こんにちは!
さて、今日のテーマは「学歴が高い人ほど陥りやすい、投資の罠」についてです。
この記事を読んでくれている人はきっと勉強熱心で、お仕事でも優秀な成果を出されている方なのでしょう。学生時代はテストで高得点をとり、難関と言われる大学を卒業し、今では名の知れた企業でバリバリ働いているかもしれませんね。
そんな人だからこそ、こう思っていませんか?
「仕事や勉強で結果を出してきた自分なら、きっと投資でもうまくやれるはずだ」と。
でも、もし、その自信が「過信」に変わってしまった時、投資の世界では思わぬ落とし穴が待ち構えているかもしれません。
実は、学歴の高さや知性の鋭さが、時として投資の成功を遠ざけてしまうことがあります。実は高学歴の友人たちと話す中で、何度も感じてきたので、今回のテーマにしてみました。
この記事では、なぜ優秀な人ほど罠にハマりやすいのか、どうすればその罠を回避して、その知性を投資においても「最強の武器」に変えるかを、分かりやすく解説していきます。
1:【投資失敗の罠①】分析力への「過信とプライド」
1つ目は、最大の武器であるはずの「分析力」が裏目に出てしまうケースです。
仕事では、複雑な課題を分解し、情報を集め、ロジカルに最適解を導き出す能力が求められますよね。その能力を駆使して成功体験を積んできたはずです。
しかし、投資の世界では、その成功体験が「自分の分析は絶対に正しい」という過信につながりやすいです。
- 複雑な金融商品を好んでしまう: 「普通の人がやっているインデックスの積立投資なんて、単純すぎて面白みがない」。そう考え、仕組みが難解なデリバティブ商品や、プロでも敬遠するような個別株の短期売買に手を出してしまう。
- 損切りができない: 自分が徹底的に分析して選んだ銘柄の株価が下がった時、「自分の分析が間違っているはずがない」「いつか必ず上がるはずだ」と固執してしまう。これは行動経済学でいう「プロスペクト理論」ですね。人は利益を得る喜びよりも、損失を被る苦痛を強く感じるため、損失を確定させる「損切り」を先延ばしにしてしまうのです。結果として、塩漬け株が生まれ、甚大な損失につながります。
大切なのは「シンプルさ」を受け入れる勇気です。
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットは、自身の死後、資産の90%をS&P500(米国を代表する500社で構成される株価指数)に連動するインデックスファンドに投資するよう遺言していることは有名な話です。
投資の神様でさえ、「市場の平均点(インデックス)を取りにいく」ことがいかに強力かを認めているのです。
金融庁も「つみたてNISA」などを通じて、「長期・積立・分散」を基本とした投資を推奨しています。例えば、金融庁の報告書によると、国内外の株式・債券に分散投資し、毎月同額を20年間積み立てた場合、年率リターンが2%〜8%の範囲に収斂されたというデータがあります。1
高い分析力は、怪しい投資話を見抜いたり、経済の大きな流れを掴んだりする際には非常に役立ちます。しかし、銘柄選定や売買のタイミングを完璧に当てることに使うのではなく、まずは「王道の投資法がいかに優れているかを理解する」ために使ってみてほしいです。
2:【投資失敗の罠②】完璧なタイミングを求める「正解探し」
学校のテストには、必ず「正解」がありましたよね。私たちは、その唯一の正解を効率よく見つけ出す訓練を長年受けてきました。
この「正解探し」の思考癖が、投資においては機会損失という大きなデメリットを生むことがあります。
- 完璧な買い時を待ち続ける: 「今は株価が高いから、暴落が来たら始めよう」「〇〇ショックが起きたら底値で買うんだ」。そう考えているうちに、何年も行動できずに時間だけが過ぎていく。
- 最高の銘柄を探し続ける: 「もっとリターンが高い銘柄があるはずだ」「あのインフルエンサーが勧める銘柄の方がいいかもしれない」。情報を集めれば集めるほど迷ってしまい、結局どの銘柄も買えずに終わってしまう。
投資の世界に、「唯一絶対の正解」はありません。
そして、私たち個人投資家にとって最大の武器は、豊富な資金でも、専門的な知識でも、最新の情報でもなく、「時間」です。
この「時間」を簡単に味方につける方法が「ドルコスト平均法」です。
これは、毎月1万円、3万円、など決まった金額で、定期的に同じ金融商品を買い続ける手法。株価が高い時には少なく、安い時には多く買うことになるため、結果的に平均購入単価が平準化されます。
この手法の最大のメリットは、「タイミングを計る必要がない」ことです。つまり、「いつ始めるか?」で悩む必要がなくなるのです。
思い立ったが吉日。とにかく少額からでも始めてみることが、完璧なタイミングを待ち続けるよりも、はるかに賢明な判断と言えるでしょう。
3:【投資失敗の罠③】ハイリスクな道へ誘う「効率至上主義」
仕事で常に生産性や効率を求められる人ほど、投資においても「いかに効率よく、短期間で資産を増やせるか」を重視しがちです。
その思考が、知らず知らずのうちに私たちをハイリスクな道へと誘います。
- レバレッジを効かせすぎる: FXや信用取引で、自己資金の何倍もの取引をしてしまう。私自身も過去にやっており、うまくいけばリターンは大きいですが、失敗すれば自己資金を超える損失を抱えるリスクもあり、リスクは高いです。
- 流行りの一点集中投資: 話題のIT銘柄や、ブームになっている暗号資産に、資産の大部分を投じてしまう。「分散」というリスク管理の基本を無視した、極めて投機的な(ギャンブルに近い)行為です。
資産形成の目的は、「一攫千金」ではなく、「将来の安心」のはずです。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、2人以上世帯のうち、金融資産を保有している世帯の平均保有額は1,307万円ですが、中央値は330万円です。
これは、一部の富裕層が平均値を引き上げていることを示しており、多くの家庭がコツコツと資産を築いている現実がうかがえます。
資産形成を焦る必要はありません。私たちには「時間」という最強の武器があるのですから。
ちなみに単身世帯だと、平均値は941万円、中央値は100万円です。
まとめ:投資の罠を回避し、知性を「最強の武器」にするには
ここまで、高学歴な人が陥りやすいこと3つについてお話ししてきました。
- 過信とプライド: 自分の分析力を信じすぎ、損切りをためらう。
- 正解探し: 完璧なタイミングや銘柄を求め、行動できない。
- 効率至上主義: 短期的なリターンを求め、ハイリスクな投資に走る。
もしかしたら、ドキッとした部分もあったかもしれません。
でもこれらは、事前に「知って」おくだけで、そのほとんどを回避できます。
高い学習能力と論理的思考力は、一度正しい投資の原則を理解してしまえば、他の誰よりも早く資産形成を軌道に乗せるための「最強の武器」に変わります。
- 過信せず、王道(長期・積立・分散)を知るために分析力を使う。
- 正解を探さず、「時間」を味方につけるドルコスト平均法を実践する。
- 短期的な効率を追わず、「複利」の力でコツコツと続ける。
投資の世界で大切なことは「満点を狙わない」ことだと私は思います。まずは市場の平均点を目指すインデックス投資から始めてみましょう。
新NISAやiDeCoといった、国が用意してくれたおトクな制度を利用しない手はありません。
この記事が何かの参考になれば、嬉しいです。
一緒にがんばっていきましょう!
参照情報
- (出典:金融庁「つみたてNISAについて」より) ↩︎
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最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。
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