るため、ぜひ最後までお付き合いください!
なぜ高齢者の投資は「攻め」より「守り」が重要なのか?
「投資」と聞くと、どうしても「資産を増やす(攻め)」というイメージが強いかもしれません。
しかし、高齢者の投資で最も大切なのは「いかに資産を減らさないか(守り)」という視点です。
なぜなら、若い世代とシニア世代とでは、投資における大前提が大きく異なるからです。
決定的な違い①:時間(運用期間)
私たち若い世代には「時間」という最大の武器があります。
仮に投資で大きな損失を出しても、長い時間をかけて相場の回復を待ったり、追加投資で平均購入単価を下げたり(ドルコスト平均法)といった戦略が取れます。
しかし、シニア世代には残された時間が限られています。一度大きな損失を被ってしまうと、回復を待つ時間的な余裕がありません。
決定的な違い②:収入(キャッシュフロー)
現役世代は、万が一投資で失敗しても、毎月の給料で生活費を賄い、損失を補填することも可能です。
一方、シニア世代の主な収入源は年金です。労働収入と比べてキャッシュフローは限られ、損失を穴埋めするための追加資金を用意するのは容易ではありません。大きな損失は、生活の質に直接影響を与えてしまうのです。
決定的な違い③:リスク許容度
上記2つの理由から、高齢者は資産が減ることに対する許容度(リスク許容度)が低くなります。資産が目減りしていくストレスは、心身ともに大きな負担となり、冷静な判断を妨げる原因にもなりかねません。
総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)2024年1」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、実収入がは252,818円に対し、消費支出がは256,521円と、毎月3,703円の赤字となっています。
もちろん、これはあくまで平均値ですが、多くのシニア世帯が決して余裕のある生活ではない中で、虎の子の貯蓄をリスクに晒すことの重みが伝わるのではないでしょうか。
だからこそ、高齢者の投資は「一発逆転」を狙うのではなく、「今ある資産をいかに守り、緩やかに活用していくか」という視点が何よりも重要です。
【具体策】大切な資産を守るリスク管理の鉄則3選
では、具体的にどうすればリスクを抑えながら、賢く投資と付き合っていけるのでしょうか?
私が実践し、多くの人に推奨している「3つの鉄則」をご紹介します。もしご両親にアドバイスする機会があれば、ぜひこの3つを伝えてあげてください。
鉄則1:投資額は「なくなっても生活できるお金」の範囲内に徹底する
これは最も重要な鉄則です。投資に回すお金は、必ず「生活に必要なお金」と明確に分けて考えましょう。
具体的には、まず「生活防衛資金」を確保します。これは、病気や怪我、住宅の修繕など、予期せぬ出費があっても生活が揺るがないようにするためのお金です。
現役世代なら半年分もあれば大丈夫ですが、シニア世代になら、生活費の2〜3年分を目安としましょう。
この「生活防衛資金」は、いつでも引き出せるように普通預金などに入れておき、絶対に投資には回してはいけません。
そして、その上でさらに余裕のある資金(余剰資金)があれば、その一部を投資に回す。この順番を徹底することが、心の平穏を保ち、冷静な投資判断を下すためのカギとなります。
私自身も高配当株に投資していますが、この生活防衛資金を別に確保しているからこそ、日々の株価の変動に一喜一憂せず、長期的な視点で投資を続けられています。この「安心感」こそが、守りの投資の土台になるのです。
鉄則2:低リスクの金融商品を「組み合わせる」
「卵は一つのカゴに盛るな」という投資格言を聞いたことがありますか?
一つの金融商品に集中投資すると、それが値下がりした時のダメージが大きくなってしまいます。複数の異なる値動きをする商品を組み合わせる「分散投資」が基本です。
特にシニア世代におすすめしたい、比較的リスクの低い金融商品は以下の通りです。
- 個人向け国債(変動10年)
国が発行する債券で、元本割れのリスクがなく、最低でも年0.05%の金利が保証されているのが大きな魅力です。金利は半年に一度見直され、世の中の金利が上がれば受け取れる利息も増えます。まさに「守りの資産」の代表格と言えるでしょう。 - 安定志向の投資信託
プロが国内外の債券や株式に分散投資してくれるパッケージ商品です。特に、債券の比率が高い「バランス型ファンド」などは、株式100%のファンドに比べて値動きが穏やかな傾向にあります。信託報酬(手数料)が低い商品を選ぶのがポイントです。 - 高配当株
株価の値上がり(キャピタルゲイン)を大きく狙うのではなく、安定した配当金(インカムゲイン)を年金の足しにする、という考え方です。業績が安定していて、長年にわたって配当を出し続けている(できれば増やし続けている「連続増配」)企業の株を少しずつ保有するのが良いでしょう。ただし、もちろん元本割れのリスクはありますので、投資額は慎重に決める必要があります。
逆に、仕組みが複雑な金融商品(仕組債など)や、ハイリスク・ハイリターンな商品(FX、暗号資産、新興国株など)は避けるべきです。金融庁も、高齢者への複雑な商品の販売には注意を促しています。「よく分からないものには手を出さない」を徹底しましょう。
鉄則3:「出口戦略」を最初に決めておく
若い世代のつみたて投資は、資産を「積み上げていく」のが目的です。しかし、シニア世代の投資は、資産を「活用(取り崩し)していく」ことが前提となります。
そのため、「投資を始める前に、いつ、どのように現金化していくのか」という出口戦略を決めておくことが非常に重要です。
主な出口戦略には、以下のような方法があります。
- 定率で取り崩す: 毎年「資産残高の4%」のように、一定の割合で売却する方法。資産を長持ちさせやすいメリットがあります。
- 定額で取り崩す: 毎年「100万円ずつ」のように、決まった金額を受け取る方法。生活の計画が立てやすいのがメリットです。
- 配当金・分配金の範囲内で生活する: 元本には手をつけず、配当金や分配金だけでやりくりする方法。理想的ですが、相応の元手が必要です。
「何のために、いつまでに、いくら必要なのか?」を明確にし、家族で共有してから投資を始める。これが、後悔しないための大切なステップとなります。
【要注意】その話、大丈夫?高齢者を狙う甘いワナ
最後に、非常に悲しいことですが、高齢者の大切な資産を狙った投資詐欺や悪質な勧誘が後を絶ちません。
- 「元本は保証します」
- 「絶対に儲かります」
- 「あなただけに紹介する未公開株です」
このような甘い言葉は、100%詐欺だと思ってください。金融商品取引法で「元本保証」や「断定的な利益」を約束して勧誘することは禁止されています。
少しでも「おかしいな?」と感じたら、その場で契約したりお金を払ったりせず、必ず一度持ち帰って家族に相談しましょう。また、公的な相談窓口を頼ることも非常に有効です。
- 金融サービス利用者相談室(金融庁): 金融に関する専門的な相談ができます。
- 消費者ホットライン「188(いやや!)」: 全国の消費生活センター等につながり、トラブル全般について相談できます。
私たち自身はSNSなどで慣れていて「大丈夫」でも、SNSなどやっていない親世代は大丈夫じゃないかもしれません。
先日私の両親も訪問営業に引っ掛かりそうになり、私が引き留め、「訪問営業お断り」シールを買ってきて、インターホンの横に貼り付けました。
親は私たちが思っているより情報に対するアンテナが低いかもしれません。
加齢に伴い判断力が鈍っている自覚もあまりないので、私たちが慎重すぎるくらいで丁度いいと思います。
まとめ:未来の自分のために、今できること
最後に、大切なポイントをもう一度振り返ります。
- 鉄則1:投資は「生活防衛資金」を確保した後の余剰資金で!
- 鉄則2:低リスク商品を組み合わせ、「分散投資」を徹底する!
- 鉄則3:「出口戦略」を決めてから、投資をスタートする!
そして、「よく分からないものには手を出さない」「甘い言葉は詐欺と疑う」という心構えも忘れないでください。
20代、30代の人にとって、これはまだ少し先の話に聞こえるかもしれません。しかし、ご両親の資産を守ることは、巡り巡って私たち自身の未来の安心にも繋がります。
この記事をきっかけに、ぜひ一度、ご家族とお金の将来について話す機会を持ってみてもらえると嬉しいです。
正しい知識でリスクをしっかり管理すれば、投資はシニアライフもより豊かに、より自由にするための心強い味方になってくれます。
一緒に楽しく、資産と付き合っていきましょう!
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