今回は『「幸せをお金で買う」5つの授業』という本を紹介します。
私は投資好きで、「どうせ使うなら投資に回そう!」と思ってしまうような人間です。
年100万円以上節約しているので、お金を使うことはどちらかというと”悪”。
気づいたら、あんまりお金を使った経験で幸せを感じたことってあまりなかったです。。
(なんなら損してばっか・・・涙)
最近は貯金もある程度できてきたので、「どういうふうにお金を使えばいいんだろう・・・」と悩んでいました。
そんなときに読んだのが本書です。
- 「どういうふうにお金を使えばいいんだろう・・・」
- 「どうせなら、いいお金の使い方がしたい」
- 「昔から○○をやりかたかったけど、全然できてない」
- 「節約、貯金、投資。資産形成のためとはいえ、ちょっとしんどいな・・・」
- 「いや、自分はもうすでに、幸福になるようにお金使ってるし・・・」
「昔から○○をやりかたかったけど、全然できてない」って悩み、実はお金の使い方に原因があったのかもしれません。
「いや、自分はもうすでに、幸福になるようにお金使ってるし…」と思ってても、実は誤ってそう思い込んでいる可能性はありませんか?
本書では、科学的な研究に基づいた5つの原則を紹介されています。
けっして大きなお金の話ではなく、「1000円の使い道を○○に変えてみたら?」というスケールの話もあるので、取組みやすいです。
さっそくですが、本書では紹介されている5つの原則がこちらです。
- 経験を買う
- ご褒美にする
- 時間を買う
- 先に支払って、あとで消費する
- 他人に投資する
読んで字のごとく、といったかんじでシンプルですね。
科学的な研究に基づいた原則ですが、本書では分かりやすく紹介してくれていて大変助かりました!
この本を読んだ価値があったと感じた部分【厳選5ヵ所】
この本を読んだ価値があったと感じた部分が5つありました。
- 物ではなく、経験を買いましょう
- お金を使って変えるべきこと3つ
- お金と時間の使い方
- やりたかったことにお金を使えない理由
- 幸福の追求は逆効果
※言い回しは本書の通りではありません。
1.物ではなく、経験を買いましょう
原則1つめの「経験を買う」の部分になります。
物より経験にお金を使った方が満足度が高いという研究結果があるそうです。
さらに、物でも経験にフォーカスした買い物は良いそうです。
たとえば初めて食べる物とか。
「そんなの捉え方次第じゃないの?」と思いますが、その通り。
捉え方が大事。
要するに、物にお金を使うとしても、意識は経験にフォーカスされていると幸福度が上がります。
2.お金を使って変えるべきこと3つ
原則3つめの「時間を買う」の部分になります。
お金を使って変えると良い結果になると研究結果からわかっているのが、次の3つ。
- 通勤
- テレビを見る
- 友人や家族と過ごす
通勤片道1時間だと、失業と同じくらい強い負荷だそうです。
通勤時間が長くなるほど、幸福度は低くなります。
テレビを見るのは意外と幸福度は低く、散歩とかの方が良いんだとか。
たしかにちょっと近所をぶらぶらして、日光や風に当たるだけでも気分良くなりますよね。
3.お金と時間の使い方
引き続き、原則3つめの「時間を買う」の部分になります。
「2.お金を使って変えるべきこと3つ」で見てきたように、お金の使い方は、時間の使い方に大きく影響します。
そこで、お金と時間の使い方をまとめると下記のようになります。
お金の使い方を考えると、時間の使い方を考える
時間の使い方を考えると、幸福や満足を促進する行動を取る
「お金をどう使うか?」を考えるときは、「時間をどう使うか?」を考えるのがコツになりそうだと思いました。
時間はお金より大事
ということですね。
4.やりたかったことにお金を使えない理由
原則4つめの「先に支払って、あとで消費する」の部分になります。
「現金をもらうと、きっと、楽しいことに使うよりも、必需品を買ってしまうと思うんです。」
ハッとしました。まさにこれに陥ってしまってました。
「なぜこうなるのか?」も明らかになっているようです。
人は遠い未来を抽象的にながめるとき、こんなことをしたらきっと素晴らしいだろうと考えます。ところが、近い未来について考えるときには、実行可能かどうかに重点を置いてしまう傾向があります
ここ。この部分だけでも、この本を読んだ価値がありました。
めちゃくちゃ思い当たる節があります。
- 「今度旅行でも行きたいな」
- 「今度キャンプしてみたいな」
- 「今度日帰りで○○に行ってみたいな」
- 「今度の土日は・・・」
結局行かずに、ふだんの日常。。。
「じゃ、どうしたらいいの?」という疑問には、先払いが良いそうです。
数ヶ月前とかに、旅行の申し込みをしてしまって、予約しておくと理想的な使い方ができるようです。
もう支払ってるので、行くしかないですよね。
さらに先払いのメリットとして、買い物やサービスを受けたときにすぐ支払うより、その前か後で少し時間をおいて支払う方が、トータルの幸福度が高くなると研究で判明しているそうです。
いいこと尽くしですね!
5.幸福の追求は逆効果
素晴らしいというほどではないけれど、そこそこよい音楽を聴きながら、できるだけ幸福だと感じるようにしてくださいと言われた人々は、何も指示されなかった人々よりも、幸福を感じないと答えたのです。
こうなると、「常にポジティブに考えよう」はむしろダメみたいですね。
幸せを求めすぎても良くないようです。
まとめ
改めて、本書で紹介されている科学的な研究に基づいた5つの原則がこちらです。
- 経験を買う
- ご褒美にする
- 時間を買う
- 先に支払って、あとで消費する
- 他人に投資する
特に本書で「読んでよかった」と実感したポイントは次の5つでした。
- 物ではなく、経験を買いましょう
- お金を使って変えるべきこと3つ
- お金と時間の使い方
- やりたかったことにお金を使えない理由
- 幸福の追求は逆効果
やりたかったこと、楽しみにしていることほど、早め早めにスケジュールを組んでお金を支払ってしまっておく!!
最低限これだけでも心がけていこうと思います。
この手の本は正直、私には意識高すぎることが書かれたものが多く、なかなか自分の肌に合わなかったのですが、本書はこんな私でもスッと内容が入ってきました。
今回紹介しきれなかった部分も多く、まだまだ学ぶところが多い良書でした。
年に何回か読み返して、自分にとって理想的なお金の使い方ができているかチェックしていこうと思います!
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