この記事では
- そもそもiDeCoって何?
- どんな人が使えるの?
- どうやって始められるの?
という点について、会社員の私がiDeCoを始めた時を例に説明していきます。
- 「これからiDeCoやってみようかな」
- 「iDeCo始めるにはどんなかんじなんだろう?」
という方は、一度読んでみてください。
今回の概要
最初に今回の概要を紹介します。
- iDeCoとは、自分で自分の年金をつくる制度
- 原則20歳から60歳の人全員が加入できる
- 始めるには、まずは資料請求する
- 2種類の申込み書を返送して iDeCoスタート
以上です。では、それぞれ見ていきましょう。
iDeCoとは、自分で自分の年金をつくる制度
iDeCo(イデコ)は、自分で申し込んで、自分で自分のお金を運用して、自分の年金をつくっていく制度です。
いわゆる、個人型確定拠出年金というものです。年金制度の1つになります。
原則20歳から60歳の人全員が加入できる
「どんな人が使える制度なのか?」というと、見出し通り、原則20歳から60歳の人全員が加入できます。
拠出額の上限など、詳しくは、厚労省HPのリンクをこちらに用意したのでご覧ください。
iDeCoの始め方
始め方をまとめました。
- 証券会社に iDeCoの資料請求をする
- 申請書を会社に書いてもらう(会社員の場合)
- 投資先を決める
- 申請書を書く(申請者用)
- 返送
詳しくは後述しますが、 iDeCoを始めるには2つ申請書が必要です。
どちらも資料請求したときに送られてくるので、役所に行ったりする手間はありません。
それぞれ説明していきます。
1.証券会社に iDeCoの資料請求をする
iDeCoを始めようと思ったら、 iDeCoを扱っている証券会社などの金融機関に申込書の請求をします。
金融機関によって、運用できる商品や手数料が違うので、 iDeCoを始めようと思ったら、まずはいろんな証券会社に申込書の請求をするのがおすすめです。
「iDeCoやるかどうか決めてないのに、なんで資料請求するの?」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
理由は、iDeCoをやるとなった場合、できるだけ早くスタートを切るためです。
iDeCoは「毎月○日に投資(拠出)する」というふうに決まっています。
そして、iDeCoを申請してから審査があり、iDeCoでの投資が開始されるまでに数ヶ月かかります。
当然、資料請求してから資料が手元にくるまでも数日かかります。
そのため、数日の違いが一ヶ月分積立てられたかどうかの違いにつながる恐れがあります。
iDeCoは年金制度の1つですが、先月分や先々月分をさかのぼって投資することはできません。
これはつまり、自分の年金の積立ておよび節税面で機会損失をだすことを意味します。
せっかくやるんだったら、メリットをフル活用したいですね。
なので、資料の請求をしてから、投資先商品の比較・検討して、自分に合ったところを探しましょう。
2.申請書を会社に書いてもらう(会社員の場合)
会社員の方の場合、「事業主の証明書(事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書、第2号加入者に係る事業主の証明書(共済組合員用))」という長すぎる名前の書類を会社に記入してもらう必要があります。
これはほとんど会社(人事や総務)が書いてくれるので、自分は特に何もしなくて大丈夫です。
「え、会社に書いてもらわないとダメなの?」と思われた方、がんばって書いてもらってください。私もそうでした。
後ほど紹介する「個人型年金加入申出書」より、こちらを先に行うのは2つ理由があります。
- 自分の正確な拠出額(投資できる額)が分かる
- 書類の完成に日数がかかる場合がある
それぞれ説明します。
iDeCoに限らずですが、年金制度自体ややこしいです。
今回のようにiDeCoをはじめようという場合、自分がどの年金制度に加入していて何に加入していないのか正確に把握していないといけません。
いろいろある年金制度の中で、自分が何に加入しているかで拠出額(投資できる額)が変わるからです。
ここが分からないと書類が書けません。
私自身、自分が何の年金制度に加入していて何に加入していないのか分かりませんでした。なので、拠出額の上限が分からず、悩みました。
そこで、「じゃあ先に、会社に書いてもらおう」と思って会社に提出しました。
会社の人事の方はこの道のプロですから、後日書いてもらった書類をみて自分の年金の加入状況がすぐ分かりました。
2番目の理由ですが、会社の繁忙期だったりすると対応がちょっと遅くなったりするかもしれません。
また、書類のやり取りといっても、自分の勤務先に人事や総務機能がなければ本社まで郵送しなければなりません。当然返送されてくるのにも時間がかかります。
以上のような理由で、これからiDeCoを始めたいけど「自分っていくらiDeCoで使えるんだろう?」という会社員の方には、まず先に会社に書いてもらうのをおすすめします。
3.投資先を決める
iDeCoの投資先は日本はもちろん、先進国や新興国の株式・債権などを扱ったいろんな商品があります。私が見た資料では、最低でも20種類は用意しているところが多かったです。
リスク・リターンなどを考慮の上、ご自身のライフスタイルなどに合わせて決めていきましょう。
ポイントとしては、金額ではなく、パーセント(割合)で考えておくことをおすすめします。
パーセントで考えておくと、自分の拠出額が、思ってたより、多かったor少なかったりしても、すぐ再計算できるからです。
4.申請書を書く(申請者用)
「個人型年金加入申出書」という申請書を書いていきます。
年金番号や投資資金を支払う口座、運用する商品などを記入します。あと押印ですね。
見落としなどさえしなければ、特に問題なく記入できると思います。
5.返送
会社に書いてもらった書類とご自身が書いた書類の2つを返送して、手続き完了です。
あとは審査結果を待つだけです。
審査が無事通れば、 iDeCoライフスタートです。
ただし、審査に数ヵ月かかります。(時期による)
私の時は2ヶ月かかりました。
今回のまとめ
改めて、今回のまとめは下記のとおりです。
- iDeCoとは、自分で自分の年金をつくる制度
- 原則20歳から60歳の人全員が加入できる
- 始めるには、まずは資料請求する
- 2種類の申込み書を返送して iDeCoスタート
ちなみに、iDeCoは先月分など過去分を積立てることはできませんが、国民年金は追納制度があります。


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