今回ご紹介するinput()関数を活用すると、プログラムへ一方的に命令を出すだけでなく、こちらの入力内容に応答させることができるようになります。
これだけで、プログラミングは一気に「自分だけの便利な道具作り」に変わります。さっそく見ていきましょう!
input()関数とは?(PCへの質問状)
input()関数は、一言で言うと「ユーザーからの入力を待機する」命令になります。
Excelで言えば、空白セルへのデータ入力を待っている状態と同じです。
使い方はとてもシンプル。以下のコードをコピーして、実行してみてください。
# 名前を聞いて、挨拶を返すプログラム
name = input("あなたのお名前は? >> ")
print(name + "さん、こんにちは!")
実行すると、画面に「あなたのお名前は? >>」と表示されて、カーソルが点滅しますよね?
そこであなたの名前を入れてEnterキーを押してみてください。
パソコンから挨拶が返ってきたと思います。
わずか2行のコードですが、立派な対話型プログラムの完成となります。
【重要】初心者が直面しやすい「数字の罠」
ここで、初心者がよく嵌まる「落とし穴」があります。あらかじめ知っておくことで、予期せぬエラーによる挫折を防ぐことができます。
input()関数で受け取ったデータは、すべて「文字(文字列型)」として扱われる仕様になっています。
例えば、「100」と入力しても、コンピュータはそれを「数字の100」ではなく、「文字としての100(イチゼロゼロという記号)」として認識します。
そのため、そのまま数値計算を行おうとするとエラーが発生します。
× 失敗例:
number = input("数字を入れて:")
print(number + 10)
# TypeError: 文字列型に数値を足し算することはできません
この問題を解決するためには、int()関数を使用して「文字列を整数型へ変換(型変換/キャスト)」する処理が必要になります。
応用:簡易「消費税計算ツール」の作成
では、ここまでの知識を活用して、実用的なミニツールを作成してみましょう。
「税抜価格」を入れると、「税込価格」を計算してくれるツールです。
〇 完成コード (コピペOK):
print("--- 消費税計算ツール ---")
# 1. 入力を受け取る(まだ文字の状態)
price_input = input("税抜価格を入力してください >> ")
# 2. 文字を整数に変換する
price = int(price_input)
# 3. 計算する(消費税10%)
tax_included = price * 1.1
# 4. 結果を表示する(見やすいよう整数に変換)
print(f"税込価格は {int(tax_included)} 円です。")
いかがでしょうか?
「入力」→「変換」→「計算」→「出力」。この4つの基本ステップは、大規模で複雑なシステムでも基本となる設計です。
この流れを理解して記述できれば、単にコードを書き写す段階を卒業し、「仕組みを作る人」への第一歩を踏み出しています。
ぜひこのinput()関数を活用し、身の回りのちょっとした計算や作業の自動化に挑戦してみてください!
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