こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
今回のテーマは貯金100万円達成した次のアクションについてです。
貯金達成感と同時に、こんな風に思っていませんか?
- 「100万円貯まったけど、このままずっと銀行に置いておくだけでいいのかな…?」
- 「将来のことを考えると不安だけど、投資はなんだか怖い…損したらどうしよう…」
- 「NISAとかiDeCoとか、言葉は聞くけど、何が何だかサッパリわからない…」
この記事で、投資への「怖い」「難しい」といったイメージを、「これなら自分にもできそう!」と感じていただく参考になれば嬉しいです!
STEP1:なぜ「銀行預金だけ」では危険なのか?【残酷なデータ】
まず、目を背けてはいけない数字の話をします。
それは、「何もしなければ、大切な100万円の価値は、確実に減っていく」という事実です。
「え、どういうこと?銀行に預けてるんだから減るわけないじゃん!」
そう思いますよね。
犯人は「インフレ」と「低金利」です。
①インフレでお金の価値が下がる現実
インフレとは、モノの値段が上がって、逆にお金の価値が下がること。
総務省統計局が発表している「消費者物価指数」を見てみましょう。例えば、2024年の年間上昇率は2%を超えています。
日本政府と日本銀行は、安定的に年間2%のインフレを目指しています。
ずーーーっとデフレ(インフレの逆)だった日本で、今後もインフレが継続するかは分かりませんが、仮に、このペースが続くと仮定しましょう。
すると、大切な100万円の「購買力(買えるモノの量)」、つまり価値はどうなるでしょうか?
今の100万円の価値は、
- 10年後には約82万円に。
- 20年後には約67万円に。
- 30年後には約55万円に。
(※年2%ずつ価値が減少した場合の計算)
額面は100万円のままでも、30年後には買えるモノが半分近くになってしまうのです。
これが、何もしないことの最大のリスクになります。
②銀行預金では全く増えない現実
では、銀行に預けておけば安心でしょうか?
日本銀行のデータによると、2025年6月現在、メガバンクの普通預金金利は年0.02%程度です。
100万円を1年間預けても、増えるお金は…
1,000,000円 × 0.0002 = 200円
税金を引かれたら、さらに少なくなります。
インフレ率が2%なのに、金利が0.02%ということは、実質的には毎年1.98%ずつお金の価値が減っているのと同じことです。焼け石に水ですね。
だからこそ、私たちはインフレから資産を守り、さらには育てていくために「お金にも働いてもらう」、つまり「資産運用」という次のステップに進む必要があるのです。
STEP2:投資「怖い」を「楽しい」に変える3つの鉄則
「データで言われると、いよいよヤバいのは分かった。でも、やっぱり怖い…」
今からお伝えする「3つの鉄則」は、金融庁もその有効性を認めている、投資の世界の王道であり、最強の防御術です!
鉄則①:長期・積立・分散「時間を味方につける魔法」
金融庁のNISA特設ウェブサイトでも、資産形成の基本的な考え方として紹介されているのが、この3つです。
- 長期:長い時間をかけて育てる
株価は短期的には上がったり下がったりを繰り返します。でも、世界経済全体は、長い目で見れば右肩上がりに成長してきました。10年、15年、20年という長いスパンでどっしり構えることで、一時的な値下がりを乗り越え、資産の成長を待つことができます。 - 積立:コツコツ買い続ける
一度に大金を投資するのではなく、「毎月3万円」のように決まった金額を定期的に買い続けるのが「積立投資」です。
値段が高いときは少なく、安いときは多く買うことができるため、平均購入単価を自然と下げられます(ドルコスト平均法)。感情に左右されず、淡々と続けられる再現性の高い戦術です。 - 分散:一つのカゴに卵を盛らない
投資対象を一つの国や一つの会社に集中させると、そこが不調になったときに大きなダメージを受けます。
国や地域(日本、アメリカ、全世界など)、資産の種類(株、債券など)を複数に分けて投資することで、リスクを和らげ、安定したリターンを目指せます。
この3つを組み合わせることで、投資は「怖いギャンブル」から「データに基づいた手堅い資産形成」へと姿を変えるのです。
鉄則②:生活防衛資金は絶対に確保せよ!「心のセーフティネット」
これは超重要です!
貯まった100万円の全額を投資に回してはいけません。
まず最初に確保すべきは、「生活防衛資金」です。
これは、病気やケガ、失業など、万が一の事態が起きても、生活を維持するためのお金のこと。
目安は、生活費の3ヶ月分~1年分です。
もし毎月20万円で生活しているなら、60万円~240万円が生活防衛資金の目安になります。
このお金があるという事実が、「何があっても生活は大丈夫」という心の余裕を生み、株価が暴落したときにも冷静な判断を可能にしてくれます。
鉄則③:投資は「余剰資金」で!「なくなってもOK」の精神
生活防衛資金を確保して、それでも残ったお金。これが「余剰資金」です。
投資は、この余剰資金の範囲内で始めるのが鉄則。極端な話、「最悪、このお金がなくなっても生活もメンタルも揺るがない」と思えるくらいの金額で始めるのが、精神衛生上とても良いです。
STEP3:具体的な「100万円ポートフォリオ」戦略
さあ、いよいよ100万円をどう配分していくか、具体的な作戦会議です。
3つのプランを紹介しますので、自分はどれに近いか、考えてみてくださいね。
プランA:超・安定志向プラン(リスク:★☆☆)
「投資は初めてでとにかく怖い。まずは慣れるところから始めたい」という人向け。
- 生活防衛資金(現金):70万円
- 投資資金:30万円
まずは、資産の大部分を現金で確保し、安心感を最優先します。
投資する30万円は、「新NISA」の「つみたて投資枠」(年間120万円まで)を活用するのがベストです。
全世界株式(オール・カントリー)や米国株式(S&P500)に連動するインデックスファンドが大人気です。
これを毎月2.5万円ずつ、1年間かけて積み立てていきます。
これなら、リスクを抑えながら、世界経済の成長の恩恵を受けることができます。
※ざっくり解説「新NISA」とは?
2024年から始まった、国が作った「投資で得た利益が一生涯非課税になる」という超お得な制度。生涯で使える非課税枠は1,800万円。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座を使えばそれがゼロになります。使わない手はありません!
プランB:バランス重視プラン(リスク:★★☆)
「リスクは抑えたいけど、ある程度リターンも狙いたい」という人向け。
- 生活防衛資金(現金):50万円
- 投資資金:50万円
生活防衛資金をしっかり確保しつつ、投資にも半分を回すプランです。
- つみたて投資枠(インデックス投資):30万円
- プランAと同様に、全世界株式や米国株式のインデックスファンドをコツコツ積み立てて、資産全体の土台を固めます。
- 成長投資枠(高配当株投資など):20万円
- NISAのもう一つの枠「成長投資枠」(年間240万円まで)を使って、「高配当株」に挑戦してみるのも良いでしょう!配当金という「お小遣い」が定期的にもらえるので、投資の楽しさを実感しやすいのが魅力です。最初は日本の安定した大手企業(例えば、連続増配年数が長い企業など)を2~3銘柄、もしくは高配当株を集めたETF(上場投資信託)を買ってみるのが良いでしょう。
土台をインデックスで固め、高配当株で「育てる楽しみ」をプラスする。攻守のバランスが取れたプランです。
プランC:積極チャレンジプラン(リスク:★★★)
これは「若さを武器に、積極的に資産を増やしていきたい!」という人向けです。
- 生活防衛資金(現金):30万円
- 投資資金:70万円
生活防衛資金は最低限確保し、資産の大部分を投資に回して大きなリターンを狙います。
- つみたて投資枠(インデックス投資):40万円
- 成長投資枠(高配当株+成長株):30万円
成長投資枠の中で、高配当株だけでなく、将来大きな値上がりが期待できる「成長株(グロース株)」に一部資金を振り向けるのも面白い戦略です。
STEP4:未来予想図「もし月3万円を投資し続けたら?」【金融庁のシミュレーターを使ってみよう】
「理屈はわかったけど、実際にやったらどれくらい増えるの?」
金融庁のウェブサイトにある「つみたてシミュレーション」を使って計算してみました。
仮に、毎月3万円を積み立てて、想定利回り年5%で運用できたとします。
(※この5%という数字は、世界中の株式に分散投資した場合に歴史的に期待されてきたリターンを少し保守的に見積もったものです。将来の運用成果を保証するものではありません。)
- 10年後:約466万円:(元本360万円 + 利益約106万円)
自分の努力(元本)に加えて、お金が働いてくれた利益が100万円を超えてきます。 - 20年後:約1,233万円:(元本720万円 + 利益約513万円)
元本よりも利益の方が大きくなる「複利」の力が効いてくるフェーズです! - 30年後:約2,497万円:(元本1,080万円 + 利益約1,417万円)
すっかり利益の方が元本を超えましたね。こうして見るだけでも、老後の不安が少し消えてきますね。
このシミュレーションは、金融庁のサイトで誰でも簡単に試せます。ぜひ、自分のプランで計算してみてください。未来がグッと具体的になりますよ。
終わりに
貯金するのもけっして簡単ではなかったかもしれません。
でも、貯金ができてもまだまだ苦しい時代になってしまいました。
貯金ができたら次のステップ、「投資で増やす」ことにぜひチャレンジしてみましょう。
この記事を読んで、「ちょっと、やってみようかな」と思っていただけたなら、嬉しいです。
一緒にがんばって行きましょう!
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