こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
突然ですが、質問です。
あなたの節約、時給いくらですか?
10円安い卵のために、自転車で15分遠いスーパーへ行く。往復30分。あなたの時給が仮に1,500円なら、その行動に750円分の時間コストがかかっています。
10円のために750円を失う。それは、もはや節約ではなく「時間を失う浪費」です。
もし、この話に少しでもドキッとしたなら、この記事を読んでみてほしいです。
かつての私も、まさに「節約の奴隷」でした。半額の食材が明日まで持つか5分悩み、結局買わずに後悔したり、会社の飲み会では「元を取りたい」と飲みまくったり。
そんな生活の果てに、ある日プツンと糸が切れ、高価な洋服を衝動買い。「あんなに頑張ったのに、意味ないじゃん…」と自己嫌悪に陥ったこともありました。
でもこれは、意志が弱いからではないと思います。やり方が間違っているだけ。
私たちは知らず知らずのうちに、お金を節約するために、お金より遥かに貴重な「時間」と「精神力」という資産を浪費しているのです。
この記事は、節約術のリストではありません。節約ですり減った「貯金体力」を回復させ、無理なく、むしろ楽しみながら資産を築くための「思考の筋トレ」と「具体的な手順書」です。
なぜあなたの「貯金体力」はゼロになるのか?
節約に疲れる最大の原因は、「浪費」と「未来への投資」を区別せず、全てを削ろうとすることにあります。
お金の使い道は、3種類に分けられます。
- 消費:生きていくための最低限のお金(家賃、光熱費など)
- 浪費:あとで後悔するお金(ストレスによる衝動買いなど)
- 投資:未来の自分を豊かにするお金(書籍、学び、友人との食事、金融投資など)
真面目な人ほど、「浪費」だけでなく、知らぬ間に「投資」まで削ってしまうのです。
それは未来の自分からの資産の前借りであり、心と未来が貧しくなるのは当然です。
まず、自分にとっての「投資」が何かを知ることから始めましょう。
【1分でできる!価値観発見ワーク】
先月、あなたが1,000円以上払ったものを3つ書き出し、「未来の自分を助けてくれるか?」という質問にYESかNOで答えてみましょう。
- ______(例:友人との飲み会代 5,000円)→ YES or NO
- ______(例:新作ゲームソフト 8,000円)→ YES or NO
- ______(例:英語学習用の書籍 1,980円)→ YES or NO
これに正解はありません。ゲームが仕事の活力を生むなら、それは「YES(投資)」です。
ここで大切なのは、自分が何にお金を使うと心が満たされ、未来が豊かになると感じるか、その価値基準を自覚することです。
そして、その価値基準をさらに明確にするために、次の一歩を踏み出してみましょう。
【現状把握】金額ではなく「感情の家計簿」をつける
まずは1週間、実験してみましょう。家計簿アプリ「マネーフォワード ME」や「Zaim」を使い、支出を記録する際に、メモ欄に感情のマークをつけてみてください。
- 😊(満足):払った金額以上の価値を感じた!
- 😐(普通):必要だったけど、特に感動はない。
- 😥(後悔):これは、正直なくてもよかったな…。
1週間後に「😥」で検索すれば、あなたの浪費の傾向が一目瞭然になります。この「感情データ」こそが、自分だけの最強の家計改善マニュアルです。
私はさらにふみこんで、支出のベストとワーストを毎月記録しています。意外なものがランクインすることもあり、楽しみながら続けています。
「貯金体力」を回復させる思考の筋トレ
自分の価値観が見えてきたら、次はお金との付き合い方そのものを変える「思考の筋トレ」です。
思考筋トレ①:「予算」を「自分への給料」と再定義する
「今月使えるお金はあと〇円…」
この考え方を、今すぐ捨てましょう。
あなたは「自分株式会社」の社長だと考えてみましょう。
毎月の手取りは会社の売上。そこから必要経費を支払い、従業員である「あなた」に給料を払うのです。
【やってみよう!】自分株式会社の給与計算
- 手取り月収(売上): 250,000 円
- 固定費(家賃・光熱費など): 80,000 円
- 先取り投資・貯金(未来への投資): 50,000 円
- 今月の「私」への給料(売上 – 固定費 – 先取り投資・貯金): 120,000 円
どうでしょう?「12万円しか使えない」ではなく、「今月、私は自分に12万円の給料を支払う!」と考えると、お金を使うことへの罪悪感が消え、自分が主体的にコントロールしている感覚が生まれませんか?
先取り投資・貯金を済ませているのがポイントです!
思考筋トレ②:「一点“非”節約主義」で精神的安定を確保する
全てを我慢すると心が折れます。たった一つだけ「これだけは絶対に我慢しない」という聖域を作りましょう。
ちなみに私の聖域は、「1日中エアコンつけっぱなし」です。これを我慢して「ちょっと暑い…」「ちょっと寒い…」とモヤモヤするくらいなら、つけっぱなしにして平穏な状態をつくります。寒暖差で風邪もひきづらくなるし、寝起きも最高の気分でスタートを切れます。
これは私にとって、生産性を爆上げしてくれる、費用対効果最高の「投資」です。もちろん健康面にとっても。
あなたにとっての聖域は何ですか?
週に一度のラーメンでも、好きな作家の新刊でも構いません。それが、長期戦を戦い抜くための最強の精神安定剤になります。
もう我慢しない。意志力ゼロで資産が増える「自動化」の手順書
思考が変わったら、最後は行動です。意志の力に頼ってはいけません。
疲れていても自動的にうまくいく「仕組み」を作りましょう。
ステップ1:給与口座を「仕分けハブ空港」にする
給料日が来たら、スマホの銀行アプリで5分だけ作業します。
給料が振り込まれるメインバンクとは別に、「住信SBIネット銀行」や「楽天銀行」の口座を作りましょう。どちらもスマホで完結し、「定額自動入金サービス」が手数料無料で使えます。
アプリで「毎月27日に、メインバンクから5万円をこの口座に入金する」と一度設定するだけ。
これで、私たちの意志とは無関係に、毎月5万円が自動で“避難”され、強制的に貯まっていきます。もう、「今月も使いすぎた…」と後悔することはありません。
ステップ2:NISAで未来の種をまく
自動で避難させたお金の一部で、未来の自分のために「種まき」を始めましょう。それが新しいNISAです。
証券口座(楽天証券やSBI証券が人気です)を開設し、例えば「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のような、全世界の成長にまるっと投資できる投資信託を、まずは月々5,000円からでも積み立て設定してみるのが良いでしょう。
これは、世界経済という名の畑に、毎月自動で種をまき続けるようなもの。すぐに芽は出ませんが、5年、10年と続けるうちに、あなたの知らないところで資産が育っていく感覚は、節約の苦しさを吹き飛ばす新しい喜びに変わります。
【非課税で増やす】NISA・iDeCoで賢く節税の記事を見る
最後に:自分の人生を取り戻すために
節約疲れから解放された自分を想像してみてください。
スーパーの値引きシールを血眼で探していた時間は、趣味に熱中する時間や大切な人と笑顔で話す時間に変わります。
お金の不安で眠れなかった夜は、新しいスキルを学ぶワクワクした時間に変わります。
「我慢しなきゃ…」という呪縛から解き放たれ、自分が心から「楽しい」と思えることにお金と時間を使えるようになるのです。
お金を上手く使いこなし、人生を豊かに彩る最高のパートナーにしていきましょう!


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