こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
「景気が悪くなると株価が下がる…でも、どうやって投資を続けたらいいの?」
こうした悩みを抱える方に向けて、この記事では景気後退時に注目すべき高配当株の特徴を解説します。
この記事はこんな人におすすめ
- 景気後退でも安心して持ち続けられる銘柄の選び方を知りたい方
- 不況に強い業界や企業の特徴を理解したい方
- 投資初心者でも実践できる「守りの投資術」を身につけたい方
特に、20~30代で投資を始めたばかりの方に向けて、簡単でわかりやすい内容にしています。
それでは行きましょう!
1.景気後退時の投資のポイント
景気後退(リセッション)とは、経済活動が停滞し、企業の業績や個人の消費が落ち込む時期のことです。
この期間中、株価が大きく下がることが一般的です。
多くの投資家が「売り」に走るため相場は混乱します。
しかし、こうした時期でも高配当株は投資家に安定的な収入をもたらしてくれる魅力的な選択肢となってくれます。
株価が下がっても配当金という「インカムゲイン」が得られるからです。
2.景気後退時に注目すべき高配当株の特徴
特徴1:ディフェンシブ業種の企業
ディフェンシブ業種とは、景気に関係なく安定して需要がある製品やサービスを提供する企業が属する業種です。
例えば
- インフラ関連:電力会社、ガス会社、水道事業
- 生活必需品:食品メーカー、日用品メーカー
- 医療関連:製薬会社、医療機器メーカー
これらの業種は、不況時でも収益が安定しやすいため、高い配当を維持できる傾向があります。
特徴2:配当性向が健全
配当性向とは、企業の利益のうちどれくらいを配当に充てているかを示す指標です。
- 理想値: 50~60%です。
- 注意点: 配当性向が高すぎる(70%以上)場合、利益に余裕がなく減配のリスクが高まることがあります。
特徴3:財務体質が強い
景気後退時には、借金が多い企業ほど経営が苦しくなり、最悪の場合倒産するリスクがあります。
財務体質が強い企業を選ぶには、以下の指標をチェックしましょう。
- 自己資本比率:50%以上が目安
- 有利子負債比率:低いほど安全
有利子負債比率とは、簡単に言うと「借金比率」のことです。
「有利子負債」というのは、「利子」、つまり「利息」をつけて返さなければいけない借金のことです。
「有利子負債比率」というのは、「会社が持っている自分のお金(自己資本)に対して、利子をつけて返さなければいけない借金(有利子負債)がどれくらいの割合か」を示すものです。
- 有利子負債比率が低い → 借金が少ない → 経営が安定している
- 有利子負債比率が高い → 借金が多い → 経営が不安定になる可能性がある
有利子負債比率は、会社の健康状態を測るための大切な指標の一つです。
特徴4:過去の配当実績が安定している
過去5~10年にわたり減配せず、むしろ増配している企業は、不況にも強い傾向があります。
いわゆる「連続増配企業」は特に注目すべき銘柄です。
特徴5:株価が割安
景気後退時には、多くの銘柄が売られ株価が下がります。
このタイミングで割安になった高配当株を仕込むと、将来的に株価上昇による利益も期待できます!
3.実際にどんな銘柄を選べばいいの?
ディフェンシブ銘柄として、以下は参考になる業種とその特徴です。
1. 食品業界
生活必需品を扱う企業は、消費が落ち込んでも一定の需要が維持されます。
- 明治ホールディングス(2269): 牛乳、ヨーグルト、菓子など幅広い食品を手掛けており、国内で高いブランド力を持っています。比較的安定した業績と配当が期待できます。
- JT (2914): たばこ事業が主力ですが、食品事業や医薬品事業も展開しています。海外売上比率が高いのが特徴です。
- アサヒグループホールディングス (2502): 酒類、飲料、食品などを幅広く展開しています。海外M&Aを積極的に行い、グローバル展開を加速させています。
2. 電力・ガス業界
不況時でも電気やガスは欠かせないため、安定した需要があります。
- 関西電力(9503): 関西地方を中心に電力供給を行っています。地域独占的な事業であり、安定した収益が期待できます。
- 大阪ガス (9532): 関西圏を中心にガス供給を行っています。近年は、電力事業や海外事業の展開も進めています。
- J-POWER (9513) : 主に卸電力事業を展開しており、電力の安定供給に貢献しています。
3.通信業界
携帯電話やインターネットなどの通信サービスは、生活に不可欠なインフラとなっています。
- NTTドコモ (9437):携帯電話やインターネットなどの通信サービスは、現代社会において必要不可欠なインフラとなっています。
- KDDI (9433):NTTドコモと同様に、携帯電話やインターネットなどの通信サービスを提供しています。
- ソフトバンク (9434): 携帯電話事業のほか、インターネット関連事業や投資事業も展開しています。
4.鉄道業界
鉄道事業は地域住民の移動手段として重要な役割を担っており、安定した需要が見込めます。
- JR東日本 (9020):首都圏を中心に鉄道事業を展開しており、地域住民の重要な移動手段となっています。
- JR東海 (9022): 東海道新幹線を運営しており、長距離移動の重要な手段となっています。
- JR西日本 (9021): 西日本地域を中心に鉄道事業を展開しています。
5. 製薬業界
医薬品の需要は景気に左右されにくいため、安定感があります。
- アステラス製薬(4503): 泌尿器、がん、免疫などの領域に強みを持つ製薬会社です。グローバル展開も積極的に行っています。
- 塩野義製薬 (4507): 感染症領域に強みを持つ製薬会社です。近年は新型コロナウイルス感染症治療薬の開発で注目を集めました。
- 小野薬品工業(4528): がん、免疫、神経などの領域に強みを持つ製薬会社です。
5. 景気後退時の注意点
景気後退時の投資には注意が必要です。特に次の2点を意識しましょう。
注意点1:減配リスク
いくらディフェンシブ業種といえども、絶対に配当が維持されるわけではありません。
減配の可能性がある場合や実際に減配となった場合は、早めに見直しを検討しましょう。
注意点2:投資の長期的視点を持つ
景気後退時に株価が下がるのは避けられませんが、相場は長期的な視点で見れば回復する傾向があります。
短期的な値動きに惑わされ焦って売却してしまわず耐え忍び、配当を受け取りながら待ち続けることも一つの戦略です。
6. 景気後退時でも安心な投資スタイル
1.分散投資を徹底する
特に景気後退時は、分散投資が非常に重要です。
どの企業が影響を受けるか予測が困難だからです。
一つの銘柄や業種に集中投資していると大きな損失を被る可能性があります。
今回紹介した食品・電力・医薬品など、景気変動の影響を受けにくい複数の業種に投資することで、リスクを分散できます。
2.現金を確保しておく
景気後退時は高配当株のまさに絶好の買い時です。
一方で、「まだ下がるんじゃないか」「ここが底じゃないかもしれない」という不安も一番強く感じる時期です。
落ちるナイフを掴みにいくようなものですからね。(これを逆張りといいます)
なので、自分のリスク許容度を見極めて、その範囲内で無理なく投資しましょう。
現金を残しておくと安心です。
そうしておくことで、さらにもう一段下がったタイミングで買い増すことも可能になります!
3.財務状況のチェックを怠らない
前述の通り、財務がしっかりしているところは、不況に耐える企業体力があります。
自己資本比率や有利子負債比率など、必ず財務状況はチェックしておきましょう!
7. まとめ
景気後退時に注目すべき高配当株には、以下の特徴があります。
- ディフェンシブ業種に属している
- 配当性向が健全である
- 財務体質が強い
- 過去の配当実績が安定している
- 割安な株価である
これらの条件を満たす銘柄を選ぶことで、不況を乗り越える強いポートフォリオを構築できます。
これまで見てきたように、焦らず長期的な視点を持ち、分散投資を心がけることで、不況を乗り越える強いポートフォリオを構築できます。
景気後退を恐れるのではなく、将来の資産形成のためのチャンスにしていきましょう!
※注意点※
この記事は情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身で十分な情報収集を行った上で行ってください。
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