損切り(ロスカット)や利益確定をどういったポイントで行うか悩んでいる方向けに、損切りと利益確定のポイントについて、私が実際にしている手法をもとに説明しようと思います。
読んでくださった方の損切りと利益確定のポイント改善のご参考になれば幸いです。
今回はロング(買って売る)のトレードが前提です。
損切りのポイント
損切りのポイントについて下図サンプルを使って理由を説明しようと思います。

上昇トレンドでの押し目買いの局面です。
短期足でもWボトムから押し目ができたので、黄色の丸の位置でエントリーしたとします。
その場合、私なら損切りは2ポイント検討します。(下図オレンジのライン)
- エントリーポイントの安値のちょっと下のポイント
- 押し目であるWボトムのちょっと下のポイント

いずれの場合も、エントリーの根拠が崩れたポイントですね。このポイントで損切りします。
「1.エントリーポイントの安値のちょっと下」の方が少しタイトな損切りですが、その分、損切りになっても小さな損失で済みます。またリスク・リターンも良くなります。
ただし、少なくともWボトムが失敗するまでは上目線なので、もう少し損失を許容できる場合は、「2.押し目であるWボトムのちょっと下」のポイントにします。
「『ちょっと下』ってどのくらいか?」というと、目安としては5円くらいで十分だと思います。
例えばロスカットラインが1,000円であれば995円に損切りを設定します。
※もちろんそれぞれのリスク許容度やスタイルで変わるので、自分に合ったポイントを探しましょう。
利益確定のポイント
次に利益確定(利確)についてです。
利確も私の場合、2ポイント検討します。いずれかで行います。
- 目標とする高値に到達したポイント
- 目標達成してないけど「もう上げなさそう」な形になったポイント

1は想定していたシナリオ上、最も利益が伸ばせたポイントになります。しかし、目標を超えてさらに伸びていった場合に取りこぼしてしまうことになります。
2は目標を超えていくか上値を抑えられるか様子見をした上で、「もう上げなさそう…」と判断して利確しています。
「もう上げなさそう」な形とはどんな形か?と言うと、上図のようにヘッド&ショルダー(三尊)とWトップが代表的なチャートパターンです。
私は想定以上に伸びた場合を取り逃したくないので、上げなさそうになるまで待つことが多いです。
事実(チャートの左側)に基づいたポイント設定
これまで説明してきた通り、損切りも利益確定もチャートの左側、つまりこれまでの値動きという¨事実¨に基づいて行います。
こうした軸がないと、「損失が大きくなったらどうしよう…」とか「あともう少し利益がほしい!」といった、恐怖や欲にかられた感情的な損切りや利益確定になってしまいます。
勘の鋭い方はお気づきかと思いますが、チャートの左側に基づいて損切り・利益確定のポイントを見定めるということは、エントリー時点でリスクとリターンの見通しが立てられるということです。
つまり、エントリーのタイミングの良し悪しも分かってきます。
すると、トレード全体の精度が上がります。結果、損益がプラスになっていきます!
まとめ
改めて今回のまとめです。
- 損切りはエントリー基準にした短期足の安値のちょっと下
- 利益確定は目標とする高値または目標達成してないけど「もう上げなさそう」な形になったところ
いずれの場合も¨事実¨(チャートの左側)に基づいて損切りも利益確定も実行します。
あとがき
事実(チャートの左側)に基づいて理論的にトレードをする!と決めても、感情的にならず冷静でいつづけることは難しいです。
+70%越えてくるとさすがに欲の方が強くなり始める。利確したい。でもまだ我慢。。せっかく買ったタイミング神がかってたのだから、どうせなら一生配当もらう用にしたい。でも……😣
— ぐー@ひきこもり→ホワイト企業に就職 (@guakw_fx) June 17, 2020
また別のときには、決済のときにミスをしました。そのことについて詳しくは下の記事に書いてますので、良ければどうぞ。
11年間で感情的・理論的の両方のトレードを経験してきましたが、最近でもこんなかんじです。。
デイトレードやスキャルピングをメインにしている方は、一日に何度もこうした局面を経験してるわけですから、自分のトレードルールに則り、淡々とトレードできる方のスキルはもちろん、そのメンタルも本当に凄いと思います。
私もデイトレとスキャルピングだけで数千回トレードしましたが、どうしても感情が荒れていました。
分かっていても実行するのは難しいです。
ここは試行錯誤しながら経験を積んでいくしかありません。
また、配当狙いの株の売りどきの考え方は今回とはちょっと違います、よければ読んでみてください。
今回の記事で読んでくださった方の損切りと利益確定のポイントのご参考になれば幸いです。

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