こんにちは!ぐーです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
- 「高配当株投資、始めてみたい!」
- 「VYMっていうETFがいいって聞くけど、本当なのかな?」
- 「もし、リーマンショックみたいな暴落が来て、配当金がなくなったらどうしよう…」
こんな不安で胸がモヤモヤして、なかなか最初の一歩を踏み出せないでいるのではないでしょうか?
そもそも「VYM」って、何だっけ?(おさらい)
本題に入る前に、少しだけVYMのおさらいをしましょう。
「もう知ってるよ!」という方は、次の章まで飛ばしていただいて大丈夫です!
VYMをものすごく簡単に言うと、「アメリカを代表する優良企業の中でも、特に配当金をたくさん出してくれる会社だけを集めた、お得な詰め合わせパック」みたいなものです。
正式名称は「バンガード・米国高配当株式ETF」。
バンガード社という、世界的に超有名な資産運用会社が提供しているETF(上場投資信託)の一つですね。
普通、株を買うときは「トヨタ」とか「ソニー」とか、一社ずつ選びますよね。でもVYMを一つ買うだけで、マイクロソフトやジョンソン・エンド・ジョンソン、エクソンモービルといった、約400社もの超優良企業に、自動的に分散投資してくれるんです。
これって、すごくないですか?
どの会社が将来伸びるかなんて完璧にはわからないから、いろんな会社に幅広く投資しておくのが一番安全ですよね?VYMは、それを自動でやってくれる商品なんです。
VYMの3つの魅力
- 高配当: 名前の通り、配当利回りが高い企業が集まっているので、3ヵ月に1回、定期的にたくさんの配当金(企業の利益の分配金)がもらえます。
- 分散投資: 約400社に分散されているので、もし一つの会社の業績が悪くなっても、他の会社がカバーしてくれます。倒産リスクも極めて低いです。
- 低コスト: 経費率(手数料)が年率でたったの0.06%!100万円投資しても、年間の手数料はたったの600円です。これは本当に驚異的な安さです。
どうでしょう? VYMがたくさんの投資家から愛されている理由が、少しわかっていただけたでしょうか?
VYMの配当金は本当に安定しているのか?過去のデータで検証!
百聞は一見に如かず。まずは、VYMが設定された2007年からの、過去15年以上の年間配当金(1株あたり)の推移をご覧ください。
【VYMの年間配当金(1株あたり)推移】
年 | 年間配当金(ドル) | 前年比増減率 | 備考 |
2007 | $1.41 | – | |
2008 | $1.52 | +7.8% | リーマンショック発生 |
2009 | $1.18 | -22.4% | リーマンショックの影響 |
2010 | $1.29 | +9.3% | |
2011 | $1.57 | +21.7% | |
2012 | $1.81 | +15.3% | |
2013 | $2.01 | +11.0% | |
2014 | $2.26 | +12.4% | |
2015 | $2.34 | +3.5% | |
2016 | $2.41 | +3.0% | |
2017 | $2.55 | +5.8% | |
2018 | $2.83 | +11.0% | |
2019 | $3.01 | +6.4% | |
2020 | $3.04 | +1.0% | コロナショック |
2021 | $3.25 | +6.9% | |
2022 | $3.43 | +5.5% | |
2023 | $3.47 | +1.2% |
(注:配当金のデータは各種金融情報サイトを基に作成しており、分割等を考慮した調整後の数値と異なる場合があります。傾向を掴むための参考値としてご覧ください。)
さあ、このデータを見て、何を感じましたか?
「2009年に22%も減ってるじゃないか!怖い!」
そう思いましたか?
2009年には、100年に一度と言われた金融危機「リーマンショック」の影響で、確かに配当金は減少しました。
でも、本当に大切なのはその先です。
注目すべき3つの「真実」
- 驚異的な回復力と、その後の成長
確かに2009年に減配はありましたが、その翌年2010年にはすぐにプラスに転じ、その後は一度も減配することなく、13年以上も増配を続けているのです!(※厳密には増減はありますが、年間トータルでは増加傾向)
2009年に減配する前の水準($1.52)を回復したのは、わずか2年後の2011年($1.57)です。そして2023年には$3.47と、リーマンショック前の2倍以上にまで成長しています。
これは、VYMが投資している企業がいかに強靭なビジネス基盤を持っているかの証明です。不況で一時的に業績が落ち込んでも、すぐに立ち直り、さらに成長していく力を持っているのです。 - コロナショックを「増配」で乗り越えた
もう一つ、注目すべきは2020年です。
世界中がパンデミックに陥り、経済活動がストップした「コロナショック」。多くの企業が業績不振に苦しみました。しかし、VYMの配当金はどうでしょう?
なんと、前年比プラス1.0%と、わずかですが「増配」で乗り切ったのです。
世界的な大混乱の最中でも、しっかりと私たち投資家に配当金を届けてくれた。この事実は、VYMが持つ安定性の何よりの証拠と言えるのではないでしょうか。これって、本当にすごいことだと思いませんか? - 長期的な「右肩上がり」の美しさ
短期的な視点で見れば、2009年の減配は怖い出来事だったかもしれません。
しかし、このグラフ全体を眺めてみるとどうでしょう?
多少のデコボコはありながらも、全体として美しい右肩上がりの曲線を描いているのがわかりますよね。
これこそが、私たちがVYMに投資する最大の理由です。
私たちは、来月や来年の配当金だけを当てにしているのではありません。5年後、10年後、20年後と、この美しい右肩上がりの成長の恩恵を受け続けることを目指しているのです。
ちなみに、今回はVYMの配当金に注目していますが、株価も同じく右肩上がりです!
なぜVYMの配当金は、こんなにも安定しているのか?
データを見て安心したところで、次に「なぜ?」を考えてみましょう。理由がわかれば、安心は「確信」に変わります。
理由は大きく3つあります。
- 厳選された「高収益」な大企業
VYMは、ただ配当利回りが高いだけの企業を集めているわけではありません。今後も安定して配当を出し続けられると期待される、財務が健全で収益力の高い大企業を厳選しています。景気変動の波にも耐えられる、体力のあるエリート集団なのです。 - 最大級の「分散」によるリスクヘッジ
先ほども触れましたが、VYMは約400社もの企業に分散投資しています。セクター(業種)も金融、ヘルスケア、生活必需品、エネルギーなど、バランスよく分かれています。
一つの業種が不調でも、他の好調な業種がカバーしてくれる。この鉄壁の守備力こそが、VYMの安定性の源泉です。 - 定期的な「銘柄入れ替え」による新陳代謝
VYMは、年に一度、構成銘柄の見直しを行っています。業績が悪化して配当が期待できなくなった企業は外し、新しく基準を満たした元気な企業を組み入れます。
この「新陳代謝」があるからこそ、VYMは常に健全でパワフルな状態を保ち続けられるのです。
まとめ:不安の先へ踏み出そう
今日は、VYMの配当金の安定性について、過去のデータをもとに検証してきました。
- VYMはリーマンショックで一時減配したが、その後V字回復し、10年以上も成長を続けている。
- コロナショックという未曾有の危機ですら「増配」で乗り越えた実績がある。
- その安定性は「優良企業への厳選投資」「徹底された分散」「定期的な新陳代謝」によって支えられている。
この記事を通してVYMの過去の力強い歩みを知っていただけたと思います。
もしVYMの配当金が入ってきたら、そのお金で何をしますか?
- 年に一度、大切な人とちょっと豪華なディナーに行く。
- ずっと欲しかった趣味の道具を買う。
- 配当金だけで、国内旅行に出かける。
最高じゃないですか?
それは、私たちが汗水流して働いた給料とは別に手に入る、「お金が生み出したお金」です。
この「不労所得」は、精神的にも余裕をもたらしてくれて、「生活のために、嫌な仕事も我慢しなきゃ…」という考えから、少しずつ解放されていきます。人生の選択肢が、確実に広がっていきますね。
私たちも、明るい未来へ向かって進んで行きましょう!
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