「トヨタ自動車の株って、やっぱり良いのかな?でも、1株が高いし、今から買っても遅いかも…」
投資を始めたばかりの人なら、一度はそう考えたことがあるかもしれません。
確かに、トヨタ自動車は日本を、いや世界を代表する超優良企業です。しかし、私たちが注目すべきは、その巨大な船を支える、強靭で高収益な「仲間たち」の存在です。
こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
実は、トヨタグループには、トヨタ自動車本体に勝るとも劣らない、優れた経営基盤と高い株主還元意識を持つ「お宝銘柄」が数多く存在します。
この記事では、20代〜30代の投資初心者に向けてトヨタグループの高収益・好配当企業をご紹介します。
なぜ今、「トヨタグループ」に注目すべきなのか?
まず、なぜトヨタグループに注目するのか、その理由を3つのポイントで解説します。
1. 圧倒的な「トヨタ生産方式(TPS)」の浸透
トヨタの強さの源泉は、言わずと知れた「トヨタ生産方式(TPS)」です。
これは「ムダ・ムラ・ムリ」を徹底的に排除し、生産効率を極限まで高める考え方。そして、このDNAはグループ全体に色濃く受け継がれています。
つまり、グループ企業は「トヨタ基準」という世界最高峰の品質・コスト意識を常に求められ、それに必死で応え続けることで、自然と筋肉質な経営体質になっているのです。
これは、日本において他の企業グループにはない、圧倒的な競争優位性と言えるでしょう。
2. グループ全体で未来の「CASE」に対応
自動車業界は今、「CASE(ケース)」と呼ばれる100年に一度の大変革期を迎えています。
- Connected(コネクテッド)
- Autonomous(自動運転)
- Shared & Services(シェアリング/サービス)
- Electric(電動化)
この巨大な技術革新の波に、1社だけで対応するのは非常に困難です。
しかし、トヨタグループは、各分野で世界トップクラスの技術を持つ企業が連携し、グループ全体でこの変革に立ち向かっています。
例えば、自動運転の頭脳となる半導体は「デンソー」、電動化の心臓部である電池は「プライムアースEVエナジー」や「豊田自動織機」といったように、グループ内で未来の車の重要部品をほぼ全てまかなえる体制が整っています。
この総合力が、将来にわたる成長の確固たる土台となります。
3. 安定した財務と株主還元の文化
トヨタグループの企業は、総じて財務基盤が安定しています。
自己資本比率が高い企業が多く、これは借金が少なく、倒産しにくい「守りの強さ」を意味します。
そして何より嬉しいのが、株主への還元意識が高いこと。安定して配当金を出し、さらに業績に応じて配当を増やしてくれる「増配」を行う企業が多いのも、このグループの大きな魅力です。
私のような高配当株投資家にとっては、まさに宝の山と言えます。
【厳選3銘柄】トヨタを支える「隠れ高配当株」
お待たせしました!それでは、①高収益性、②高い配当利回り、③財務健全性で選んだ、トヨタグループのお宝銘柄を3つ紹介します。
(※株価や配当利回りは2025年11月時点のものです。実際に投資する際に最新の数値をご確認ください。)
1. 株式会社デンソー (6902) – 技術で未来を創る巨人
| 項目 | 数値 |
| 株価 | 2,100円 |
| 配当利回り | 3.0% |
| ROE(自己資本利益率) | 11% |
| 自己資本比率 | 60.2% |
最初にご紹介するのは、自動車部品メーカーで世界トップクラスのシェアを誇るデンソーです。
もはや単独でも十分なほどの有名企業ですが、その実力はトヨタグループの中でも群を抜いています。
デンソーの強みは、なんといってもその技術開発力。特に、これからのEVや自動運転に不可欠なパワーエレクトロニクス製品や高性能な半導体の分野で、世界をリードしています。
私がデンソーに注目する最大の理由は、収益性の高さです。
ROE(自己資本利益率)は、株主が出したお金を使ってどれだけ効率的に利益を上げているかを示す指標ですが、日本企業では8%を超えれば優良と言われる中、デンソーは常に高い水準を維持しています。
配当利回りも3%とそこそこ魅力的で、連続増配の実績もあります。
まさに「成長性」と「安定配当」を両立した、ポートフォリオの中核に据えたい銘柄の一つです。私自身も、CASEという大きな潮流の中で、同社の技術力は今後ますます重要になると考えています。
2. 株式会社豊田自動織機 (6201) – トヨタの源流にして多角化の雄
| 項目 | 数値 |
| 株価 | 16,900円 |
| 配当利回り | 2.2% |
| ROE(自己資本利益率) | 4.8% |
| 自己資本比率 | 51.5% |
トヨタグループの創始者、豊田佐吉が創業した、まさにグループの源流ともいえる企業がこの豊田自動織機です。
「織機」という名前から繊維機械のイメージが強いかもしれませんが、それは一面に過ぎません。
実は、倉庫などで荷物を運ぶフォークリフトでは国内シェアNo.1!さらに、車の心臓部であるエンジンやカーエアコン用コンプレッサーでも圧倒的な強さを誇ります。
私がこの銘柄に魅力を感じるのは、その事業の多角化による安定性です。自動車関連事業が好調なのはもちろん、世界中の物流を支える産業車両事業が収益の柱としてしっかり機能しているため、景気の波に非常に強い。
現在株価が上がったため、現時点での配当利回りは高配当とは言えない数値になっていますが、落ち着けばまた高配当と言える水準になるでしょう。
配当も長期にわたり安定しており、少しずつ増配を続けています。
一つの事業に依存しない「ディフェンシブ(守りの)銘柄」として、私たちの資産を下支えしてくれる頼もしい存在になるでしょう。
景気変動に強い事業ポートフォリオは、長期的な資産形成の土台として非常に心強い存在です。
3. アイシン (7259) – 変革で輝きを増す実力派
| 項目 | 数値 |
| 株価 | 2,770円 |
| 配当利回り | 2.3% |
| ROE(自己資本利益率) | 6.1% |
| 自己資本比率 | 46.0% |
最後にご紹介するのは、オートマチックトランスミッション(AT)で世界トップクラスのシェアを持つアイシンです。
アイシンは数年前まで、電動化の波に乗り遅れるのではないか、という懸念がありました。
しかし、近年は経営改革を断行し、EV向けの駆動装置「eAxle(イーアクスル)」の開発に注力。見事に変革期を乗り切る力を見せつけています。
実世界でのこういう「逆境からの復活ストーリー」って面白いですよね。ピンチをチャンスに変える力がある企業は、長期的に見て非常に強い。
こちらも現在株価が上がったため、現時点での配当利回りは高配当とは言えない数値になっていますが、経営改革が実を結び、収益性がさらに向上すれば、今後の増配も大いに期待できます。
株価が割安な水準で仕込んでおきたい、「将来の化ける可能性」を秘めた銘柄と言えるでしょう。
経営改革への強い意志が見えるため、個人的には今後の株価上昇に期待している銘柄です。
投資する前に、これだけは知っておいてほしい注意点
ここまで魅力的な銘柄を紹介してきましたが、もちろん投資に「絶対」はありません。最後に、投資する上での注意点を2つお伝えします。
1. 自動車業界全体のリスク
世界トップクラスのトヨタグループといえども、景気や為替の変動といったマクロ経済の影響を大きく受けます。記憶に新しい「トランプ関税」では大騒ぎでしたよね。
例えば、円高が進むと輸出企業の収益は圧迫されますし、世界的な不況で車の販売台数が落ち込めば、グループ全体の業績に影響が出ます。
また、EVシフトの加速や、異業種からの新規参入による競争激化もリスク要因です。業界のニュースにはアンテナを張っておきましょう。
2. 分散投資を忘れずに
「トヨタグループは安泰だ!」と思って、資産の全てを関連銘柄に集中させるのは非常に危険です。
これは投資の基本中の基本ですが、「卵は一つのカゴに盛るな」という格言を絶対に忘れないでください。
トヨタグループの銘柄をいくつか持ちつつも、全く異なる業種(例えば、通信、食品、医薬品など)の銘柄や、全世界の株式に投資できるインデックスファンドなどを組み合わせて、リスクを分散させることが、長期的に資産を築く上では重要な戦略です。
まとめ:最強軍団の一員になろう!
今回は、我らが日本が誇る世界トップクラスのメーカー、トヨタ自動車を支える、高収益・好配当な「お宝銘柄」について深掘りしてきました。
- デンソー: 技術力で未来を切り拓く、成長と安定のハイブリッド銘柄。
- 豊田自動織機: 多角化経営で揺らがない、ディフェンスの要。
- アイシン: 変革を力に変える、復活銘柄。
これらの企業は、トヨタという巨大な船の一部であると同時に、それぞれが独立した世界トップクラスの実力を持っています。
投資を始めたての頃は分かりづらいかもしれませんが、有名企業の株を買うだけが、株式投資ではありません。
その裏側で、力強く活躍する優良企業を見つけ出し、その成長を応援しながら、配当金という果実を受け取る。これも、株式投資の醍醐味だと私は思っています。
この記事が、資産形成の新たな一歩を踏み出す、きっかけにちょっとでもなれば嬉しいです。
一緒にがんばっていきましょう!
「でもやっぱり投資って難しそう…」と一歩踏み出せずにいませんか?
最初の一歩は、難しい本より、まずはマンガで楽しく学ぶのが私のおすすめです。

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