こんにちは!ぐーです!
「高配当株投資は減配されないか不安」
「高配当株投資をしていたけれど、減配されてしまい、計画が狂った…」
そんな経験ありませんか?
実は、減配は高配当株投資家にとって避けては通れない課題の一つです。
どんなに素晴らしい銘柄でも、状況次第では配当金が減ってしまうことがあります。
この記事では、減配がどのように投資計画に影響を与えるのか、具体的にシミュレーションを交えて解説します。
減配のリスクを理解し、事前に対策を立てて万が一に備えましょう。
投資の安定感も高めていきましょう!
こんな人におすすめ
この記事は、次のような悩みを持った人におすすめです。
- 減配が投資計画にどんな影響を与えるのか知りたい
- 減配リスクを最小限に抑える方法を知りたい
- 減配が起きても計画を修正する方法を学びたい
減配の基本を押さえよう
まずは「減配」の基本について簡単におさらいしましょう。
減配とは?
減配とは、企業が支払う配当金の金額を減少させることです。
例えば、昨年1株あたり200円の配当金を支払っていた企業が、今年は150円に減らした場合、減配率は25%となります。
減配が起きる理由
減配が起こる理由はさまざまですが、主に次のような要因があります。
- 業績悪化:収益が減少し、配当に回せる余裕がなくなる
- 事業再編:将来の成長投資に資金を振り向けるため
- 景気の影響:不況や外部環境の悪化による収益低下
減配の影響をシミュレーション
それでは、減配が投資計画にどのような影響を与えるのか、具体的なシミュレーションをしてみましょう。
まず先に表を載せておきますね。
ケース1:減配なし
投資年数 | 年間配当金 | 累計配当金 |
1年目〜10年目 | 50万円 | 500万円 |
ケース2:3年目に20%減配
投資年数 | 年間配当金 | 累計配当金 |
1年目〜2年目 | 50万円 | 100万円 |
3年目〜10年目 | 40万円 | 320万円 |
合計 | – | 420万円(▲80万円) |
ケース3:3年目に20%減配、その後5年目にさらに20%減配
投資年数 | 年間配当金 | 累計配当金 |
1年目〜2年目 | 50万円 | 100万円 |
3年目〜4年目 | 40万円 | 80万円 |
5年目〜10年目 | 32万円 | 192万円 |
合計 | – | 384万円(▲116万円) |
それではそれぞれのケースを見ていきましょう!
ケース1:減配が起きない場合
仮に、以下の条件で投資を始めたとします。
- 投資金額:1,000万円
- 配当利回り:5%
- 配当金:50万円/年
この場合、減配が起きなければ、10年間で得られる総配当金は以下の通りです。
50万円 × 10年 = 500万円
ケース2:減配が20%起きた場合
次に、投資3年目に配当が20%減配された場合をシミュレーションしてみます。
- 初年度~2年目:配当金50万円/年
- 3年目以降:配当金40万円/年(20%減配後)
この場合、10年間で得られる総配当金は以下の通りです。
50万円 × 2年 + 40万円 × 8年 = 420万円
減配が起きない場合と比べて、80万円の差が生じることがわかります。
80万円は国民年金と同じくらいの金額なので、失うには大きすぎますね、、、
ケース3:減配が続いた場合
さらに、3年目に20%減配、その後5年目にさらに20%減配されたケースを考えてみましょう。
- 初年度~2年目:配当金50万円/年
- 3~4年目:配当金40万円/年(20%減配後)
- 5年目以降:配当金32万円/年(さらに20%減配後)
この場合、10年間で得られる総配当金は以下の通りです。
50万円 × 2年 + 40万円 × 2年 + 32万円 × 6年 = 384万円
最初のケースと比べて、116万円の差となります。
以上のように、減配は決して看過できないほど収益に影響を及ぼします!
では次に減配リスクへの対応方法についてみていきましょう。
減配リスクにどう対応する?【4つのポイント】
減配の影響を最小限に抑えるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
1. 分散投資を徹底
特定の銘柄に集中投資するリスクを避けるため、業種や地域を分散させましょう。
例えば、通信、ヘルスケア、不動産など、安定収益が期待できるセクターを組み合わせるのがおすすめです。
2. 財務状況を確認する
企業の財務健全性は減配リスクを見極める上で重要です。
具体的には以下の指標をチェックしましょう。
- 配当性向:配当金が純利益に占める割合。60%以下が理想的。
- フリーキャッシュフロー(FCF):企業が自由に使えるお金の流れ。プラスであることが重要。
3. 増配実績のある企業を選ぶ
過去10年間、増配を続けている企業は、減配リスクが低い傾向にあります。
アメリカの配当貴族銘柄(25年以上連続増配企業)などは参考になりますね!
ちなみに日本だと花王(4452)が30年以上連続増配しています!すごいですね!
4. 減配リスクを想定した計画を立てる
投資計画を立てる際には、例えば20%の減配が起きる場合など、最悪のケースもシミュレーションしておきましょう。
減配が発生しても冷静に対処できるようにしておきましょう!
減配を乗り越えた私の経験
私自身の保有銘柄でも過去に減配になったことがあります。
例えば、2020年のパンデミック時、多くの企業が減配を発表しました。
その中でも、ある通信セクター銘柄は50%の減配を行いましたが、事業が回復した後に増配を再開しました。
結果的に、長期保有で株価上昇も加わり、減配の影響をカバーすることができました。
このように、減配が起きても企業の財務基盤や成長力を信じてホールドすることが、結果的に成功につながるケースもあります。
もちろん、株価が回復せず失敗することもあります。
しかし、投資する前にしっかり減配する可能性まで考えたうえで投資すれば、「覚悟」ができます!
まとめ
減配は高配当株投資家にとって避けられないリスクですが、事前の備えと冷静な対応で大きなダメージを防ぐことができます。
この記事で具体的なシミュレーションを通して減配の影響を示しましたように、投資計画を立てる際には、常に最悪のケースも想定しておくことが重要です。
配当収入を長期的に楽しむために、減配リスクを理解し、バランスの取れた投資を実践していきましょう!
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